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3号塔より、弾雨が降る  作者: 雪原たかし
姿を現す、過去の者
9/16

前編

 ハァ……ハァ……

 なんだってこんな時に限っていつもの動きをしねえんだ《虚人》どもは……

 持久戦に持ち込むとかあいつらの動きじゃねえだろ……


「……ザッ…………たい……ふ……う……」


 おい4番隊! 応答おわっ!?

 クソッ! 今度は粒子矢斉射かよ!

 1から3番隊! カウント後、塔壁まで後退して通路に防御展開!


「しかし……」


 損壊した通路は使わない。6本も通路がありゃ1本は生きてるだろ。東側から見て最初の生きている通路に入れ。それからプラン8を実行。いいな!?


「了解」


 カウント、3、2、1、ゴッ!

 ……は?


「通路前、《虚人》数体展開!」


 どこから……

 クソッ! 全員戻れ! 防御壁に戻って――――


「やめっ……いや……ああああぁぁぁぁ」


 やめ……おい……

 あ……ああ……

 ぼ……防御壁に戻って……貼り付き迎撃を……


「残存個体数7。生存5名。臨長、指示を!」


 …………


「臨長っ!」


 ……1体ずつ識別タグを付けろ。隊員番号の若い順に各員1体ずつ担当しろ。俺が3体引き受ける。


「そ、それでは臨長が――――」


 時間はない! 巻き込み防止のために散るぞ! カウントなしだ、ゴッ!

 《虚化》だけはなんとしても避けろよ!


「先に砕いちまえば問題ないですよっ!」


 ……そうだな。

 各員、死ねそうなら死ね!――――――――






 ハァ……ハァ……

 残存個体数……1……生存……1……

 俺だけじゃないか……

 あいつら……

 ……ん?

 な……残存2……!?

 どこだ!? どこに新手が……


 あれは……《虚人》じゃない……?


 お前……なんでそっちにいる!?――――――――

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