帰り道
「そういえば今って何時間目くらいなんだ?」
「今は5時間目の終わりくらいかな?茶沼君と鏡子ちゃんが始まる直前くらいに教室に戻っていったよ」
結構気絶してしまっていたのかと思いながら器穂に冗談を言ってみた。
「てことは器穂は授業をサボったってことだな?」
「うるさい!私は・・・・・ただ・・・・・その・・・・・道尾のことが心配で・・・・・!」
言い終わった後、顔を赤くしてうつむいてしまう。
「冗談だよ。ありがとな」
優しい声でお礼を言うと器穂は笑って、うん!と返した。
「後それで3人、5時間目の途中くらいに保健室から出て行ったんだよ」
誰だかは知らないがおそらく4対4の戦いで戦った誰かだろうと解釈した。
「まぁいっか。6時間目から授業に出るか!」
今日なんだかんだで授業にあんまり出てなかったしと器穂に聞こえないくらいの小声で付け足した。
「もう大丈夫なの?」
「おう!」
「道尾は今日何時くらいに部活終わる?」
うーんと少し悩み答えた。
「6時半くらいには終わると思う」
「わかった!じゃあそのくらいの時間に剣道場に行くね!」
そんな話をしていると5時間目終了のチャイムが鳴った。
「もう大丈夫なのか?」
教室に戻ってくると道隆が話しかけてきた。
「大丈夫だ。もう問題ないぜ」
そっかと安堵の表情を浮かべながらそうだ!と何かを思い出したかのように話し始めた。
「日立から伝言を頼まれたんだった。青国が次戦う時までに能力を磨いておけだってさ」
俺はわかったと親指を出して疑問に思ったことを述べ始めた。
「何で俺負けたのにまだ能力についての記憶が残ってんだろ」
「能力とは関係ないもので気絶させられたからだな」
そういわれ納得した。
そして6時間目開始のチャイムが鳴った。
その後は特に能力者による事件も起きずに6時間目が終わった。
そして部活も始まって、6時半になり終わった。
だが片付けとかのことを忘れていたため結局帰れるとなったのは6時45分くらいになってからであった。
「遅いよ道尾!」
若干怒ったような顔で俺をにらみつけてきた。
「ごめん!片付けとかの時間入れてなかった!」
「まぁ許してあげるよ!帰ろ!」
そう言って俺は器穂と一緒に帰っていった。
何だがやたらと疲れた。
今日はいろいろなことがありすぎたのだと思う。
能力を手に入れてそれを使っての他の奴らとの戦い。
それによって傷つけもしたし傷つけられもした。
正直こんな戦いに意味はないと思う。
願いが叶うとは言っても本当に叶うかどうかはわからない。
こんな戦いは絶対に止めてやる。
そう思いながら家への1歩1歩を進んでいった。
今回で第1章、「バトルの始まりと四天王編」とでも名づけましょうか、は終了です。読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。そしてこれからも続いていきますのでどうぞよろしくお願いします!




