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【第1章完結】公爵様、三年限定ではなかったのですか!?~契約結婚したらなぜか溺愛されていました~  作者: 山咲莉亜
第一章 白銀の龍と漆黒の剣 ──交わる二色の光──

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83 殺伐としている……のでしょうか?

「そうだなぁ……試しに一度殺り合わねぇ?」

「被害が出るかもしれないから駄目」

「……リーシャ。私は何のために呼ばれた? 用がないなら戻るぞ」


 あ……す、すみません旦那様。完全に忘れてました……


 いつの間にか扉にもたれ掛かって面倒そうな顔をしていた旦那様。今回ばかりはわたしが悪いですね。


「もう少し待っていてください。お呼びした理由はすぐに分かりますから」

「そうか」

「試しが駄目なら本気は? それなら良いだろう」

「嫌よ。そろそろ放しなさい」


 身を屈めると同時に鳩尾へ蹴りを入れ、今度はわたしが彼の背後に回った。反応速度からして、正面からやり合ってもわたしが苦戦するほどの相手ではなさそう。

 どうしようかな。面倒だから殺しちゃっても良いんだけど、この人はさっき偵察のようなものだと言っていた。わたしの素性を知っていて、それをわたしに伝えたということは口封じのために殺される可能性も考えていたはず。……となると、他にも仲間がいると考えるのが自然だよね。それなら彼から聞いた『一人で動いているわけではない』という情報は正しい気がする。


「あんた……もう少し手加減しろよ。その華奢な体のどこからこの強さが出てくるんだ」

「そんなこと知らないよ。嫌なら勝手に避けて」


 別に能力も使ってないですし、本気で避けようと思えば何とかなると思います。これでもかなり手加減しましたし、わたしの蹴りで意識があるのがその証拠。


「あんた口調が変わってないか? 最初は敬語だっただろう? 別に構わないがな」

「話し方にこだわりはないよ。そうですね……もう少しそちらの情報を落としてくれたら今回は見逃そうかな」

「さっき言ったじゃないか」

「あなたは誰かに雇われているの? それともあなた個人の問題で動いてる?」


 彼の言葉は無視し、あくまでもこちらに主導権があることを示すべく質問をした。恐らく個人的に動いているというわけではない。それでも一応聞いておく。


「残念だがあんたに言う義理はないな」

「そう。言うつもりがないなら良いよ。情報収集はわたしの得意分野だもの」


 ロードの正体を探れるほどの権力者も、殺してしまえば何もできない。それにロードの正体を知っているのは限られた極一部の人なんだから、見つけ出すのにそう時間は掛からないはず。わたしの質問に答えるつもりがないなら交渉は決裂かな。


「もう用済みだから殺すね」

「オレがこの場に一人で来ているとでも?」

「あなたの他に三人はいますね。でも、それがどうかしたの?」


 無理矢理わたしから離れ、距離を取るルイスさん。あの三人は後から侵入してきたのかな。こっちはプロっぽいけどこの程度なら……


「旦那様? ここにお呼びした理由、分かりましたよね」


 旦那様が大抵の人間なら難なく倒せるほどの戦闘能力を持っていることは分かっているんですよ。せっかく結婚したんですから、少しでもわたしの役に立ってくださると嬉しいですね。可能な範囲でわたしもお手伝いしますし、どうせならお互いに利用し合いましょうよ。


 そんな想いを込めて旦那様に問いかけると、一つ頷いて動き出してくださった。呼ばれた理由を聞きつつも大体予想がついていたのか、思った以上にあっさり了承された。戦闘態勢を取りつつ、旦那様の方を横目で見る。やっぱり旦那様はお強いのでしょうね。構えからして強い人のそれ。僅かな隙もありません。

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