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【第1章完結】公爵様、三年限定ではなかったのですか!?~契約結婚したらなぜか溺愛されていました~  作者: 山咲莉亜
第一章 白銀の龍と漆黒の剣 ──交わる二色の光──

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64 普通に考えたら当たり前のことでしょう?

「では持ち帰りますね」

「ああ。せっかくの式だったが騒ぎになってしまった。今日はここまでとしよう」


 実験体ゲットですね! ちょうど新薬を試したかったんですよ。致死量ギリギリの濃度のアルコールに数種類薬草を混ぜて作った酔いだけを醒ます薬。この二種類を調合して作った新薬。気体の薬にしたから動物で実験するにはやり辛かった。


 上手くいっていれば一吸いで全身麻痺、吸わせる量によっては殺すことも可能。暗殺するときに一気にやりやすくなる。


 ◇


「……で、そいつはどうするつもりだ?」

「人体実験に使いますけど、他に何か使い道がありますかね?」

「いや……好きにすれば良いが、万が一にも逃げられないように注意しろ。アルランタの暗殺者ギルドに属する人間は強いことで有名だ。屋敷が死体で溢れることになるぞ」

「大丈夫です。そんなことさせませんからね」


 わたしから逃げられるわけないじゃないですか。同じ馬車に乗せていることについてはお気になさらず。他に運ぶ手段がなかっただけですので。


「それなら良いんだが……大丈夫か?」

「何がですか?」

「顔が赤いが、熱でもあるんじゃないのか?」

「……リーシャ様」


 何てこと言うんですか旦那様! そういうことはですね、気付いても黙っておくのが正解なんですよ! 普通は気にすることだと思いますよ? 思いますが、わたしは色々と他の人とは違うんですよ。察してくださいとは言わないのでせめて余計なことは言わないでほしいです。でも心配してくれてありがとうございます!


「き、気のせいです」

「失礼しますリーシャ様。……お熱がありますね。なぜ言わなかったのですか?」


 それはこうなることが分かっているからだよね。別に体調不良くらいで倒れたりしませんし。……たぶん。


「このくらい大丈夫よ。明日には治るわ」

「そういう問題ではありません。ただでさえ体がよわ、」

「リジー、それ以上は駄目よ」

「どういうことだ? 君は体が弱いのか? 私は何も聞いていないのだが」

「……わたしの能力は過去一とも言えるほどです。他の人にはない能力がある特別な体を持って生まれたとはいえ、わたし達だってただの人間ですよ? 普通に考えて、それだけの力に体が耐えきれるはずがないのですよ」


 つまり、わたしは生まれつき体が弱いってことです。体が弱いといっても本当に深刻なものではなくて、良く高熱を出す程度です。慣れてますからいつも通りに過ごせることがほとんどですし、大抵は一日や二日で治ります。


「それでも当主になれる程度には丈夫な方なので問題ありません。もっと深刻な人はいくらでもいます。旦那様に言ってなかった理由は、わたしにとっては日常茶飯事で報告するほどのことではないのと、一々報告するような間柄ではないからですよ」


 三年限定の契約夫婦なんですから、自分の弱みになる可能性もあることを自ら伝えたりしません。教えたところでわたしにとって何の利もないじゃないですか。

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