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作者: 童貞(39)

カチコチカチコチ




時計の無機質な音だけが響く






この世界に私だけ

取り残されてしまったかのよう








カチコチカチコチ







ボーンボーン








一定にだけ刻まれるその音だけが私をここから連れ出してくれるような気がした






目を瞑ると

少し前の出来事が鮮明に甦った




それは、手を伸ばせば届いてしまいそうなほど








もしかしたらこのまま元に戻れるかもしれない






鮮明な記憶は私の希望を打ち砕いた









ドサッ






外でかすかに聞こえるおとは

私の精神を削り取るかのように

着実にー



私の元へと迫ってくる。







このまま食べられるように

死んでしまうのもいいかもしれない……















コンコン


「ほら、起きて!朝ごはんだよ」



枕元には、メリークリスマス、

と書かれたカードとクリスマスらしい包み紙に包まれたプレゼント。




私はひとつ溜め息をついた。



今年も、サンタを見れなかった。


昨晩は綺麗なホワイトクリスマスだった。



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