髮櫻 天使+主人公+無意識的な性行為=自爆行為
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突然だが、ラブコメの主人公は何故あんなに美少女役にモテるのだろうか。
優しいから?う~ん、理由としては微妙。
自分の命を捨ててでも、美少女役を助けるから?それって、美少女役に心的損傷を植え付けてるだけじゃなかろうか?ていうか、命を賭けて守るて、そんな偶然があるとか卑怯だろ?
つまり…、主人公は只単に、普通の人よりも美少女役を助ける機会が起きやすい、運が良いだけの人?
と、まぁこの様な事をいきなり語りだしたのは何とびっくり!俺のクラスに主人公である、山田 竜也がやって来たからである。
山田 竜也の見た目、髪の色は茶髪、瞳の色は茶色、顔は平凡顔。
不思議な気持ちだ。イケメンがハーレムを築くよりも、鈍感で天然、しかも美少女役に無意識的な性的暴行をするのにハーレムを築く平凡顔の男子の方がムカつくって、何なんだろうね。
とにかく、俺は主人公が嫌いだ!爆発しろ!!イケメンと一緒に爆発しろーーーーー!!!!!!!!!
「山田 竜也です。父の仕事の都合で転校する事になりました。趣味はサッカー、特技もサッカーです(笑)皆さんよろしくお願いします。」
そう言ってペコリと頭を下げる主人公、クラス中に拍手が鳴り響く、が。
「では、山田くんは髮櫻さんの隣の席に座って下さい。」
担任のこの一言で、男子は殺意を、女子は憐れみを主人公に視線で送る。
主人公はその視線を全身に受け止め、ロボットみたいな歩き方をして俺の隣に座った。
「あの!山田 竜也って言います!よろしく!」
主人公は手を此方に伸ばしてきた。
握手か?たかだか主人公(男)が、俺ですら興奮するこの体の一部に触るつもりなのか?ほざけ!!100000000年早いわ!!!!!!!!!
「私は髮櫻 天使と言います。」
私はそう言うだけだった。勿論、俺の顔は微笑のままだ。
「あっ、あの…、握手。」
主人公がボソボソと言ってくる。マジか。この野郎は俺が握手すると思っているのか?ほざけ!!100000000円の現金を俺に渡しもしないのにする訳無いだろーーーーー!!!!!!!!!爆発しろ!!!!!!!!!この無意識的な性的暴行野郎!!!!!!!!!くたばれ!!!!!!!!!
という俺の中の殺意に気付かずに手を伸ばし続ける主人公。仕方ない。一言俺が、お前に決別の言葉を言ってやるよ。
「家の習わしで、私は一生を共にすると誓った男性としか、触れてはいけないのですので。すみませんね。」
それを聞いた周りの男子達は拳を握り絞め、小さくガッツポーズをとっていた。
「あっ、そうですか…。家の習わしですか…。それじゃあ仕方ないですね…。あっ!」
主人公が意気消沈しながら言っていると、突然主人公がバランスを崩して此方に倒れこんで来る。いきなり無意識的な性的暴行かよ!主人公が此方に倒れこんで来るのを俺は綺麗に、そして滑らかに椅子ごと後に移動した。すると当然、『さっきまで』俺が居た場所に倒れこんで来た訳だから俺という巨乳が無い。
硬い地面に顔面をモロにぶつけて倒れこんだ。
主人公が地面にぶつかる時に、嫌な音が聞こえた。鼻の骨が折れてなければ良いけど、あれ?鼻に骨ってあったけ?
主人公は先生にお姫様抱っこされて保健室に連れられていかれ、
周りの男子達はぷるぷると肩を震わしていた。
多分笑いを堪えているようだ。女子からは
「山田くんて、変態?《微笑の天使》様の胸に向かって倒れこもうとしてたよね?」
「分かる~、絶対わざとだよね。」
「近付かない方が良さそうね。」
という変態の称号が貼られていた。主人公、終わったんじゃね?まぁ良いや。興味無い。
そしてチャイムが鳴った。
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