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砂糖と恋は甘すぎる  作者: あぶさん
第2章 奏人、地獄の修行編
53/74

53 静かな別荘地と悲鳴

体調崩してしまったので少し短めにさせてもらってます

 「買いで。」




 



 俺の決断は早かった。


 案内された土地は少し開けており、町並みと海が一望できた。周りにも同じようなコテージが多くあった。陽の光が多いものの、比較的標高が高いので思いの外涼しかった。普段から住んでいる人は少ないようで、人の気配はあまりなかった。


 しかし、人がいないとは言っても独特の不気味さはなく、静かで心地よいといった感じだった。聞いてみると地価もそれほど高くない穴場で、穏やかな街なのだとか。


 

 金は使わないと意味はないし、世界の上位1%が世界の富の約4割を保有していると言われており、そんな現状がある反面、人口の拡大によって貧困は加速化している。


 にも関わらず人は私利私欲を優先し、対策にあまり積極的ではない。まあ、そんな政策をされては自分の首が締まってしまうので当然ではある。


 政治家に至っても結局はそうだ。表向きは「国民の為」を謳い、裏では私利私欲の限りを極めていたりする。いざ自分のしたくないことを言われれば検討するばかりで動くのは稀だ。



 そんな世の中でいわゆる「勝ち組」と言われる奏人達は経済を回していくためにもある程度お金は回していかないと行けない。













 という建前は置いておいて「こんなコテージでゆっくり過ごせたらどんなにいいものか……」なんて考えていたら即決したなんて言えるはずがない。


 とはいえ、栞にも一応聞いておくべきかと思ってみると、そうではないようだ。栞は目をキラキラと輝かせながら、景色を眺めていた。普段はあまりこういった場所には来ないと言っていたし楽しんでいるのだろう。


 少し遠い場所まで付き合わせてしまったので嫌がられてもおかしくないと思っていたのでここまで喜んでもらえるとは思わず、なんともむずむずさせられた。






 「ホテルは取っておいたから早速向かおうか。」


 頃合いを見て哲也さんがいった。



 「ホテル?」といまいち状況が理解できていない栞に伝える。


 「今日は大分に泊まるよ?」



 「え?ええええぇぇぇ!!」



 静かな別荘地に叫び声が響いた。







 ちなみに栞の両親には連絡済み……と哲也さんが言っていた。


 「当然のように栞の両親の連絡先持っているの……怖いな。」と思う奏人であった。

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