第49話:推薦者との面会
「僕とブラックの部隊から一人を推薦?」
「シャドウの側近?」
ボルズとブラックに集まってもらい、アリスディアとの話し合いの結果を伝えると、そんな反応が返ってきた。
「側近とは違いますね。あくまでもお二人の部隊に所属しながら、ルミナの見張りを手伝ってもらう形になります。なので、それなりの実力者が好ましいのですが……」
俺がそう説明すると、二人は顔を見合わせたあと、すぐに頷いてくれる。
「僕は構わないよ」
「私も大丈夫」
「助かります!」
それから軽い話し合いが行われ、明日の朝には推薦者を紹介してくれることになった。
「それじゃあ、また明日ね」
「よろしく、シャドウ」
「よろしくお願いいたします。ボルズ様、ブラック様」
なんとか許しを得られてホッとしながらも、こんなにも簡単にことが進んでいいのかと困惑する。
……まあ、いっか。上手く進む分にはありがたいからね。
◆◇◆◇
そして、翌朝。
「「おはようございます、シャドウ様!」」
「……お、おはよう」
ボルズとブラックと共に、二人の若い魔族が現れると大きな声で挨拶をしてくれた。
こちらも返したのだが……朝早いので、ちょっと疲れるな。
「この二人が、ボルズ様とブラック様の推薦者ということでよろしいでしょうか?」
「そうだね。こっちの赤髪が僕の推薦で、アル」
「黒髪が私の推薦、ラス」
「「よろしくお願いします!」」
「……げ、元気だね~」
少しくらいキャラの違う人が来ると思っていたのだが、全く同じキャラがやってきてしまった。
まあ、一人だけ選べば問題はないか。このテンションの二人がずっと一緒だと、朝一でなくても疲れちゃいそうだし。
「それで、どうやってシャドウの側近を決めるんだい?」
「うん」
「いえ、側近ではないですよ? お手伝いですからね?」
「「俺たちは側近でも構いません!」」
「だから違うんだって!」
もう! どうしてみんな側近にさせたがるし、なりたがるんだよ!
「えっと……なんだっけ? あぁ、お手伝いを決める方法でしたね」
「「はい!」」
「……はぁ。ひとまず、俺と模擬戦をしてもらいます」
「「シャドウ様と! いいんですか!」」
「……そうだ」
どうして模擬戦と聞いて嬉しそうな表情を浮かべているのか。
まあ、魔族には自分の実力を試したいという感情が人間よりも強いって聞いたことがあるし、そういうことなんだろうな。
「なるほど。だからコロッセオに集合だったんだね」
「楽しみ」
ボルズとブラックはどこか楽しそうだが、俺としてはそうでもない。
相手は二人が推薦してきた実力者で、言ってしまえば次の死四天将候補ということでもある。
そんな相手を二人同時にするだなんて、口にした手前引けなくなってしまったが、なかなか厳しい状況だよな。
「足を引っ張るなよ、ラス!」
「当然だろう、アス!」
「……二人は知り合いなのか?」
なんだかやり取りが楽しそうだったので聞いてみた。
「俺たち双子なんです!」
「双子だけど素質は違ってて、それで部隊も別々になったんです!」
「あー、なるほどね」
そっくりだなと思っていたら、そういうことだったのか。
……って、マズくないか、それ? 双子なら連携もばっちりじゃないか?
「それでは!」
「シャドウ様!」
「「いきますね!」」
「えぇっ!? ちょっと、いきなりだな!!」
アスとラスは準備ができたと同時に飛び掛かってきた。
こっちの準備も考えろっての!
「影縫い! 影針!」
仕方なく俺はアスに影縫いを放ち、ラスに影針を打って足止めをする。
二人の勢いを削いだところで俺も準備を整え、改めて二人に目を向ける。
「さあ、やろうか」
「「はい!」」
ここからが本番だ。
ボルズとブラックの前で、格好悪いところは見せられないからな!
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