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【第1章完結】公爵様、三年限定ではなかったのですか!?~契約結婚したらなぜか溺愛されていました~  作者: 山咲莉亜
第一章 白銀の龍と漆黒の剣 ──交わる二色の光──

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88 おモテになるのも納得です……?

「一応聞いておくが、怪我はないな?」

「はい、わたしはこの通りかすり傷一つありません。旦那様は?」

「大丈夫だ」

「そうですか。庇ってくださってありがとうございます」


 安心しました。わたしは咄嗟に能力を使ってしまっていたので、旦那様が抱き寄せて庇ってくださったんですよ。旦那様がいなかったら馬車は無事でもわたしは怪我をしていたかもしれないから、こればっかりは素直に感謝しています。


「気にするな。それよりリーシャ、先ほど自分の魅力をどの程度理解しているか聞いただろう? 何と言おうとしていたんだ?」

「え、そんなに聞きたいですか?」


 絶対に今聞くことではないですよね。わたしはてっきり能力について聞かれるものだと思っていたんだけど。


「別に構いませんけど……魅力かどうかは人によって違うでしょうけど、『前向きなところ』って言おうとしていました。旦那様はわたしが能力を使う姿を見ましたよね。それについても、旦那様には隠す必要がなくなるから良いかなぁ、なんて。そんなことを思っていたくらいなので、長所ではあると思います」


 というか、これが一番の取り柄なんじゃないですか? ネガティブになっても何も良いことはないですからね。過去のことは()()()()引きずらないタイプだと思ってる。

 過去に何かされて恨みを持っている人がいたとしても、恨みの感情に囚われる前に復讐の手段を探るタイプ。実際、父と継母に復讐したしね。その意味では引きずっているけど、ネガティブにはなっていない。


「君は聞かれたくないだろうと思って能力については触れなかったが……自分から話してしまって良いのか?」

「もちろん良いはずがないですよ? でも見られてしまったのなら仕方ないじゃないですか」

「見なかったふりをしてやっても良いぞ?」

「相手が旦那様じゃなければそうしていただきます。だけど旦那様なので」


 この腹黒大魔王。皮肉と嫌味が恋人で、人をこき使うのが得意であろう策士の旦那様ですよ? そんな相手にわたしが借りを作るような真似をすると思います……?

 正常な思考回路を持っているわたしは、旦那様に借りを作ることだけは絶対にしてはいけないと理解しているんだけど。そういうことは、ご自分の性格を良く思い出してから言ってほしいですね!


「あまり話せることもありませんけど、説明しますよ。その代わりに約束してください。わたしとリジー以外の人が同じ空間にいる時は、絶対にこの話題を出さないことを」


 これくらい簡単ですよね? そもそも正体がバレることのないよう、ロードの任務に関わる話題はあまり出さないようにしていますし。だから別に約束するほどのことでもないでしょう。

 それに……もし、万が一約束を破られることがあったら、わたしは旦那様の全てを調べ上げますからね! こちらが面倒なほどに頭の回転が速い旦那様なら、わたしが今考えていることくらい分かっているでしょう。


「言われなくともそのつもりだ。だからその悪女のような笑顔はやめろ。序列一位を敵に回せるはずないだろう?」

「あら、失礼ですね」


 軽口を叩き合いつつ、屋敷へといつもより少しだけゆっくり進む馬車の中で、わたしの能力の一つについて旦那様に教えた。興味深そうに、でも深く踏み入ることなく聞いてくださる旦那様は、認めたくないけどわたしが素のままでいられる数少ない人の中にいつの間にか入っていたのだと思う。

 旦那様の性格がこれなので心穏やかとは言い難いけれど、一緒にいて疲れない。それどころか安心してしまう時がある。旦那様が女性にモテる理由の一つはこれだったのかもしれないね。性格は悪いのにふとした瞬間に優しさや気遣いを感じる。


 ……だとしても、わたしがこの人を好きになることはないと思うけどね? それとこれとは話が別なのですよ。誰にでも好みというものがありますので。

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