最終章・爛漫編(前編)
誠人と四歳下の婚約者・愛花の、幸せな日々。
二人の愛がさらに深まる時間を描きます。
僕は誠人、日光市に住む28歳。
先日、恋に奥手な僕は会社の後輩で婚約者の愛花に想いを伝え、「私も好きだよ」と涙を浮かべる姿に心から喜んだ。
初デートは沈黙が続き手汗が滲んでいたが、食事を重ねたことでふたりの距離が縮まるのを感じた。
同棲中は、料理で口論になることもあったが、愛花の風邪で家事を手伝いはじめ、自然に足並みも揃ってきた。
―――――
結婚を決めた僕らは、それぞれの両親に挨拶に向かった。
僕の故郷・鹿沼市では歓迎ムードだった。
両親は「うちの誠人をよろしくね」と笑顔。
愛花は「まだ未熟ですが、よろしくお願いします」と瞳を輝かせていた。
愛花の実家は日光市の門構えの一軒家。
玄関に入ると「ご両親を説得できるかな?」と足が重くなった。
お義母さんは、僕らの手をそっと握り、「ふたりで幸せになるんだよ」と微笑んだ。
しかし、お義父さんは眉を顰め「二十代の君が娘を幸せにできるのか?」と不安を投げてきた。
僕は一呼吸して「絶対、愛花を幸せにします!」と意気込んだ。
お義父さんは「しっかりと示すことを期待してるよ」
その一言に僕は息を飲んだ。
―――――
次に、原点となった先輩へ報告した。
「愛花ちゃんのこと、まだ好きだろ?」の一言が、交際のきっかけ。
先輩は「お前がプロポーズをするとはな」と目を見開いていた。
懐かしい空気と笑い声の中、僕らは愛の奇跡を確かめ合った。
―――――
結婚式の話では「前にデートで行ったレトロなカフェみたいなところがいいね」とふたりで話し合い、宇都宮市の温かな式場に決めた。
迎えた当日。
会場に着くとお義父さんが準備を手伝ってくれていた。
その後、親しい友人や家族、そして先輩が集まってきた。
純白のドレスを桜のように揺らす愛花を見て、「すごい綺麗」と心の声が漏れ、彼女は「ありがとう」と頬を赤らめた。
―――――
人前式では、お互いの言葉で永遠の愛を誓い合った。
愛花は「誠人の不器用だけど、私を大切にしてくれるところが大好きです」と震えた声で優しく告げた。
僕は深く息を吸い、「愛花と出会って、俺は本当の意味で強くなれた。一生かけて、幸せにするよ」と応えた。
―――――
指輪交換の番。
緊張で少し震える手で、薬指に誓いのリングをはめ、愛花も小さな手でそっと返した。
司式者の声で「誓いのキスを」と告げられ、僕はすべての想いを込めた。
会場から大きな拍手と歓声が広がり、僕らは初心に戻ったように深く見つめ合った。
―――――
披露宴のハイライトは、先輩のスピーチ。
「誠人は彼女のために努力し、愛花ちゃんは彼を深く信じていた。
ふたりを見ていると、愛は自分を変える勇気だと改めて気づかされた。本当におめでとう。」
―――――
こうして、結婚式は穏やかな感動に包まれて終わりを迎えた。
愛花と咲かす未来の空に、小さな笑顔が芽吹くと願った。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
爛漫編(後編)では、結婚後の家族の温かいクライマックスをお届けします。
後編は土曜日の夜8時に投稿予定ですので、お楽しみに!
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