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105 アルヴィンvsメルヴィン

「───リジー、君は一体どんな目でリーシャを見ているんだ……」

「言うまでもなく、親愛なる主としてです。私は同性に恋をするタイプではありませんので」


 恋愛対象はちゃんと男性です、と続けるとどこか疲れた顔で頷かれました。このような姿をリーシャ様が見たならさぞかし驚かれることでしょうね。


「リジー様! リーシャ様が体調不良って本当!?」

「はい。ですからお静かに」

「あ、ごめんなさい。大丈夫なんですかね?」

「大丈夫だと思いますよ。少なくとも数日は眠ったままで目を覚ますことはないでしょうけど」


 『数日も!?』と驚かれますが、彼の反応が普通なのでしょうね。私は大丈夫であろうことを分かっていますし、旦那様も心配こそしておられますが不安を表に出されるタイプではありません。シエル様は私が大丈夫と言うのなら……といった感じですし。


「そんなことよりルヴィ様、イアンさん達のお相手は?」

「え、えっと……今は自主練習させてる、かなぁ? あはは……」

「彼らのところに戻りましょうね。自主練習も大切ですが、あなたは教え方がお上手なので直接教えた方が成長しますよ」

「……分かりました。何かあったら教えてくださいよ? それと、いつまでもリーシャ様のお部屋に居座っていたら目を覚まされた時に怒られるんじゃないですか、旦那様?」

「生憎、君と違って私は彼女の夫だからな。文句は言われるかもしれないがここにいる権利はあるぞ」

「僕にはないみたいな言い方じゃないですか。言っておきますけど、旦那様よりは僕の方が信頼が厚いと思いますからね!」


 ……相変わらずバチバチしていますね。火花が散っていそうです。リーシャ様なら楽しそうに見ておられるでしょうが、私としては女性の取り合いは他所でお願いしたいです。我が主が魅力的なのは良く分かっていますが、そんな感じではいつまで経っても振り向かれることはないんじゃないですか? ……とは、言いません。私はリーシャ様と違って自ら面倒なことに首を突っ込んだりはしませんから。


「ご存知かと思いますが、本当なら今日は皇帝陛下と対談の予定でした。ですが急遽体調を崩されたので、私は今から連絡を入れてきます。目を覚まされるまで私が看病致しますので、その間は屋敷のことはできないと思います。お許しください」

「構わない。無理にとは言わないが、もし何かあったら教えてほしいとだけ伝えておこう」

「承知致しました」

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