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7 気まずさ
私ーー鷹司 栞は困惑していた。
今まで、媚を売りに来る人や利益を目的として近づいてくる人を沢山見てきた。しかし、彼はそうではなさそうなのだ。赤の他人である私に、ここまで優しくしてくれるのだ。
「わからない……」
何も関わりがないはずの私に何故ここまで優しくしてくれるのか。私は久しぶりに心が暖まったと思えた。
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「お粥を作ると言って抜け出してきたが……どうしたものか。気まずいな。」
勿論彼女とは初対面だし、名前を覚えられているのが怖い。嫌がっては無かったみたいだけど、勝手に連れてきた訳ではあるし……
「俺は…どう接すればいいんだ?」
入学してからほとんど人と話していなかった奏人は相談できる友人は居らず、女性経験も殆どないのだ。
「とりあえず……お粥つくるか。」
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