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闘拳魔伝  作者: 毒島毒人
旅立ち編
4/17

反撃の勇者

 

 魔獣王レオパルドが王座に座り部屋には沈黙の時間が流れた。

 5分程度の時間が1時間にも2時間にも感じられた。


「このまま『クイーン』は魔界へ返還され、人類は魔界の支配下へとなるのか……」

 そう思っていた俺だがこの沈黙にも慣れてきたくらいで二つの疑問が浮かんできた。

 勇者はどこにいて何をしている?

 そもそも精霊って何だ?おとぎ話の中の生物では?

 そう思っていた時、チッチと呼ばれていた精霊が俺に話しかけてきた。


「なんか難しそうな顔をしているね」


「こんな状況なんだ当たり前だろ!」

「というよりお前は一体どういう生き物なんだ?」


「僕は精霊だよ。正しく言えば『クイーンの子供』と言われているね」


「それはどういう意味なんだ?」


「『クイーン』が人間達によって作られた時に緊急事態用に作られた魔力供給装置だよ」


「今のようなことが起こると昔の人は予想していたということか?」


「うーん、それは半分正解だし半分不正解だね」

「今のようなことが起こるように仕向けられていたという方が正しいかもしれない」

「魔界と人間界の争い自体が先代の勇者達は終わらせることができていなかったのだから」


「ということは2代目の勇者達に丸投げってことか?」


「君は面白いね。みんなその言い方だけは伏せてきたのに、ハッキリ言ってしまえばそういうことだよ」


「なんだよそれ! じゃあその勇者様はどこにいて何をしてるんだよ!!」


 ーー「勇者は君だよ」


 そう言うとチッチは俺に祈りを込め始めた。


「体が……熱い……!」

「おい! 精霊! 何しやがった!」

「急に勇者だとか言われても意味わからなさすぎるぞ!」


「君は『勇者バット』だよ。やっと見つけることができた」

「いや、これも先代の勇者達が仕向けたことなのかもしれないね!」


「だから、説明が無茶苦茶だって!」


「僕が力をあげたから魔獣王レオパルドと戦ってみてよ!」


「あんな怪物に勝てるわけないじゃないか! ゴルドスさんが歯も立たなかった相手だぞ!」


 そんなことを言っていると魔獣王レオパルドは立ち上がり笑っていた。


「おぉ! 勇者様の誕生か!」

「魔神ヒカル様が本当の魔神になる為には勇者の亡骸が必要なのだ!!」

「事情が変わった、ここでお前を捕え残りの勇者も探し出す!」

「手間が省けて助かったわ!!」


「やるしかねぇってんだな! わかったチッチどうやって戦えばいいんだ!」


「それは君が一番わかってるだろ?君はどうゆう理由でここに来てるんだい?」


「……そうか! 相手も格闘を得意としてるんだ!」

「相手が悪かったな! レオパルド!! 俺は武道会のチャンピオンなんだよ!」


「それなら相手にとって不足はない かかってこいよ産まれたての勇者様」


 俺は左で殴りかかった。


「くらえぇぇ!」


 だがこの攻撃は避けられ相手のパンチが飛んでくるが、予想をしていた俺は避けることができた。


 隙だらけの顔面に渾身の右ストレートを打ち込んだ!

 見事にヒットしレオパルドは後ろへ仰け反った。

 そこへすかさず足払いをかけ、倒れかかるレオパルドへ右アッパーを打ち込んだ!


「これで終わりだぁぁあああぁぁあ!」


 俺のパンチ命中しレオパルドは壁に向かって吹っ飛んだ。


「これが勇者の力か、俺に2発も入れ、ダウンまでとるとはさすがだな」

「甘く見ていたことを謝ろう。勇者……いや、バットよ」

「だがもう時間だ。任務は完了したようだ」

「お前とはまた会うことになるだろう、その時は全力で闘うことを約束しよう」

 ーー「魔界で待っている。強くなれよ」

 そう言い残し魔獣王レオパルドは去って行った。


 その姿を確認したと同時に俺の意識は飛んでいた。

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