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3号塔より、弾雨が降る  作者: 雪原たかし
追跡者を追い、叫ぶ者
7/16

前編

 レコーディング起動。以降は3号塔塔隊員、ヘクトが記録する。




「認証……作成者、隊員No.00073、ヘクト。続行する場合はキーを押してください。……コマンドを確認しました。キーを押し続け、記録音声を入力してください」




 指令所より接続する。現在外天候は暗吹雪で視界不良。塔隊長の行方が不明であり、例外状況に該当するため、臨時権限を行使する。

 哨戒は塔隊員ソウの指揮の下で階下隊員によって継続中。1955現在、戦闘状況突入の報告は無し。

 本員はこれより塔隊長の捜索、及び軌道基地の状況確認に向かう。開始時刻は当記録終了時とする。装備は標準装備に加えて、高摩擦ウェア、実子線銃、ケネル型レーザーデバイス。軌道間連絡抗の状況が不明なため、呼吸維持装置を常時作動させる。

 任務概要を記録する。任務開始後、天廊へ向かい、登攀を開始。軌道・地上間境界線を通過した後は呼吸維持装置をレベル2にセットし、軌道基地へ向かう。到着後、軌道基地の現状把握に移行。完了後、塔隊長の捜索を行い、確保後は速やかに撤収する。以上。




「音声記録の文書化コピー進行中……タスク完了しました。保存中……完了しました。バックアップ保存中……完了しました。システムのバックグラウンド稼働を継続します」




 ……頼んだよ。今の僕にはお前の情報と支援だけが頼りだ。もしお前が停止したら、僕はこの任務を達成できないからね。

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