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鬼の女  作者: 詞記ノ鬼士
2/11

002 訪れた甘味処で

「お前はいい目をしている。これから向かう場所でお前のその強い目は生かされてくるだろう。強くあれ茜」

 時刻は昼過ぎ、響楽は茜の食べっぷりを見ながら、ささやいた。

 そして茜は、響楽に連れられ歩く。

 長い道を半日かけて歩いていった。

 半日もあれば、お互いに情もわく。

 いや、暇な時間ができる。

 その間に茜は疲れと共に自分の事を響楽に話してしまっていた。

 それは、自分の素性、本は立派な家の娘であった事実。

 家が何者かに襲われ、親が殺され、一人身になってしまった事。

 そして今のように盗みを働いて生きしの言できたことを話した。

 それを聞いて、響楽は表情を変えた。

 しかし、すぐに元の締まりのない、のんきそうな顔に戻って言った。

「そうか、お前さん。お嬢ちゃんじゃなくお嬢様だったなんてな。今の姿からは想像つかないな」

「人は私を見てこう言った。なんて、異様な髪だと。醜いのだと。そのせいで私はついに村から追い出された。誰も助けてくれない。一人になった私はもうどうすればいいか分からなかった。でも、響楽に助けられた。それでやっと救われた」

「そうか。それはよかったな」

 すっとぼけた顔で前を歩く。

「もっと聞いてくれ。私は響楽といて、とてもいま楽しいんだ。私を助けてくれたこと感謝する」

 いつまでも、同じことを永遠と称えまくる茜に、響楽はうっとうしい気に言った。

「お前、実は世間知らずだろ。お前の嫌いな、こっそり家を抜け出していた男の子と同じだろ?」

「それは断じて違う! 同じじゃない!」

 茜は声を荒げた後、素直にこう言った。

「私はただ、感謝しているんだ。さっき、響楽が助けてくれなかったら今頃、私は売られていた。きっとろくでもない奴の所に行くところだったんだよ。私は響楽に買われてよかった」

 そんなことを言う茜に響楽は一瞬呆れた顔をした後、表情を変えて脅しのように言った。

「まったく、とんだ野良猫になつかれたもんだな。一応言っておくが茜。俺が善人だと言った? あまったれんな」

「え……」

「俺はお前を救いはしたが、今後もそうするとはかぎらねぇ」

「そんなことないよ」

「お前は今の状況からするとただのクズだ。そんなお前がいくらあがいたところで、何も変わらないし。誰もお前を見ない。それをお前だってよく知っているはずだ。最初に言ったが今のお前とは俺は一緒にはいれねぇからな」

「でも……」

「でもじゃねぇ……あまり期待するなよ。今からお前が暮らす場所は生半可な気持ちでいられるほど甘い世界ではないんだからな」

「どういうこと? 私は今からどこに連れてかれるんだ?」

「ほらあそこだ。あそこに店が見えているだろ?」

 一歩一歩、近づいていく。

 森から抜けた目の前には、確かに一件のでかい店が建っていた。

 客の出入りはそこそこ多い。

 周りには細々と民家が点在していた。

「あの場所で今日からお前は働く」

「……」

 中の様子を見たところ甘味処の店のようだ。

 視線を移していくと上には〈刹季〉と彫られた看板が飾られていた。

 どうやらそれがこの店の名前なんだろう。

「いらっしゃいませ」

 響楽についていき店内に入ると、店の者が入り口で挨拶をしてきた。

 奥を見渡すと、そこには自分と同じ年ぐらいの子供も数人いた。

 響楽が言っていることはつまりこういう事なのかもしれない。

 私はここであの娘たちのように働く。

 脅しをかけておきながら、実はただの甘味処で自分は働くことになったのかと思い茜はそっと胸をなでおろす。

「あら、響楽さま。来ましたのね。その子は?」

 声をかけてきたのは白い花の着物をきた女性だった。

「ああ、ちょっとな。茜っていう子なんだが、どこかの金持に売りにやられそうになっているところを助けてやって、今は俺のもんになった」

 響楽は空いている席に腰かけ、茜もその横に座る。

 店の中はお客さんが数人いて、ざわざわとおしゃべりの声が聞こえてきていた。

 そんな中でひときわ大きな声で白花の女の人は怒鳴った。

「つまり、この茜っていう子を買ったってことですか?」

 お客が一瞬、ちらっと目線をこちらへ向ける。

「そういうことだ」

「あら、まあ……」

 白花の女は、まるでごみでも見るような目で茜を見渡した。

 それも、そのはずだろう。

 茜の容姿は今、このきれいにされている店にはそぐわない、汚らしいものだった。

 ましてや食べ物を扱う店では、自分の姿を見た人は思わず食欲がうせてしまうのではないかと彼女は思った。

「もうしわけないんだが、こいつをここで暮らさせてやれねぇか」

「お前さん、それがどういうことなのか分かっているのかね」

「ああ、分かっているさ。それでもこいつにはこんな最悪な場所しかねぇんだわ。よろしく頼む」

 この二人は何を言っているんだろう。

 こんなただの甘味屋でそれなりに繁盛していて、いい場所を最悪な場所だなんて。

「私はそれでもいいんですけどな。この子がそれを望むかどうか……」

「なに、きっと茜は大丈夫さ。俺が保証する。なんたってこいつは生きるためにはどんなことだってする娘だからな」

「それはどういうことさ」

「茜は盗みを働いて、今まで暮らしていたからな」

 響楽は軽くそんなことを言った。

「響楽!」

 茜は叫んでいた。

 そんなこと言ったら、ますます自分がだめな人間だって言っているもんじゃないか。

 こんなことで私はここに受け入れられるのか?

 何言っているんだよ、響楽は!

 茜は内心そう思いながら、響楽を睨み返していた。

 しかし、白花の女はこう続けた。

「ほう、それで生きるためには何でもするですか。いいですね」

 え?

「こいつはそういうやつだ。俺の事もなついているように見えるが、実はそうじゃねぇ。こちらの様子を伺いながら常に緊張を張り巡らせている。こいつは人に心を許さない奴なんだ」

「響楽、そんなことはない! 私は……」

 猜疑心の中でも、響楽には心を開こうとしていた。

 だから、自分の事を話したのに……

 茜の言葉をさえぎって響楽は楽しそうに続けた。

「自分でも分かっていないのか、どうなのかは分からないが、こいつは自分以外は疑ってかかる性質を野良生活でもう身に着けている。こいつには素質があると思う」

 素質?

 しみじみと聞き耳を立てていた白花の女は、納得したようで、

「そうですか、ならお上に聞いてきましょう。少々お待ちくださいな」

 そう言って、奥にある階段を上がっていく。

 それを見やって、後に茜は聞いた。

「そういえば響楽、お前って何者なんだ?」

「いきなりなんだ?」

「こんな華やかな所に私を連れてきて、あの女の人に様付けで呼ばれているし。それに私だけ響楽に自分の事話したのに、響楽だけ自分の事話さないのはなんかずるい」

「ずるいってなぁ。そんなこと言ったって、俺の事は秘密だ。分かったか」

「えー」

「俺の事は俺が勝手に話す。お前の事はお前が勝手に話し出しただけ。関係ねぇんだよ」

「この髭野郎! もったいぶらずはなせばいいだろ」

 茜が響楽をけなすようにそう言うと、

「そうかそうか。そんなに知りてぇか。ならいうぞ。俺は、殺人鬼なんだ」

 彼は脅すように真剣な顔になった。

「はぁ?」

 店の客の声がその瞬間静まり、物騒なものを見るような目で茜たちの方を見た。

 響楽は何を言っているんだ。

 そんなバカな話あるはずないだろう。

「あ、信じてないっていう顔だな」

「当たり前だろう」

「お前が信じなくても、俺は殺し屋だ」

「ちょっと、そんな嘘いうなよ。私が信じなくても周りのやつが勘違いするじゃいか」

 今、周りを見渡すと、

「なんだ、冗談か」

 ぼそぼそと周りからはそんな声が聞こえ、やがて話の話題はそれぞれ変わっていった。

そんな中、響楽は茜にだけ聞こえるように小声で喋る。

「嘘じゃないさ。でもどうせお前が信じないのなら言っても意味ないじゃねぇか。もうこの話はお終いだ」

「もう!」

 はたから見て、茜たちの関係は奇妙だろう。

 お客さんの目は甘味に向いているか、共に来ている連れに向いているかだが、先ほどから気になる視線がある。

 店番の者たちの視線が響楽や自分の方に向けられている気がする。

 いや、視線は茜が周りをみまわした瞬間には、向けられていない。

 茜はその場の雰囲気に異常を感じずにはいられなかった。

 そんな茜の心情に気づいているのかいないのか、響楽はのんきに背伸びをした。

「ふぁ~。それにしても遅いな」

 茜はもうその違和感には耐えられなかった。

 じっとしていられない。

「ちょっと私が見てくるよ」

「おい、勝手にいくな!」

「やだね。響楽がそんな嘘つくんだったら、困らせてやるぞ」

「こら、店で走るな! 危ないぞ」

 茜は奥の少し薄暗い、あまり日が差し込まないはしごの所まで来た。

 そして、上に上がっていく。

「おい! そこへは行くな」

 響楽も立ち上がり、のんびりと追いかけてくる。

「やだねーだ」

 響楽の姿が見えなくなった時には、はしごを上りきっている。

 辺りはさらに暗い。

 両側には部屋がつらなり、襖からわずかな光が漏れるだけの廊下を一歩踏み込んだ。

 茜はその瞬間怖くなった。

 その理由は、廊下が薄暗かったから不気味さを感じたとかそういうわけではない。

「なに、これ……」

 異臭。

何かの獣を殺したかのような、こんな甘味処の店ではありえない臭い。

 奥の方から声が聞こえてくる。

 茜は声の方へ一歩また一歩と足を進めた。

 角を曲がりかけた途中、異様な景色を目の当たりにし、茜は足をとめた。

 そして、血が飛び散った襖を見た。

「血……だよね」

 茜は襖に手をかけた。

 中を覗くとそこには……

「え……!?」

 二体の死体があった。

 それは人だ。

 それは、胴体を斬りつけられている人だった。

 なにこれ、なにこれ、なにこれ!

 あわててその場を離れようと振り返った時だった。

「おや、お客さんかね?」

 そう言った女の手には刃物がかかげられていた。

 赤い蝶の着物をきた妖艶な美女だった。

「あ……!」

 と、その時、女の腕は止まる。

「冗談はその辺にしてくださいな。桔梗さん」

 響楽がそこにいた。

 彼が女の手を掴んでいた。

「この娘はお前の連れか。なに、本気じゃないさ。心配しなくても手は出さんよ」

 嘘だ。

 あの動作、あの目、本気だった。

「そうですか? なら、茜に向けている刃物をおしまい下さいな」

 すると、言われたとおり女は懐に刃物をしまう。

「茜。それがこの子の名前なのね。覚えておくわ」

「……」

 自分を覗き込む女。

 ひどく美しい女性であった。

 茜はその瞬間、赤い蝶の女に、全てを見透かされる感覚に陥った。

 彼女の何も映していないような透明な視線に恐怖を感じた。

「お前がこれをやったのか?」

「ああ、これですか。これは私がやったのではないですよ」

「では、この惨事は……」

「こんな場所ではよくある事でしょう。仲が悪かったんですよ。いや、一方が相手をいじめていた。それでいじめていた方が返りうちにあい、お互いに争ったんです。それで二人とも相打ちでなくなってしまった」

 今、もう一度死体を見てみると、それが子供の死体だと分かる。

 二人とも年は茜よりも少し年上ぐらいだろう。

「茜、この方はお(かみ)の第一の付き添い人だ。名前は桔梗という。これからはお前の姉さんとなる人だから覚えておくように。さっきあった白いユリの着物の女、金枝もそうだ」

「え、うん……」

 さっきの女は金枝というらしい……

 そんなことよりも茜は今の状況が恐ろしくてならなかった。

 ここはいったいどのような場所なんだろう。

 そう思った。

すると、

「何の騒ぎだ」

 角の廊下まで駆け付けたのは先ほどの白花の女と見知らぬ老女であった。

響楽から桔梗と呼ばれていた赤い蝶の着物を着た女は老女を敬うように頭をしずめがちに答えた。

「見ての通りです。この娘がこの光景を見てしまって……」

 次に白花の女は言った。

「これが茜という娘です。どうですか? お上」

 どうやらお上と呼ばれていた人物は老女のようで、茜はそのお上に見つめられる。

 そして、

「ふむ、どうだろうね。顔は」

 顔を捕まれ、横を向かせられたる下を向かせられたりする。

「ううっ、なにするんだ……」

 払いのけると、老女は微笑を浮かべながら言った。

「なかなかのべっぴんじゃないか。髪や身なりをもっとよくすれば、きっと客もとれるだろうよ」

「あら、よく見るとそうかもしれませんね」

 白花の女は老女に合わせるようにそう言った。

 そこで茜は口を開いた。

「あの、さっきから話がついていけていないんだが、私はこの甘味処で働くことで間違いないんだな」

「ああ、間違いない。半分は……」

 半分?

 茜はそれが気にかかった。

 もう半分は何なのだろう?

 ここは甘味処の他にはどんな場所なのだろう。

 それを知るのはとても恐ろしく感じられた。

白花の女に続いて、老女は言った。

「なんだ、まだこの娘はここの事を知らされていないのか。これからここで暮らすというのに」

「本当ですか、お上?」

響楽の言葉に老女は返した。

「ああ、茜の様子を見てここに置くことにした」

「ありがとうございます。それでは茜をどうぞよろしくお願します。ほら茜もお礼を言いな」

そう言われ、

「ありがとうござい、ます……」

 茜は何気なく言葉を漏らす。

 いったいここはどんな場所なのか。

 茜はそれを聞くことにした。

「なあ、ここはどんな場所なんだ? 私はこれからどう暮らしていけばいいんだ?」

「茜、ここではお上が一番偉い。次に姉さん方がた。分かったか?」

「……」

 茜は静かに頷く。

「分かったら、後は俺にではなくお上のいう事に従え」

「ああ、分かった……」

 茜が老女へ……お上へ視線を向けると、お上は答えた。

「ここはのう。どういう場所かというとな、実は……殺しを職とする秘密の集団なのだ」

「……」

 茜は頭が真っ白になった。

 今、目の前に見えている光景、響楽が言った自分は殺し屋という言葉。

 そして、先ほどからの会話。

つながった。

 戻って来る感情はひどく揺らぐ。

 これから私は……

「私はこれからどうなるの……」

 家の中で殺しが起こるような場所へ連れてこられた。

 恐怖が走る。

「いやだ……ここはいやだ。響楽」

 不安をこぼすと響楽は冷たい視線を向けてこう言った。

「さっき言っただろう。あまったれんな。お前のようなクズが生きるにはこんな場所しかないんだ。それを受け入れろ、茜」

「そんな……」

「なに、そんなに緊張するんじゃない。私たちはお前に、危害を加える気はない。仲良くしようではないか? 皆もそう思う事だろう」

「そうなのか……?」

「いや、間違った。お前のようなただの娘に敵意など、向けるはずがないだろう。今は安心しておけばいい。お前が弱いうちはな」

 お上のその脅しにも似た宣告は、茜の心に余韻のように響きわたった。

「お上!」

 響楽が叫んだ。

「おっと、冗談が過ぎましたね」

 冗談?

 震えていた茜に優しくお上は声をかけた。

「でも、ここでは皆が皆、強くあろうとする場所。中には相手を蹴落としてでも自分の強さを主張しようとする者もいることでしょう。だからお前が強くなることはそれだけ自分を守ることもできるが敵も増えるという事でもある。それを今伝えておきました」

呆然とする茜に響楽はあわれむようにこんな言葉をかける。

「茜、今日からお前は鬼となれ。人間じゃない。情を捨てた鬼となれ。殺人鬼という鬼にな」

「それってどういう事?」

「言われただろう? ここは殺しをする場所、お前はこれから人を殺していくんだ」

「……」

 二度聞かされ、現実を思い知る。

どうやらこれは夢ではないのだ。

夢ではない、これは現実。

この現実はとてもいやだ、いやだいやだいやだいやだいやだ!

「響楽は、私をこんなところに置いて行くのかよ。私を村の奴みたいに捨てるのかよ!」

 思わず、吐き捨てた。

 そんな言葉を拾って、響楽は笑いながらひどいことを言う。

「ああ、お前は俺にとってどうでもいい存在だ。いや、厄介なガキでしかねぇ」

「そんなの嘘だ!」

「恨みたきゃ恨め。俺はお前をここに捨てていく。それはお前にとって地獄かもしれない。同時にもう引かせない道にお前を踏み込ませた。これからお前は死にものぐるいで生きるしかない」

「そんな、そんな……」

 やっぱりだ。

 私は裏切られた。

 最初から分かっていたはずなのに、油断してしまった。

 少しでもこいつに心を開いてしまった。

 なんて、私はバカなんだ。

「うわああああ!」

 茜は自分が不甲斐なくて叫んだ。

目の前の響楽が憎くて、飛びかかった。

だが、非力な茜は地に押さえつけられてしまう。

「いい、その目だ。お前がもしここで生きながらえたのならば、再び俺の元へとこい。そして、俺を殺して見せろ。それくらいお覚悟がないと、ここでは生きていけないぞ」

そんな言葉を残して、男はそのまま姿を消した。

 ここがどんな場所なのか、茜には理解できなかった。

 理解したくもなかった。

 今という現状が受け入れられない自分がいた。

「くそっ!」

 茜は、その男をひどく恨んだ。

 そして、やすやすついていき、騙された自分を恨んだ。

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