8.告解の行方
冬休み過ぎましたです、はい。
本当にダメ人間です、ハイ。
申し訳ございませんm(_ _"m)
罰? 何だろう? もう自分のことは言ってしまった。 それに、すみれをもう一人にしないと決意した。 だから、何でもしよう。 たとえ、自分が今のすみれの立場になったとしても。
「その罰はね、私の気持ちを、さっきのことに対する返事を受け入れること。」
そう聞いて、ああ、フラれるんだなと思った。僕はきっとすみれにとって、友達以上恋人未満なんだろう。
「雪兎。」
「なに?」
努めて笑顔で言った。さっきのせいで、少し涙目だが。すみれもそうだった。
「私もね、雪兎のことがずっとずっと好きだったよ。」
「えっ?」
予想外。なぜそれが罰になるのか。
「だから、あなたへの罰は私の想いを、好きだという気持ちを受け入れること。 これからは、学校でも話しかけるようにするから、ね。」
すみれはこんなときでも涙目だ。いや、泣いている。僕も泣きそうになる。でも・・・
「そうだね、すみれ。それは僕にとって、あまりにも大きい罰だ。今までの友人関係が崩れるのだから。でも、受け入れるよ。だって君のことを教えてほしいから。この二年分の罰を、一生を持って償う。だから、君も傍にいてほしい。こんなときに言うのもなんだけどね。」
最後は少し茶目っ気を含ませて言ってみた。
――サワサワサワ――
――おめでとう――
――ようやく言えたね、すみれ、雪兎――
今日という日もヒバの大木は、あの日と同じように僕たちに声をかけてくれる。応援してくれる。寄り添ってくれる。空が紫色に塗られていく。
「すみれ、帰ろうか。またあの日みたいに、母さんが来ちゃうかもよ?」
やっぱりすみれは笑顔がいい。そのためには、僕も笑顔じゃないといけない。
「ふふっ、そうだね。帰ろうか。」
闇色が近付いた空に、不思議と恐怖はなかった。
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次の日、私が学校に行くと、普段から私を目の敵にしていらっしゃる、お嬢様方が席へとやってきた。何だろう、何かしただろうか?
「ねぇ、あなた昨日、霜鶴君と一緒に帰ってたわねぇ。」
「そうですが、何か御用事でもありましたか?」
その一言でリーダー格の、何という名前だったか。・・・そうだ、西寺さんだ。西寺萌菜。――所謂、可愛い系女子である。――が、キレた。
「ありましたか?じゃないわよっ!! あなたみたいなパッとしない人は、あの人の隣にふさわしくないわ!! 引っ込んでたらいいの!!」
そう西寺さんが言うと周りの方も、そうよ、その通りだわ、と口々に言う。どうしよう。逃げたい。そんな気持ちがピークに達したとき、
「何をされているんでしょうか?」
上の方から声がした。雪兎だ。でも、あの明るい声を持つ雪兎には程遠い、低く耳に残る声だった。
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