やはり兄も馬鹿であった
道尾が白波弟と戦っている間日立と白波兄がなぜかもめていた。
「お前の能力はボールの弾みを上げる力じゃねぇから。」
「何を根拠にそんなことが言える!」
「お前の持ってるボールだよ。それはスーパーボールだ。弾みが普通のボールより強くて当たり前だから。」
「違う!これは俺が能力を手に入れたと言ったら変な女がこれは能力をより強くするハイパーなボールだと行っていた。それを俺は1000円で買ったんだ!間違いない!」
はぁ・・・と日立はため息をついてこいつ馬鹿だと思いながら言う。
「お前は騙されたんだよ。それはどっからどう見てもただのスーパーボールだ。お前の能力はボールの弾みを上げる能力じゃなくて別の何かだ。」
それを聞き兄は愕然とした表情で言った。
「そんな・・・騙されていたなんて・・・。」
兄はショックで床に膝をつき床をたたいている。
それを見て日立は兄を慰める。
「まぁまぁ。あんまり気にすんなよ。1000円は困っている人に募金したと思えばいいじゃないか。」
「・・・取り乱してすまない。敵である俺に慰めの言葉をかけてくれるとはお前いいやつだな。」
「いやいやそれほどでも・・・。」
日立は少し照れて頭を掻く。
そして兄に声をかける。
「お前はどうするんだ?能力がわかってないと勝ち目はないだろう。それに弟さんもやられてメガネの子もこっち側についたみたいだけど。」
兄は黙り込む。
何も思いつかないらしい。
そこで日立は提案した。
「能力がわかったらまた来いよ。いつでも相手になってやるから」
「すまない・・・そうさせてもらう。」
兄は弟をおんぶして教室のドアの前まで行く。
そこまでいくと1つ言い忘れたような顔をして言う。
「メガネをちゃんと守ってやれよ。あいつ1人じゃなんにもできないから。」
そうとだけ言い残し兄は去っていった。
4時間目終了のチャイムが鳴った。




