61 さて…
「では奏人くん、よろしくおねがいしますね。」
そうして俺と栞は付き合うこととなった。
「あの、私は奏人くんと付き合えて嬉しいんですけど奏人は私でほんとによかったんですか?無理してないです?」
「い、いや!そんなことないよ。俺だって栞のことは…
…」
とそこまでいったものの、やはり恥ずかしかったので言葉を濁す。告白したあととはいえどやはりいろいろ恥ずかしいのだ。
付き合うことになったといっても未だに本当なのか信じられなくて心臓が激しく鼓動している。
「私のことは…?」
私は今、冷泉 奏人くん、いや奏人くんと付き合うことになった。
彼はとても物静かなものの、人に優しいしとても知的だ。影ではかっこいいんしゃない?なんて噂されているのを本人は知らないだろう。
もちろん私も彼のことが好きなど言えるはずもなかった。
しかし、ここまで言ってくれたのだ。私としても付き合えるのはとても嬉しい。でも……やはり嘘なのではないか。夢なのではないか。罰ゲームなんじゃないかと思ってしまう。
挙句の果てにもう自分が何を考えてるかわからないほどに茹で上がってしまい、静かになった。
周りからは何度も彼氏いた。などとウワサされているものの、彼氏は奏人くんがはじめてだ。
もちろん、どう接すればいいのかもわからない。
お互い恋愛初心者なのである。
大丈夫です。まだ終わりませんから




