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薄まり
「潜在的に能力を持ってるというのにその力を制御できていないとはな」
青国が皮肉を言う。
「うるせぇぇぇぇ!」
馬鹿の一つ覚えで道尾は突進をする。
だがダメージからか少し動きが鈍くなっていた。
それを難なくかわすがその後に攻撃はしなかった。
そして口を開いた。
「さっきの言葉は嘘だ。あの女は大丈夫だろう。俺の弟もそこまで悪い人間じゃないからな」
その言葉を聴いた瞬間に道尾の頭の中にある憎悪が半分くらいに薄まった。
「・・・・・本当に大丈夫なんだな?」
「あぁ」
それを聞いて憎悪の感情は一気にほぼすべて冷めた。
憎悪の感情が一気に冷めたため俺は変貌した状態から解き放たれて正気に戻った。




