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【第1章完結】公爵様、三年限定ではなかったのですか!?~契約結婚したらなぜか溺愛されていました~  作者: 山咲莉亜
第一章 白銀の龍と漆黒の剣 ──交わる二色の光──

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73 どういうつもり……?

「──私からは以上だ。今日は新たな公爵のお披露目と不在にしていたロードが戻ったことへの祝いも兼ねている。存分に楽しんでくれ」


 皇帝陛下からのお言葉が終わり、会場にいる貴族が一斉に深く頭を下げたのが気配で分かった。全員がそうとは思わないけど、それでも多くの人がこの国の皇族を慕っているのは知っている。それだけ素晴らしいお人柄で、国を想っての政策をしていることが伝わっているのでしょうね。

 形式的とは思えない、心からの礼だということが雰囲気だけで伝わってくるのだからすごい。


「旦那様、この国の公爵家はどこが一番権力がありましたっけ? 皇族の方々にご挨拶に行かなければなりませんよね」

「……自国の権力関係くらい覚えるべきではないか?」

「どこの家がどの爵位でそれぞれ何家ずつあるかなどは覚えていますよ。権力関係も大体は。でもこの国って権力関係が複雑じゃないですか。結局どこが一番なのかハッキリしていないと思うんですよ」

「それもそうだな……今まではフェルリアだった。筆頭公爵家だからな。だが今は言うまでもなくユリウスだろう」


 ……そんなことあります? 新しくできた、まだ何の歴史もない家ですよ。今後わたしの血筋は『ユリウスのロード』と言われるのでしょうけど……たしかに血筋で考えるとわたしが一番かも……? でもそんなことロードにしか分からないよね。どうするべき?


「どうするんだ? どこの公爵家も君を知っているから気を遣っているぞ」

「わたしと旦那様、一緒にご挨拶に伺いますか? 夫婦ならそれが普通ですし」

「分かった」


 夫婦なのに片方がもう一つの家名を持っているということ自体が珍しいから、困っているのはロードだけでなく、他の皆様も同じでしょうけどね。


 この国って本当に権力関係が難しくてややこしいですよねえ……


「本日はお招きいただきありがとうございます。先日の婚姻の儀にご列席くださいましたので、すでにご存知かと思いますが、改めてご紹介致します。妻のリーシャでございます」


 あら……旦那様もそんな丁寧な話し方ができたのですね? 継承式でわたしにも同じようにしていましたから、知ってはいましたけど。

 ロードと皇族の皆様はすでにわたし達のことをご存知だけど、他の貴族はその事実を知らないから形式的でもこのような挨拶をしなければならない。貴族も皇族も大変だよね。


「リーシャ・フェルリアでございます。新たにユリウス公爵の地位を賜りましたが、本日は公爵夫人として参加しております」

「頭を上げろ」


 挨拶をしたら最敬礼をして待ち、陛下のお言葉で頭を上げた。わたし達だけの時と違い、親しみやすさはあるものの、普段以上に皇帝らしい荘厳さを感じられる。これくらいで怖気付くほど弱いメンタルではないけど、やっぱりこの方は皇帝陛下なんだなって改めて思いますね。


「アルヴィンはたしか恋愛結婚だと言っていたか。リーシャのどこに惹かれた?」


 え……ちょっと陛下!? 旦那様になんてことを聞いてるんですか! ど、どういうつもり? 陛下はこういう意図が分からない質問を公の場ですることがそれなりにある。そのため、普段なら大体の人は気にしないんだけど、これに関しては多くの人が疑問に思っていたことのようで、一気に注目を集めたのが分かった。


 恋愛結婚とは言っているけど、陛下はそうじゃないことくらい察していると思う。なのに何を思ってこんなことを聞いたのでしょうか? 面白がっていることは間違いありませんが、旦那様にそれを聞いてもはぐらかされるか、適当な嘘を吐かれるだけなんじゃないですか? あるいはわたしに対しての嫌味。陛下がそれを分かっていないとは思えませんし、何をお考えなのか全く分かりませんね……

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