着火
「針となりて降り注げ、水」
雨のように降っていた水はまるで針になったかのように道隆の体に刺さる。
刺さった場所からわずかに血が出てくる。
「ちっ!」
雨のようなものは止んだが針は消えなかった。
「こんくらいなら全然余裕だ!」
「刺さっている場所を貫け、水」
水の針は刺さっていた手、腹、足を貫通した。
「がぁっ!?」
幸い致命傷となる部分には刺さっていなかったのと針が細かったので気絶はしなかったが痛みで道隆はもだえ苦しむ。
「槍となりて相手の足を地面とつなげるために貫け、水」
水は槍となって道隆の足にめがけて発射される。
「鉄弾!」
それを刺さる直前のタイミングで鉄弾で打ち落とす。
「ほぅ、まだ戦うか」
「まだまだ全然余裕だ!」
このときに道隆は明らかに油断している朱牧の姿を発見した。
そして今のうちに倒してしまおうと思ったのだ。
道隆は朱牧めがけて湯のみを構えた。
そしてその瞬間に無言で電撃の弾を発射した。
「あぁぁぁぁぁぁ!」
それは直撃して朱牧は倒れるが気絶までとはいかなかった。
気絶までとはいかなかったがさっきアルコールまみれにした服に火がついた。
「あ、あぁぁぁぁぁ!熱い!熱いぃぃぃぃぃ!た、助けてぇ!」
朱牧は泣きながら暴れまわる。
「火を操る能力者なんだから自分で消せよ」
玄武は見下すかのような声のトーンでそう言い放った。
「じじじ自分でつ作った火じゃないとと駄目なのぉぉぉ!お、お、お願い!たた、助けてぇ!」
「めんどいから俺は拒否させてもらう」
玄堂は道隆を見ながら冷ややかにそう言い放った。
彼女の命をどうするかは道隆が決めるといっても過言ではなくなった。




