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鼓の舞  作者: 神田一二
3/4

軽井沢篇

鼓の舞と言っといてなんですがこれは日本舞踊をテーマにした物語ではありません。

単に原作者のネーミングセンスがあれなだけです。ご了承を

第三話です。誤字脱字等の間違いがあるかもしれませんが温かく見てください。

「やっと、ついた・・」

渡音は公園の草のジュータンに倒れ込む。

「ま、まさかここに着くまで4日かかるなんて思いもしなかった。」

なぜこんな事になってしまったのかと言うと

ポワンポワン(回想タイム)

「あの~すいません」

渡音は神戸のバス停に来た。

「はい。なんでしょう?」

常務員は渡音に聞く

「あの〜軽井沢に行くバスとかありますか?」

すると、常務員は笑い出した。

「ハハハ、あるわけないじゃないですか。電車で行ったらどうですか?」

「いや、駅にも行ったんですけど・・」

「じゃあ、ないですね。歩いて行ってください。ハハハ」

あぁ〜ぶん殴りてぇ渡音はそう思った。

そして、手を出しそうなるが我慢した。

ポワンポワン(回想タイム終)

「あぁ〜きちぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ死ぬぬぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅでも!!」

渡音は立ち上がった。

「ジウさん達から貰ったお金で今日は良いホテルに泊まって美味しいご飯を食べるぞ!!」

そんな事を渡音は言いホテルに向かった。

ホテルに着き渡音は扉を力強く開ける。

「すいません。予約してないんですけど泊めてもらえますか!」

渡音は受付嬢に力強く言った。

「もちろん良いですよ。では、こちらにサインとアンケートを」

渡音は承諾し受付嬢はアンケート用紙を出した。

「は〜い。カキカキカキカキ」

渡音はサインと少しのアンケートを書きおわり受付嬢に出した。

「は〜い。ありがとう・・っえ!」

と受付嬢はとても驚いている。

「あの〜どうかしましたか?」

「いや、まだ14歳なんですね。大丈夫ですか?うち、宿代高いですよ。」

「大丈夫ですよ。金ならいっぱいあるんで」

「そ、そうですか。」

受付嬢は渡音の話に納得した。

「で、では料金は2食付きで××××円での料金となります。」

「は〜い」

渡音は承諾し茶封筒から束なっている一万円札を出した。

「さてと、宿も借りられたことだしお風呂入ろかな」

渡音は気分ルンルンになりながらお風呂場に向かった。

数分後

「ふぅ、気持ちよかった。」

渡音は頭から湯気を出して部屋に向かう。

「さてと、後どのくらい残金があるのかな」と渡音は茶封筒からお金を出した。

「えっ、あれ?こんなに少なかった!?」

渡音は疑問が尽きない。

「何で一万円札がこんなにもなくなってるの!?」

だが、しかし渡音は直ぐに気づいた。

このホテルの値段がバカ高いことに 

「あっ、なんだーそういえば✕✕✕✕円とか言っていたしなまぁ、仕方ないや」

渡音は笑いながらこの現実から逃げた。

そんなこんなで渡音はご飯を食べた。

「ん!なにこれうまい」

渡音はご飯が進んだ。

「信州牛うめー」

そんなこんなで渡音はご飯を食べ終えた。

そして、渡音は明日の予定について考えていた。

「んー、明日学会の会場に行って見よう。もしかしたらお母さんの情報を知っている人がいるかもしれないしうん、明日学会の会場に行こう。でも、もう眠い。zzzzzzz」

こうして渡音は寝た。


翌朝

「あの~すいません。」

「はい、どうしましたか?」

受付嬢は疑問に思いながらも渡音に聞く

「学会の会場を教えてもらっても良いですか?」

「あぁ〜はい。分かりました。少々お待ちください」

受付嬢はトコトコと裏手に入っていった。

数分後

「お待たせしました。地図です。これで宜しかったのでしょうか?」

「はい、ありがとうございます。」

渡音は受付嬢に感謝を伝えホテルを出た。

「さてと、急いで向かおう」

そうして、渡音は学会の会場に向かった。

「ここが学会の会場か・・」

どうにかこうにか学会の会場着いた。

会場は大きなドーム型で銀色が太陽にキラキラと光り輝いている。

「じゃあ、入りますか」として入り口に入ろうとすると・・・

「お嬢ちゃんちょっと待って」

渡音は警備員の男に呼び止められた。

だが渡音は面倒くさいなと思い無視した。

「ちょょ、君だよ。金髪の女の子!!」

警備員の男は玄関前でどうにか渡音の侵入を阻止した。

「あの〜なんですか?」と渡音は聞く

「いや、君、私の話を聴いてた?ちょっと待ってて言ったよ。私!」

渡音はあっ、面倒くさいと心の中で思った。

「あっ、すいません。聞こえていませんでした。」

渡音は頭を下げ警備員の男に謝った。

「まぁ、それならいんだけど・・」

男は納得したように渡音を許した。

「じゃあ、私は・・」と渡音はまた会場に入ろうとした。

「待て、待て!!!!!!」

「もう、どうしたんですか!」

渡音は怒りを募らせながら言う

「いや、君、入館カードあるの?それが無いと入れないよ!!」

そう言われたので渡音は「じゃあ、入館カードください」

「じゃあって君・・・」

男は呆れたような声を出した。

「早く、入館カードをくださいよ」

渡音は男に聞く

「はぁ、じゃあ誰かに会う約束ある。その、理由聞ければ入館カードを渡すな」

「ありがとうございます。では、早速。私は医者に会いたい。理由お母さんに会いたいから!!」

「はっ?」

「ん?何か私変なこと言いましたか?」

「帰れ!!!」

渡音は警備員の男に門前払いされた。

まぁ、渡音にとってそれはおかしいことではないが警備員の男にとってはものすごくおかしなことだったのだろう。


軽井沢の涼しい風が小道に爽やかに吹く。

吹くところに一軒のカフェ渡音はそこで一番安いコーヒーを飲み絶望していた。

「どうして、無理だったんだろう。ハァ〜まずいな。今日泊まる宿がない。どうしよう」

そんな事を考えていると突然・・

「やぁ、困っているようだね。プリンセス」と男が話しかけてきた。

渡音は気持ちわると思いながら「誰ですか?」と聞く

「いや〜、君が学会のところで警備員に門前払いされていたから何事かなと思ってさ。ここまで付いてきただけさ」

ストカーとかヤバいなと鳥肌を抑えながら男は話し続ける。

「もし、僕でよかったら手伝おうかお母さん探しを」

渡音はお母さん探しと聞き目を光らせた。

「本当ですか。お母さん探しを手伝うって?」

「あぁ〜本当だよ。僕は嘘つかない。ただ・・」

「ただ?」

「こっちも探してもらうんだから、こっちの要求を・・」

渡音は覚悟を決めた。

お母さんを探してもらう手伝いをして貰うんだからこの位しないと。

「分かりました。あなたに私の全て捧げましょう」

渡音は胸を張りながら男に迫った。

男は慌てて「んんんんんんんんんんん!!ちょ、ちょっと待ってななな、なにを勘違いしているのか君は!」

「私の名前は白浜渡音です。14でまだ成長中なのでご了承ください。」

カフェの客、店員の冷ややかな目が男に向く

「ちょ、ちょっと黙ろうか!!渡音ちゃんほら座って、座って」

男は慌てて渡音を黙らせ座らせた。

「ちょ、渡音ちゃん何勘違いしているの?」

「えっ、男の人ってそういう期待してるんでしょう」

「確かにそんな事やる輩もいるけど僕は違う!!」

男は強く言葉で喋った。

「あの僕の要求は少しばかり学会の手伝いをして貰いたいんだ。」

「そうなんですね。分かりました。よかった私の貞操守れて」

渡音は一安心した。

「で、でも中学生か僕の好みだな。ジュルリ」

男は爆弾発言をした。

渡音はキモと心の中で思い全身に鳥肌がたった。

「そういえば、名前ってなんと言うんですか」

「僕かい?僕は橘実。大学教授だ。」

「へぇ~そうなんですね」

「ど、どうした。そんなあっさり」

「いや、学会で発表するからそのくらいの地位の人かなって思って」

「いや、学生とかいるでしょ・・」

「すいません。私、目があまり見えないのでぼわぁ~としか見えなくて実がほぼ分かりませんのでご了承を」

渡音はコーヒーを啜る。

「なるほど。ていうか実って呼び捨て。まぁ、いいや。今日は僕のホテルに泊まって」

「えっ、やっぱ狙って」

「違うわ!!泊る所ないんでしょう。だから泊まっていいよ。」

「なんだ。ありがとうございます!」

「ったく、僕を何だと思って・・・」

「ド変態なヤバイ教授」

「言うね!!」

そんなこんなでカフェを後にした。

渡音と実であった。


「本当に大丈夫なんですか?実」

「だから呼び捨てやめろ!!」

渡音たちはまた学会の会場に向かっていた。

「そういえば。実って何の教授なの?」

「はぁ、歴史と宗教学その辺を研究してるよ。」

渡音は心底驚いた。

「へぇ~そうなんだ!結構凄いね」

「でしょ。じゃあ、こっちからも聞くけど。どうして渡音ちゃんはお母さん探しのために学会に行くの?」

「あぁ、神戸を出るときお世話になった人が軽井沢では今の時期学会が集中的に入るって言われたんでここに来たんです。そして、私の家代々の医者一家みたいでそれで、医者のいる学会でお母さん知っている人いるのかなって思って」

「そうなんだ。じゃあ、見つかるな。」

「どうして、断言できるんですか?」

「ん?この学会は世界中の学者たちが集まる世界情報共有の場だ。だから、君のお母さんの情報もあるね。絶対!」

「そ、そうなんだ。」

渡音は実の言葉を聞き一安心した。

そんなこんなで学会の会場に着いた。

「やぁ、星野さん。」

実は渡音に「帰れ!」と怒鳴った警備員に挨拶をした。

渡音も「あっ、失礼します。」と言い中に入ろうとした。

星野は慌てて「ちょ、ちょっと待て。君ダメだよ。入っちゃ」

ですよね。となったが実は星野にこう伝えた。

「あぁ、これ僕の助手です。」

「あっ、そうでしたか。すいません」

星野は実に謝った。

「謝るのは僕の助手の方じゃないんですか」

「はい、分かりました。いや、本当にごめんね。」

星野は謝った

「さぁ、入ろうか」

そして、実と渡音は中に入った。


 中は小綺麗な場所だった

「さぁ、早く行くよ」

実は私を連れられホールに来た

「結構大きいんですね」

私がホールの感想を言うと

「でしょ。夏になるとプラネタリュウムとかあって大盛況するみたい。」

「ヘェ〜そうなんですね。」

「じゃあ、早速だけど準備しようか」

実は私に段ボールを持たせた。

「じゃあ、これを二階の倉庫に運んで」

私は段ボールを持ち二階に運んだ。

「重。なんだよ。これすげー重テェ」

私は段ボールと実に怒った。

「何が入ってるんだよ。チキショー。あぁ、見よう。見てやろう。どうせ、怒られないし」

私は段ボールに何が入っているか見るために段ボールを開けた。

どうせ、つまらないものなんだろうと思い開けると

「えっ、なんだ。これ」

それは、本だった。

それも、たくさん

私は一つだけ出し本の表紙を見てみる。

「えっとなんだ。夜のパレード今日はお前を眠らせない。」

もう一つの本も表紙を見てみる

「なんだ。野獣の悲劇先輩の屈辱。変なの」

私は何のこっちゃと思いながら見ていると実が絶叫しながら

「ちょ、渡音ちゃん何見てるの?」

と私が持っていた本を取り上げて自分の胸に押さえ込んだ。

「ハァハァ、渡音ちゃん。これ大事な資料だから勝手に開けないで」

「あっ、すいません」

私は実に謝った。

「いや、いいんだ。僕こそ開けるなって言ってなくて」

「いや、私の方こそ欲求抑えられなくて」

「そうか、じゃあ、一緒に運ぼうか」

私と実は一緒に段ボールを運んだ。

「はぁ、はぁどうにかついたね。渡音ちゃん。」

「はい、そうですね。と言うかこれ重過ぎですこれ一体なんですか。」

「そ、それは大事な資料だよ」

「どう言った資料なの?」

私は実に詰め寄った。

「いや、そ、それは・・」

実が戸惑っていると

「あれ〜実さんまた会いましたね。」

と警備員の星野さんが現れた。

「おお、これ懐かしいですね。実はこれ出てたんですよ。」

星野さんは本を持てながら言った。

出てた?

「ん?星野さん出てるんですか?この本に?」

「あっ、最近の若い子は知らないかこれ、DVDって言うんだよ。」

「ん?DVDってなんですか?」

「動画を保存したり録画して動画を再生するもんだよ。まぁ今は高騰してほとんどの家庭には無いけども昔は家庭には普通にあったやつなんだ。」

「ヘェ〜前にそんなものが・・」

「あぁ、でこれに私の出演した淫夢作品が・・」

「あぁ〜〜〜〜!!!!!!!!!dんfszgぢゅfg SUfgiuSDgfuSYFGuiふdf」

実は突然奇声を発した。

「もう、実。急に奇声を発さないで今、大事なところだったのに!!」

「もう、この話なし。ほら、行くよ。渡音ちゃん」

実は私の服を掴んで部屋を出ようとした。

「あっ、最後に一つ!星野さん`いんむ’とはなんですか?」

「淫夢ってのは・・・・・・・・・・・」

「うわ!!!!!!!!!!!」

実はまた奇声を発しながら私を連れて全力疾走で一階のホールに向かった。

「ハァハァ」

一階のホールに着いた。

実はものすごく疲れている。

「大丈夫や実?」

私がそんな心配をしていると

「ハハハハハハハハハハハハハハ。大変そうだな。実!!!」

とホールの入り口から男の人が現れた。

「はぁ、また君か司。」

「やぁ、大変そうだけどどうしたのかな?」

「いや、学会の準備をしてただけだよ。」

「そうか、まぁまだお前はまだ若いからな早くやれよ。あと、助手みたいのも使えないな。ハハハハハハハハハハハハハハ」

司という男は実を笑っていた。

私は腹が煮えくり返るほど怒った。

何やこいつ私の事も言って実に対しても悪い言葉しか言わないあぁ、すごくイライラする。

私は身を投じて司の方に向かったが実は私を制止した。 

「渡音ちゃん大丈夫だよ。」

実はそんなことを言う

「で、でも・・・」

私がそんなこと言うと

「大丈夫だよ。今から黙らせるから」

実はそんな事を言い司の方に向かった。

「ほう、なんだ。実まさか俺に歯向かうつもりか?ハァ!立派なご身分だな。」

「そうか、司。まぁ、確かに司の方が人生の先輩だ。だけどね」

「なんだ。だけどねって?何か言いたいんなら早く言えよ。だからお前は外見や性格まで女々しいんだよ。」

実は司に聞こえるような舌打ちをした。

「はぁ~かっちん。僕の言われたくない所言ったね。じゃあ、こっちも君のダメなところを言おう。まったく先生にこんなひどいこと言う生徒初めてだよ。」

司は余裕そうな感じを醸し出している。

「早く言えよ。おんな!!!」

「司、君この前の発表した論文の事だけどあれ、戦前の論文を丸々写したよね」

実は司の顔をガン見して言う

「は、ドドドドドドどういう事だってばよ。」

司は動揺を隠せない

「やっぱり、その動揺。丸々写したね。」

「違う。俺はそんなことしてない。それと戦前戦中の論文は全部空襲で無くなったって言ってたろう!!」

司は怒りながら言ったが実はこう返した。

「確かに!空襲で戦前戦中の論文はほとんど灰になったけど君は違う。確かお父さんは戦前戦中僕と同じ大学教授をやっていたんだろう。そして、これは教授あるあるなんだけど自分が作った論文は世界で一番大事なんだよ!それは死んでも守りたいんだよ。戦争が起きる前と戦時中。金のある教授たちは防空壕に論文を入れたんだよ。そして、君はその事を知って勝手にしたんじゃないのかな!!!」

「俺はそんな事をしていない!!」

「じゃあ、これは何かな?」

実は自前のバックから紙を出しばら撒いた。

「これは、君の論文と君のお父さんの論文だ。なぁ、見ろ!!ほぼ一緒じゃないか!!」

「う、うう」

司は唸る事しかできなかった。

「なぁ、認めろ。そして、これまで僕に言ってきた暴言に対して謝れ!そして、何より僕の助手をバカにしたことを謝って悔いろ!!」

司は頭をすごく掻き

「ハァハァなんでここまでやって来たのになんで!!!いつもなんで!!!うわ――ー!!!」

司は猫のように逃げ出した。

「アッ待て」と実は言ったが司にはもう聞こえてなかった。

「あぁ、逃げちゃいましたね。」

私は実に言うと

「まぁ、彼には相当な処分が喰らうんじゃないかな?」

実はそう言った。

「あぁ、こんな紙ばら撒いてさっさと片付けしないと渡音ちゃん手伝ってくれる」

私は快く承諾した。

「それにしても字が細かいですね。論文って」

「そうだね。結構小さいよ。見えないよね。だから、そんなこともあろうかと今回のためにメチャクチャ字を大きくしたものも印刷してあります。」

と実はバックからでかい字の論文を出した。

「お~ご都合主義だ!」

「もう、そんなこと言っちゃダメ渡音ちゃん。」

「じゃあ、さっそく読んでみようかな」

私は論文を読んでみた。

「えっと、軽井沢のお宝ん?」

「ん?」

私たちは首を傾げた。

「なんだろう。渡音ちゃんどこ読んでるの?」

「いや、私も適当に読んだから」

「ちょ、ちょっと見せて」

実は私の手にある論文を奪い読んだ。

「ホントだ。ちょ、ちょっと待て。すごい凄いこれは、世紀の大発見になるぞ!!」

実は興奮気味に言った。

少し気持ち悪かった。

「で、どんなことが書いてあったんですか?」

と私が聞くと実は

「いや、ここは戦前、避暑地で別荘とかあっていろんなものがあって戦中の時にお金持ちはここに逃げていろんなものを置いたってそれを司のお父さんは今後使われる遺産があるって戦中に書いた論文みたい」

「だから、軽井沢のお宝って言ってるんだ。」

「よし、渡音ちゃん。行こうか!!」

実は目を輝かせながら言った。

「どこに行くんですか?」

「もちろん!お宝を探しに!!!」

そんなこんなで私たちはたからを探しに行った。

「さぁたからさがしだふぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

「でも、実どこに宝あるの?」

「ここに書いてあるのはあったここだ。」

実は止まった。

「この山が別荘の集合地域だよ。さぁ、早く入ろう。あっ、立ち入り禁止のテープあるから気を付けてね」

「そんな危ない事を呑気に言うなよ」と私はツッコミを入れる。

「まぁ、大丈夫、大丈夫、大丈夫」

「本当か?」

私は不安に思いながら山に入った。


数十分後

「ギャアア!!!!!!!」

「やべ~渡音ちゃん逃げろ!!!」

何があったのかと言うと

ポワンポワン(回想タイム本日二回目)

ガサゴソガサゴソ

【ベア~~~~~】

「ぎゃーーーー!!!熊!!」

「やば、ツキノワ逃げろ」

と言った経緯である。

ポワンポワン(回想タイム終)

「だから言ったじゃん!!実!!危ないって!!!」

「ごめんってまさかツキノワがいるなんて知らなかったし!!」

【ベア~~~~】

「「ぎゃーーーー!!!」」

どうにかこうにか熊から逃げれた。

「ハァハァ、どうにか逃げれたね。渡音ちゃん」

「ハァハァそうだね。実。で、実私たち今どこにいるの?」

「んん?強いて言えば樹海かな」

「あっ、オワタ」

私は絶望した。

「まぁ、渡音ちゃん。どこかしら歩いて行けば空きの別荘に着くよ」

数時間後

「ハァハァ実。全然別荘見つからないじゃん!!!!」

私は実に文句を垂れた。

「えっ、でもあるかもじゃん。諦めずに見つけよう!」

実はそんな事を言っているが私にとっては不信感にしかならなかった。

「もう、夕方だよ。急いで見つけないと・・」

「分かってるよ。そんなこと」

「じゃぁ、なんで見つからないの!!もう夜になるよ。赤い目をした梟がこっちを見てるよ!」

「渡音ちゃんは赤い目の梟見た事ないでしょう。というか見れないでしょう!!」

「分からないじゃん。そんなん。痛っ何なんだよ。この柱!!」

私は怒りに任せ家の柱を殴った。

ん?家の柱?

「ねぇ、渡音ちゃんあったよ」

実は家の方に指を指した。


私たちは急いでインターポンを押した。

「まぁ誰もいないだろうね。」

と実が言い私も

「まぁ、そうだよね。絶対いないよ」

と話していると

「は〜い。どちら様ですか?」

玄関から見た目的に小学生の女の子が現れた。

「「えっ!!!」」

私たち二人は驚いた。

女の子はビックリしたのか玄関で怯えている。

「あっあっ、ごめんね」

私は女の子に謝る

「あっ、僕もごめん」

実も女の子に謝った。

女の子はオドオドしながらも

「で、何でしょうか?」

と私たちに聞く

「ごめんだけど、今日だけここで泊めさせてくれ!」

実は土下座しながら言う。

女の子はビックリしながらも

「まぁ、入ってください」

女の子はそう言い中に入らせてくれた。

何だか中はなんか少し不気味な感じだった。

「そういえば、お二人さんはカップルなのですか?」

女の子の正直に言う知的好奇心が聞く

まぁ、こういう時は華麗に「違うよ」と言うべきなのだがこの男は・・・・

「わわわわわぼぼぼぼぼ僕たちはかかかかかカップルなんかじゃないよ!!!」

この男そんな動揺するな!!マジで勘違いさせられるだろう!!

「ふふふ冗談ですよ。お二人さん」

女の子は笑いながら言い実はホッとした。

「そう言えば自己紹介がまだでしたね。」

女の子は微笑んだ。

「私の名前は天道スミ。8歳です。あなた方は何とおっしゃいますの?」

私たちも自己紹介をする流れになった

「僕の名前は橘実。大学教授だ。」

「ヘェ〜!!凄いですね!!どんな学問をやってるんですか?」

「宗教と歴史とかやってるよ!」

「凄いですね。将来有望じゃないですか!!」

「いや〜照れるな」

実は8歳の子に誉められ照れている。

少し気持ち悪い

「で、あなたは?」

スミちゃんは私に聞いてきた

「白浜渡音。まぁ、実の助手とでも言うのかな?」

「ヘェ〜そうなんですね。凄いな。あと、言われたくなかったらごめんなさいその瞳の色とか髪の色、白い肌、ものすごくかわいいし美しいです。元々なんですか。」

「うん、元々だよ。ありがとう」

「やっぱり、そうなんですね。かわいいです。あっ、着きましたよ。」

スミちゃんは部屋の前で立ち止まる

「ここで良いですか?」

そこは私の感じですごく広い部屋だった。

「ここで大丈夫ですか?一応、両親からお客さまの泊まる部屋と言われたので・・・」

「えっ!!ベッド二つもある本とかも色々ある!!」

実はビックリしながらウキウキなっていた。

「どうしたんですか?渡音さん?気に入りませんでしたか?」

「いや、そうじゃなくて。元々目が悪くてメガネかけても見えないから・・その・・部屋の様子が分からないの?」

「そうですか・・大丈夫ですか?もしよければ渡音さんを別の部屋に・・」

「いいや。いいよ。あいつと一緒でも」

「そ、そうですか・・じゃあ、私はご飯の用意をしますので少しお待ち下さい」

そんな事を言いスミちゃんは部屋を後にした。

「いや〜よかったね。実、いい所見つかって」

「そうだね。渡音ちゃんめちゃラッキーだよ。そして、ここの本棚にある本戦前戦中に発行された貴重な本だよ。あぁ~欲しいな。これだけでモナリザの絵が買えるよ。もう、後でスミちゃんに欲しいって言おうかな」

実は本棚からいろんな本を出し見ていた。

「それは良かったな・・・」

「わぁ、戦中に出版された。幻のターゲッシュユダだ。こっちはあなたと花じゃん。あんな見つからない貴重な資料なのにどうして、ここにあるの」

「ねぇ聞いてる?実」

だが実は聞いてなかった。

「あの、すみません。ご飯できましたよ。」

とスミちゃんが来た。

私たちは台所でご飯を食べた。

スミちゃんが作るご飯メチャクチャ美味しかった。

特にスミちゃん手作りハンバーグが一番美味かった!!

そして、私と実はご飯を食べ寝た。


翌朝

私は朝起き顔を洗いに洗面所に向かった。

洗面所の扉を開けると鼻歌を歌う女の人がシャワーを浴びていた。

「えっ!?」

と私が言うと女の人は私に気づいて

「きゃーーー!!」と叫んだ。

私は急いで扉を閉めた。

そして、私は頭を抱え込んだ。

えっ、何だ。女の子なのに|アイツ(実)の声がする。何かの間違いだ。そうだ、あそこを見れば!わ、分かるかもしれない。

私はもう一度洗面所の扉を開ける。

女の人はまた、呑気にシャワーを浴びている。

「あっ、また!!」

そんな実の声がするが関係ない私は女の人のあそこを見るために進んだ。

「ちょ、何来てるの?ちょ・・」

私は女の人の前に立ち前かがみになりあそこを見た。

結論から言うご立派な物が付いてた。

「ちょ、見ないでよ。渡音ちゃん」

と恥ずかしそうに言う実

私は驚愕した。

「きゃーーー!!」

私は混乱して実に紺禍の(フィスト)を喰らわせた。

「うぎゃ!!どうして・・・」

実は浴槽に倒れ込んだ。

私は正気に戻った。

「あっ、大丈夫実?」

私は浴槽の言倒れ込む全裸の実に言う

「大丈夫な訳ないだろう。なんで、叩く!?」

「ごめん、女の子かと思ったらチ○コが付いててちょっと気が動転しただけで」

「ちょっとってだいぶ動転してたけど・・」

実は立ち上がった。

「きゃーーー!!変態見せんな!!」

「見せとらんわ!!というか渡音ちゃんなんで目が見えるの?」

「あっ、確かにずっと実が女の子っていう事にびっくりしたけどなんで目が見えるの?」

私たちはまた混乱に陥った。

そんな時だった

「フフフフフフフ、渡音!実!おはよう!」

とスミちゃんが挨拶をしてくる。

「あっ、スミちゃん見ちゃダメ!!実の裸なんか!!」

私は必死に実を隠す。

「大丈夫だよ。だって私たち家族じゃん!ねぇ、渡音!」

スミちゃんは変なことを言ってきた。

「ん?何言ってるの?スミちゃん」

「えっ、私たち家族になったじゃん。昨日の夕飯の時。ほら、渡音が絶賛してたハンバーグ。あれ、私の血が入ってるんだ。血を飲んだってことはもう家族じゃん。ここでずっと過ごそう二人とも」

「何言ってるの?スミちゃん。おかしいよ。私たち帰りたい」

「帰れないよ。もう、現実世界には・・ここは私の夢の中!ここでは、食べ物も願えば出てくるしいろんな願いを叶えることができるんだよ。例えば、実!今、君がかなえたい夢を叶えてあげる。さぁ言ってごらん。」

スミちゃんは実に聞く

実は「じゃあ、精神病の妹を治してくれ!!」

「いいよ」

スミちゃんはそう言うと指を鳴らした。

すると、実の妹らしき人物が現れた。

「志乃。本当に志乃か」

実は嬉しさのあまり涙を流す。

「本当だよ。お兄ちゃん。大好きだよ。」

「志乃!!」

実は妹とハグをした。

全裸のままで

「ねぇ、渡音分かったでしょう。ここは、私たちにとってユートピアなの、なのに帰りたいってバカなの。さぁ、家族になったんだから渡音の願いも叶えてあげる。」

「分かった。じゃあ、お母さんに会いたい」

私がそう言うと

「いいよ。渡音は可愛いね。まさか、お母さんに会いたいとは・・」

「早くして」

私は急かす

「ハイハイ」

スミちゃんは指を鳴らした。

だが、お母さんの影も出なかった。

「あれ、おかしいな」

スミちゃんは慌てふためくまた指を鳴らすが何も起きない。

「なんで、なんでぇ。出ないの!!」

スミちゃんは怒りの表情を見せる。

そして、私は口を開き言った。

「スミちゃん、君が叶えられるのは自分の記憶とか人の記憶を具現化して願いを叶えてるんでしょう。」

「ハァ!だから何」

「実はね私はお母さんに一回も会った事がないの。だから、具現化できなかった。」

「はぁ!!だから!!」

スミちゃんは怒りの表情を見せる

「だからね。私はお母さんに会ってお母さんの記憶で頭を埋め尽くしたい。だから!!この夢の世界には居たくは無い。」

スミちゃんの顔に涙袋が浮かび上がる。

「だから!!この夢の世界を崩壊して現実に戻りたい!!!」

私が願いを言うと辺り一面が白く光りだした。

「やや、やめろー!!!!」

スミちゃんの声は白い輝きであっけなく聞こえた。


目を開けるとぼやけた世界。

現実に戻ったらしい

私は立ち上がり辺りを感じる。

家の中は不気味さから一転廃墟っぽさが一層に出ていた。

「あぁ、何があったんだ?」

実も浴槽から立ち上り服を着る仕草を見せる。

そんな状況だった時

「お~い、誰かいるか!!!」

という大人の声

私たちは窓を開け叫んだ。

「おい、見つけたぞ!!」

と大人の声を皮切りにいろんな大人が来た。

そうして、私たちは保護された。


二日後

戦前戦中の資料が見つかったとニュースになった。

その、第一発見者私と実は大称賛された。

実の学会の発表も文化財級の資料を見つけた大学教授として注目されたくさんの人が訪れ外では出待ちとかもあり大盛況で成功した。

それでいて、私は・・・

「あの~すいません。白浜っていう医者知りませんか?私のお母さんなんです。」

「いや~知らないな」

「知らない」

「知らん」

お母さん探しが難航していた。

「はぁ~ここまでたくさんの医者がいるのに何で見つからないの・・・やっぱり死んだ・・」

いや、そんな事はない。で、でも・・・と思っていると

「あっ、いた。渡音ちゃん!!」と人気者の実が来た。そして、誰かを連れて・・

「どうしたの?実?」

私が聞くと

「いや、僕も渡音ちゃんのお母さん知ってる人を捜して。はぁはぁはぁ。そしたら、この人が知っているって言うから連れてきたよ。」

私は初めて実に感謝した。

「渡音ちゃんって言うんだよね。」

実が連れてきた人はそう言ってきた。

私は「はい」と答えた。

「やっぱり、聖子さんの子だ!!」

実が連れてきた人は興奮気味に言った。

「聖子って言うんですかお母さん?」

「うんそうだよ。」

「へぇ~そうなんですね。」

私は初めてお母さんの名前を知った。

「で、お母さんはどこにいるんですか?」

「ん~、会ったのは結構前なんだけど多分帝都東京にいる可能性がある。」

実が連れてきた人はそう言った。

「なるほど東京ですか・・ありがとうございます!」

私は実が連れてきた人に感謝した。

「頑張ってね!聖子さんが見つかるといいね!!」

実が連れてきた人はそう言いどこかに行ってしまった。


「じゃあ、私もう行くな。」

私はリュックサックを担ぎ実に言った。

「本当に行くんだな。まぁ、僕も東京のラボに戻って途中まで君と一緒に行きたかったけど取材とかあって忙しくてごめんね。」

「いいや。いいよ。じゃあ、行くね」

「あっ、ちょっと待ってこれを・・」

実は茶封筒を渡した。

「資料とかを見つけられたのは全部君のおかげだ。少ないと思うが受け取ってくれ」

茶封筒には一万円札がぎっしり入っていた。

なんか申し訳ないがまぁ、一応もらっておこう

「じゃあ、有り難く受け取るよ。じゃあ、また逢う日まで」

「おう、行ってらっしゃい」

お母さんは帝都東京にいるかもしれない。いや、絶対にいる少しずつだけどお母さんに近づいている。

待っていてね。お母さん!!

読んでくれてありがとうございました。もし面白いと思ったら☆を一つでもいいです。(原作者が大喜びします)あと、ぜひご感想もしてください。

例としては(例:シンプルに物語が面白くない)等をお待ちしてをります。

 そして、誤字脱字があれば即座に報告をお願いします!!!

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