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132 夫婦なので

「最後にレイ」

「うん、俺だけまだ何も聞いてないね」

「ええ。レイはイアンやフォルトと比べて桁違いに強いと聞いていますし、実際に訓練風景を見た時に強いだけでなくまだまだ伸び代があると分かったので、侍従から側近に昇格です。どう変わったのかと言うと、今後はリジーやルヴィのようにほぼ常にわたしと行動してもらいます。これはルヴィにも言えることですが、いずれ実践で戦うことになると思うので、そのつもりでいてください」

「……懐刀のような存在になるってこと?」

「そうね。今後は今まで以上に訓練を頑張ってください。側近としての仕事はいずれ戦闘がメインになるので」


 リジーは侍女でもあるから忙しいけど、レイはルヴィと同じように戦闘時以外は今のところ仕事はない。とにかく強くなってもらうことが最優先となる。


「分かった。時間がある時だけでいいから、リジー様に合格をもらう前でも短剣の扱い方を教えてほしい」

「いいわよ。では三人とも、何か質問はありますか?」


 問うと、特に何もなさそうだったので三人には書類にサインをしてもらい、お姉様の婚姻の儀が終わって領地と屋敷を明け渡されたら仕事内容が変わると伝えておいた。レイはイアン達と離れることになりますけど、わたしの領地なら簡単に行き来できるので定期的に会うことになるでしょう。


「リーシャ。君はフェルリアとユリウス、どちらに滞在することが多くなる?」

「時期や仕事量にもよりますが、基本的にはフェルリアにいるつもりですよ。仕事もここでやろうと思っていますし。ただ、かなりの頻度でユリウスに行くことになると思います。毎回ユリウスに行くことを伝えるつもりはないので、わたしがここにいなければユリウスにいると思ってください」

「そうか」

「それと、旦那様は無断で屋敷に入ることを許可すると使用人に伝えておきますので、いつ来られても大丈夫です」

「良いのか?」

「ええ。夫婦なのですから当然ですよ」


 わたしがユリウスにいるなら用事等で旦那様が来られることもあるでしょう。毎回許可を求められるのは面倒です。変なことはしないでしょうし、これくらいなら全然構いません。お仕事も別の環境でやった方が捗ることもあります。わたしだってこの屋敷で女主人として暮らしているのに、旦那様だけ屋敷に入ることを許可しないのは不公平だしね。


「お部屋も用意しておきますので、自分の屋敷だと思っていただいて構いませんよ。使用人も屋敷の物もご自由にお使いください。ただし立ち入り禁止の場所もいくつかあるので、そこだけは入らないようにお願いします」

「分かった。ありがたく使わせてもらおう」

「はい。ではわたしからの話は以上です。お時間をいただきありがとうございました」

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