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今日は予約したんで心配いらないと思ってたら出来てなかった件……時既に遅し
栞、露天風呂の予約、取れたよ!」
電話が終わった瞬間、すぐにそう伝えた。何よりも楽しみにしていた栞の為にが一番。あくまで告白はその次である。
「ほんとですか、奏人くん!やった!」
そういいながら栞は……栞は俺に抱きついてきた。
嬉しいという感情は身をもって知れたのはいいんだが、いかんせん距離が近い。さっきまで特にそんなことを考えていなかったにも関わらず、ついドキッとさせられてしまった。
突然のことだったので避ける時間も無ければ考える時間もなかった。気づいたら胸の辺りに温もりと柔らかさがあった。
頭が混乱している中、なんとか状況を整理しようとすると、栞は奏人の胸の辺りに収まっているため、必然的に上目遣いになる。
本当はここで言うつもりではなかったものの、今が絶好のチャンスだ。
「あ、えっと奏人くん、」
「あの、栞!」
二人の声が重なった。お互いハッと顔を見合わせ、栞に先にいいよと促す。
「その…露天風呂何時からですか?」
言いたかったことを言うチャンスが減ってしまい、なんとも悔しい思いだったものの、少し割り切った。なんたって……
「あー……露天風呂は、」
そこまで言うと、栞はゴクリと喉を鳴らしながら見つめてくる。
「10分後からだから急ぐよっ!」
無事露天風呂に着くと、部屋のコテージと同じくらいの方広さがありそうな建物が出てきた。
来るまでには何重もの人の監視や動物除けのようなものが沢山あり、とても静かだった。
中にはいると想像通り大きい更衣室ととてつもない広さの石でできた露天風呂が見えた。
でも……
更衣室は分かれてない。




