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7.地獄を知らぬモルモット

龍は自分と同じBEASTの亜種、『霊獣』の一人、『玄武』の助けによって一命を取り止めたが人を喰ったという事実を飲み込めずにいた。



*前半は第三者視点、後半は龍視点です

 「撃ち方止め!!」


水瀬が合図を送ると薬きょうが地面を転がる音だけが響いた。煙が晴れるとそこには人の形をぎりぎり保っている何かが倒れていた。


 「……アルファチームこちら01。こちらの状況は終了、BEAST二体を鎮圧した。なお、その内の一体は我々の隊員だった模様」


結衣は動かなくなった龍に釘付けになっていた。目の前で友が銃弾の嵐にさらされ、手榴弾で爆破されるのを見る事しかできなかった。言葉が出なかった。


「……了解、01はこれから仮名『ヨナバリ』をサンプルとして捕獲する」


突然結衣は水瀬の袖を強く引っ張り込んだ。


 「『ヨナバリ』を捕獲するとはどういう事ですか」


ややうつむきに、震えるような声で聴いてくる結衣に対し、水瀬はいつもと変わらない、あの安心感のある優しい声で答えた。


 「言葉の通りさ。ABRからアレも捕獲して持ってくるよう指令を受けた」

 「彼は、吉隠龍三曹はアタシたちを助けたんですよ? なのに――」

 「助けたんじゃない、同族争いをしていたんだ」


耳に入った言葉に結衣は反射的に水瀬を突き飛ばし、銃を構えた。高月が思わず固まった。


 「ちょ、清滝さん何やってんスか!?」


高月が銃を降ろすように呼びかけるが無視した。


 「……捕獲を中止してください。『アレ』ではなく『吉隠三曹』が重傷で、救助が必要です」

 「どうしても捕獲を中止にしたいのなら、撃てばいい」


結衣は水瀬の口から思いもしない言葉が出た事に驚愕を隠せなかった。


 「君は間違っていない。君の友が僕たちの手であんな目に会わされたんだ、怒るのも悲しむのも当然。清滝さんが今こうしているのは『人』として正しい。でも僕も『軍人』として正しい判断をしたつもりだ」


水瀬は両腕を広げた。


 「君も僕も間違っていない。僕が憎いなら引き金を引いてもいいよ、それでも僕は止めない」


水瀬はハンドサインでSATを龍の元へ向かわせた。SATたちが龍との距離を詰めていくにつれ、結衣は焦燥感にかられた。


 「今すぐ止めてください!!」

 「さっきも言ったよ、止めたければ撃つんだ」





 『は~い、そこの皆さん止まって〜』





どこからか別の人の声が駐車場全体に響き渡った。

その場にいた全員が異様な気配を感じ取り、振り返るとそこには三人の人影が立っており、全身を覆うような長い衣をまとっていた。彼らの足元には動かない二人のSATが倒れていて、血の海が広がりつつあった。


 『その男はウチらがいただくから』


その中でも一番背の高い者が、龍を抱えていた。


 「君たちは?」


水瀬は銃を構えた。


 『……少なくとも「味方」じゃない…』


一番背の低い影のぼそぼそとした小さな声はどこか幼さがあった。



 『とは言っても我々は戦いに来たのではない。この男に用がある。用が済めば返す』

 「僕らは今すぐソレが必要なんだ」

 『こう言う時は早い者勝ちだ』


一番背の低い影が拳を地面に叩きつけた。鈍い音が鳴ると影たちの足元に亀裂が走り、重力に耐えきれなくなると一気に崩壊した。3人と龍が穴に落ちて行った。


 (しまった!!)


そう思ったのは結衣も水瀬も同じだった。友が、もしくはサンプルが奪われたのを見て動き出さずにはいられなかった。駆けつけた時にはすでに遅く、彼等と龍の姿は無い。

その穴は光があまり届いていないためか暗くてほとんど見えない。だが水瀬は穴から伝わる「臭い」で分析した。


 (この臭い……下水道だな。やられた、この辺りの地下水路は一番広くて枝分かれしている)


水瀬は無線機を使った。


 「こちら01、彼我不明の人物三人が『ヨナバリ』を強奪して逃走。下水道を通っている可能性あり。捜索人員を要請する、送れ」





 『――と、こんな感じだ』


青龍はあの日の状況に加え、俺の今置かれている現状も教えてくれた。あの時自身は気を失っていたが青龍は見ていたらしい。


 「つまり、今の俺は帰る場所がないってか……」

 『そうなるな』


どんよりとした重さがある背を、ソファベッドにもたれかかる事で楽にした。この短時間で色々な事がありすぎて今でもあまり信じ切られない。何度も殺されそうになり、死ぬような思いをした。頭の中がまだ整理できず、結局眠れなかった。


 「起きているかい? 吉隠くん」


扉の向こうからノックが聞こえ「ええ、開いています」と返事をした。入って来たのは北条麗亀だけではなかった。彼の後ろには二人の女がいた。あの『朱雀』と言っていた茶髪の女。そしてもう一人、白のチャイナドレスを着ている背の低い謎の女。だいぶ若い感じに見える。三人が部屋に入ると、北条は向かい合うようにソファベッドに座ると目の前にお盆を置いた。そこにはサンドイッチと紅茶が置かれていた。


 「よく眠れたかな?」

 「……いえ」

 「そうか。食事だ、遠慮せず食べてくれ」


ふんわりとしているパンは艶のあるハムと瑞々しいレタスを挟んでおり、紅茶からは心地よい香りが鼻を撫でた。見た目は美味そうだが食欲は無く、湧く事もなかった。あの全く味のない食べ物を思い出すと手が伸びなかった。

その時北条がサンドイッチを一つ手にして頬張った。しっかりと味わうようによく噛んでいた。


「我々は人を喰わねば生きていけない。でも人の生活をしていた時を忘れてはいけないよ。人より人らしくしないとね」


さらにもう一口口に入れた。北条は後ろの二人に食べるかどうか尋ねた。朱雀は「いらない」と言って携帯電話の画面から目を離さず、チャイナドレスの少女は無言で首を左右に振った。

ただ目の前のサンドイッチを食べる。たったそれだけの事が俺にとって大きな心の助け舟となっていた。手が伸びサンドイッチを掴むと一気に齧り付いた。


 (……美味い)


すぐに呑み込むと紅茶を流し込んだ。


「…さて、時間もある事だしまずは自己紹介から始めようか。知っているかもしれないけど、この子が『朱雀』こと南原陽奈(なんばら ひな)


南原は俺に向かって舌を出し、中指を立てた。カチンときた俺は親指を下に向けた。


「こっちは初めましてになるのかな、『白虎』の西 鈴盟(シャー リンメイ)。中系日本人の子だ」


西は無口無表情でこちらをじっと見つめているだけだった。「敵じゃないから安心していいよ」と北条が付け加えた。


 「次に、私は君に謝罪しなければならない。大変申し訳ない」

 「え、どうしたんですか急に?」


北条が突然深々と頭を下げた事に慌てた。


 「今見てわかるように我々は君を誘拐した上に、君を混乱させた」

 「い、いや、いいですよ頭を上げてください」


意外な態度に戸惑いを隠しきれなかった。南原の印象の事もあって皆血なまぐさい奴らばかりかと思っていたからだ。少し力みっぱなしの肩が軽くなった。


 「これも君にどうしても話しておかなくちゃいけない事があったからなんだ、許してほしい」

 「気にしないでください。で、話とは?」


北条が咳払いをすると真っ直ぐな目で向き合った。俺を連れ去るほどだ、重要な話なのだろう。


 「率直に言おう。我々の仲間になってくれ、吉隠くん」

 「……と、いいますと?」

 「君の力が必要だ。我々の今後の活動に君が加われば大きな進展となる事は間違いない。今ここに『朱雀』『白虎』『玄武』そして君『青龍』の4人。人を超えBEASTも超越した込ともいえる存在『霊獣』。我々がこうして集まるのは運命だ」


こめかみを掻きながらも必死に北条の言っている言葉の理解に努めた。この人、クスリのやりすぎでないといいのだが。


 「…つまりを俺は何をすればいいんですか? 何かプランがあるのですか?」


俺は二つ目のサンドイッチに手を伸ばした。


 「プランなんてそう大したものはないよ。ただ、出来る事を精一杯やるんだ」


北条は拳を強く握った。


 「―――そう、人類の虐殺だ」


サンドイッチを掴んだ手を最初に、全身が固まった。もう一度聞き返すように北条を見た。


 「何を、言っているんだ?」

 「君ならわかるはずだ。我々をただ餓えた獣にしか見ないABRや政府の人間共。それにさえ無関心な国民、私はもう容赦する気がない。君の場合、個人的な怨恨や憎悪の方が多いかもしれないが」


北条が言いたいことは何となくわかる。青龍に飲まれながらも仲間を助けたのに、その仲間たちに殺されかけた。俺の欲していたものをすべてそろえていたあの隊長。口先だけは達者なデブ幹部共や同期、何より、すべて自分の思いとは反対の事象が起こるこの世界。


「BEASTたちの存在を認めぬ限り、我々は武をもって抗い続ける。君が加わればきっとより良い国が出来る。どうだい? 我々と―――」

 「ふざけないでください」


持っていたサンドイッチを皿の上に戻した。


 「あなたの言っている事はほとんど正しいとは思う。でも理屈なんかじゃない、あなたがやろうとしているのはただのテロリストだ」


背筋を伸ばし厳格な姿勢で続けた。危うくこの男の優しい笑みと励ましの言葉で騙されるところだった。こいつ、人類との共存なんて端からないんだ。ただ怨念返しをしたいだけ。


 「俺は半分BEASTかもしれない。でもそれと同時に人間だ、軍人だ」

 「……あくまで我々を否定すると?」

 「そう捉えてもらってもいいです。俺も憎たらしい事が溢れかえっている社会で生きて来て、BEASTの地獄を味わったから共感は出来ます。でもテロを起こすと言うのならお断りです」

 「―――残念ながら、不合格だ」

 「はい?」


突然頭の中や視界がぐらりと揺れた。それも一度だけではない。北条が二人にも三人にも見え、視界が動転すると同時にへその上あたりで謎の違和感が渦巻く。


 (何だ!? 目が回る……それに気持ち悪い)


次第に手足が痺れはじめ体の自由が動けなくなった。重たくなる瞼を押し上げようとするが、それに押し負けた。世界が闇に包まれ床に野垂れた。


そこにはいつもと変わらない、深いしわを刻み付けた優しげな笑みを浮かべる北条がいた。


「ほら、ウチの言った通りでしょ? 正義漢ぶって終わるだけだって。こんなヘタレが青龍だなんてマジありえないんだけど」


南原は呆れたように肩をすくめた。


「予想以上に覚醒が遅かったみたいだね、人間社会と決別できていない。だが体は我々とさほど大差はないね。この前は一度で八人も食べたし、人肉で作ったハムも違和感なく食べていた。人間なら即死するほどの劇薬を入れた紅茶も気絶で収まった」

 「……これからどうするの…」

 「彼を導かないと。それに―――」


北条は残った最後のサンドイッチを手に取り大きく齧りつき、残った紅茶も飲み干した。


 「彼はまだ、本当の地獄を知らない」

 「ウチが『教育』してあげてもいいよ?」


北条は軽く笑った。


 「それじゃあ我々が恨みを買う。そんなことしなくても手軽で、より良く、確実に彼を変えてくれるものがいるよ」


南原は首を傾げた。そんな彼女に北条は龍の身分証明書を見せた。


 「彼を、人間共に明け渡す」

 「はあ!? ちょっとマジ笑えないんだけど!? ウチらと似た様な情報を持ってんの知っているでしょ?」


西は相変わらず黙ったままだが興味を示したのか北条の方を見つめた。


 「陽菜ちゃんこそよく知っているはずじゃないか。嫌悪、憎悪、復讐心を一番育んでくれるのは人間だ」

 「そうかも知んないけどさあ、百歩譲って実験動物(モルモット)になるだけならまだしも、『エペタム』にされたらどうすんの。百害あって一利ないじゃん」

 「……それはない。サンプルとして持ち帰るって言っていた…」

 「ああ。その間に私たちは準備を進めるよ。さあ、彼はどんな『教育』を受けるのかなあ」


床に倒れて動かなくなった龍を見て、北条は口元を緩ませた。







 「本当!? 龍が見つかったの!? いつ――痛っ」

 「ちょっと清滝さん、安静にしてください。まだ完治していないんですから」


高月は病室の個室ベッドから起き上がった結衣を落ち着かせた。


彼は龍が誘拐されてから五日目の朝、駐屯地前で手足が拘束された状態で発見されたことを報告しに病院まで来た。目撃者はおらず駐屯地周辺の警戒についていた隊員が発見した。


 「今は? 今はどうしているの!?」

 「先日司令部が……ABRに…」

 「……そう」


高月は重たい口を精一杯動かして言った。結衣は彼が自分のために気を使って言ってくれたのは重々承知していたが、できれば聞きたくない報告だったのも事実だ。


 「……話が飛びますけど、オレたちとABRが手を結ぶことになったんスよ」


重苦しい空気を避けたかったのか、本当に報告だけが目的なのかわからなかったがあえて結衣は触れずにいた。


 「ABRと協定を?」

 「はい。さっき幹部会議があって、お互いの人員、戦力、情報を共有して捜査や訓練にあたる事になったらしいっス。近いうち顔合わせもあると思いますよ」


高月はお土産の林檎をナイフで切り分けていた。器用な手つきで種だけを切り落としていく。結衣はため息を吐いた。


 「…そうかあ」


窓から吹き抜ける風の音とナイフが林檎を切り裂く音だけが部屋を包んでいると、それを打ち消すように結衣が口を開いた。


 「高月……あなたは見た?」

 「……はい」


高月は嘘も方便と言う言葉を知っていたが、結衣の前では無意味と悟った彼は正直に答えた。彼女が言っているのは一つしかない。

瞳を紅に輝かせ、大蛇の様な尾を生やした仲間。自身の何倍もの体格を持つ蠍を前に一歩も引かず、『獣』の如く奮闘した友。


 「あれって『吉隠龍』なのかしら……」


結衣は包帯を巻かれた腕を天井にかざしてマジマジと見つめると、複雑そうな表情に変わった。


 「…オレにはわかんないっス」


この問いには高月も濁す様な答えしか思い浮かばなかった。肯定しても否定しても『吉隠龍』と言う概念が覆されてしまうからだ。そうだ、と言えばあの現象は今のところBEASTと言わなければ説明が付かない。違う、と言えばこれまで積み重ねてきた彼との時間を失う。


「ただ……」


高月は切り分けた林檎を皿に並べて結衣に差し出した。


 「あいつはオレ達を守るために命を懸けて戦ったって事っス。根暗な泣き虫ですけど、困っている人を見つけたら後先考えず助けようとする優しい奴っスから」


結衣は鼻で笑った。だがその笑みは悪意など一片もない柔らかな笑みだった。


 「そうね……龍には、貸しができたわね」


結衣は切り分けられた林檎を一つ口に放り込んだ。


 「あ、そうだ。実は水瀬二尉から頼まれていたんスよ」


そういうと高月は鞄から封筒を取り出し、結衣に差し出した。結衣は果汁が付着した指をベッドに擦り付け、封筒を受け取って封を解いた。中には一枚の紙切れが入っていた。


 「何これ?」

 「実はオレも貰ったんスけど、ABRからお誘いが来たんスよ。こっちで働かねえかって」


結衣は紙に書かれている文に目を右から左へと走らせる。その内容は職場での働きと成果が評価され、その能力をABRで発揮してほしいとの事だった。


 「別の小隊でも誘われた人が数人いるみたいっスよ。どうします?」

 「……行くわ」


結衣は視線を書類から外の景色に切り替えた。


 「龍に会いに行く」

 「…じゃあ、オレも行くっス」

 「ん? なんか便乗しているみたいだけど、無理してこなくてもいいのよ?」

 「オレも龍に貸しがあるんスよ?」

 「…そうね―――ペン持ってない?」


高月は胸ポケットに指しているボールペンを差し出した。結衣はペンを受け取ると一番下の欄に自分の名前を書きだした。


 「後は印鑑だけね」

 「そういえば清滝さん、病院の入り口で知らない男の人からこれを渡してくれって…」

 「知らない男?」


高月は一つの紙袋を結衣に差し出した。結衣は怪訝に思いながらも袋を開けた。


 「何か…洒落たお土産っスね」


袋の中身は一つの鮮やかな色紙に包まれた箱だった。隅にはリボンが蝶結びされ、一枚の紙切れが挟まれていた。結衣は紙きれを手に取り書かれた文字を読んだ。


 「……東雲晴海(しののめ はるみ)


結衣は紙に書かれた文字を読み取ると箱をゴミ箱に投げ入れた。高月は驚愕の表情を隠せなかった。


 「ええ!? 何しているんスか!?」

 「いらない」

 「いらないって……」

 「あの勘違い野郎、なんでここにいるって知ってるのよ…」


結衣は近寄りがたい表情をしながらゴミ箱に入り損ね、床に落ちた紙切れをにらんだ。


補足


高月 吟 たかつき ぎん


吉隠龍の同い年の友人。母親が病に倒れ、膨大な手術料を払うため中学からアルバイトに勤しんでいた。軍の入隊動悸も戦闘や演習等に発生する手当てが高いと言う金銭面なもの。ただ金の亡者と言うわけでは無く、仲間との関係を大事にしている。

勘が良い奴で人の心理や裏側をよく見抜く。また、射撃が得意で得点は常に上位。

好きな物 家族、仲間

嫌いな物 やたらとタイムラグが激しいオンラインゲーム

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