表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
砂糖と恋は甘すぎる  作者: あぶさん
第2章 奏人、地獄の修行編
54/74

54 若い二人

体調が優れないのでしばらくこのくらいの長さです

 着いた旅館は近くの山をほぼ全部使ったものになっていた。


 一棟一棟が独立しており、それぞれに露天風呂もついている始末だ。あまりたくさんこういうところに泊まる機会があるわけではないので、とても貴重な体験だ。 


 哲也さんが全て予約などしたので栞とロビーのソファで雑談しながら待っていると着物をきた若い女将がでてきた。


 普通、こういうところにいるのはやや年配のベテランのイメージがあるがここは比較的最近オープンしたばかりらしく、ターゲットとしている年齢層も比較的低いので若い人が多いと後から聞いたときには納得した。



 「恋人さんですか?ようこそお越しくださいました。」


 と話し掛けてきた。初めて会ったはずなのになんともいえない安心感をもたらす話し方で、とても話しやすい雰囲気を作りながら声を掛けてきた。


 残念ながらまだ付き合うことはできていないので正直に「いいえ、恋仲じゃないですよ。」と答えておく。


 女将さんは少し残念な表情をし、さっきからずっと黙っていた栞を見ると顔を朱く染めていた。しかし、見られていることに気がつくとすぐにいつもの表情にもどり、拗ねてしまった。


 「私のことはお遊びだったんですね……」


 といかにも俺が浮気したかのような発言をしだした。そもそもそんなふうに言われる関係になった覚えはないし、特に栞意外の女子……または女性と関わるなどほぼないだろう。


 「それはいろいろと誤解を生むからやめてくれっ!」


 と必至に叫んでいるとちょうどチェックアウトを終えた哲也さんが手招きをしてきた。それぞれの棟はある程度離れているので、たどり着くにはある程度歩かなければならない。しかし、今回取ったところは案の定最高級なようで、リアカーによる送迎をしてくれた。3分位するとあるやや大きな木の家の前に止まった。


 「ここですね。」


 リアカーを運転していた人がそう言い、栞とともに降りたが何故か哲也さんは降りなかった。


 直後、哲也さんの表情は怪しげな笑みに変わった。







 「若い二人は満喫してこいよ。ただ、明日もあるからあまり遅くまでヤるなよー。」



 とおせっかいなことを言って森の中に消えていった。どうやら哲也さんとは別に部屋を取っていたようだった。



 さあ、気まずい。

ブクマや評価が日々の励みになっています。いつも見て頂いている方にも感謝です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ