戦う理由
俺は正気に戻ることが出来た。
だが正気に戻ったら戻ったなりに問題はあった。
「・・・・・何で戦っているんだ?」
俺は今の状況をまったく理解することができていなかった。
道隆が何かをいっていたような気がしたが全く聞いていなかった。
「4対4で今戦っている最中で、勝ったほうの簡単な願いを叶えてくれるそうだ。一戦目は1対1の対決で俺たちのチームの勝ち、二戦目は2対2の対決でお前らのチームの勝ち、それで今がこのチーム戦の勝敗を決める最後の戦いというわけだ」
龍御の兄から説明された。
説明してもらえるのはありがたいが全く理解が出来なかった。
「あんたは勝ったら何を願うんだ?」
状況はよく理解できなかったがとりあえず聞いてみた。
「お前にやられた弟の傷を治してもらう」
確かに昔龍御を殺しかけたが先ほど見たときには制服の上からではあったが特に傷はなかった。
だがもしかしたら傷が残っているのだろうと思い謝罪をする。
だが実際にはそのときの記憶はほとんどない。
そのときの出来事を後からいろいろと聞いて自分なりに解釈したのを話しているため、まるで覚えているかのようになっているだけだった。
それにさっきの維持隊の時もよく覚えていない。
「あの・・・何かすまん」
「別に恨んでいるわけではない。弟にも非はあった。それに誤るなら弟に謝ってくれ」
そう言われてこいつはそこそこいい奴なのだと俺は思った。
「あんた、結構いい人なんだな」
「それは違うな。家族が関わって時には冷酷な人間だ。わざと負けようとは思うなよ。俺は接戦が好きだからな」
相手は家族思いの奴だと知り戦うことを悩むも少し後の台詞で戦うことを決意した。
「わかった。全力でお前を倒してやる!」




