37 山岡の仕返し
いろいろ数字が落ち気味でモチベが……見返してると、話があっちこっちしていたり難しかったりなので近々修正していきます。
「か、奏人様お久しぶりでございます。」
山岡の発言のせいで。いや、自業自得か。奏人は祐作によって質問攻めにあっていた。
とっさの判断で「しょ、初対面のはずですがどこかでお会いしましたか?」と必死にとぼけると、山岡も大体の状況が理解できたのか、「い、いえ。勘違いかもしれません。」と咄嗟にフォローした。
しかし時すでに遅し。祐作が一部始終をみていた。それも、大企業の社長クラスが奏人くらいの年齢の同じ名前と間違えた。といっているのだ。不自然でしかない。そのため、祐作による質問攻めが行われていた。
「僕はどうしても信じられないのだが、ここまで言われると……しかたない。そういうことにしておこう。しかし、帰ったらしっかりとお話させてもらうよ。」
祐作が折れるまではなんとかボロが出ないように耐え忍んでいた奏人にとって折れてくれたのは希望そのものだった。しかし、「帰ってから続き。」だそう。
こうなればやることは一つしかない。名付けて『できるだけ引き伸ばしにして、遅くなってからのお先に失礼作戦だ‼』
奏人のネーミングセンスは……最悪だった。
いろいろ言い訳をしたりで重くなった空気の中、慎重に奏人が口を開いた。
「では、僕はどのように話が進んでいくかを見ておきますね。」
今日の奏人の役割ーーミッションは学ぶことだ。いつもとは違って交渉や出資ではない。社会勉強の一貫として見ておかなければ。
すると山岡はちらちらとこちらの方を見ながら慎重に言った。
「すべてそちらの持ってきた条件をのんで契約をします。書類をいただけたら書け次第もっていきますので。」
「へ?」
そんな腑抜けた声をだしたのは意外にも祐作だった。
「なぜ……いつもはあんなにギリギリまで交渉をしてくるあなたが……?」
山岡は結構焦ると思っていたが意外にもそうではなかった。今日はやたらとこっちを見て、顔色を伺っていたりいろいろしていたが、今見てきた山岡の表情は「やってやったぞ。」と言わんばかりのニヤリとした表情だった。
「今日はどれだけ交渉してもそちらには勝てそうにないので引かせて頂きます。」
山岡、本日二度目のやらかし。いや、山岡からの反撃の一手だ。
「いつもは交渉するが、」といっていたのに今日はそうではない。つまりいつもはいない人物による影響であるとわかる。そんな人物はこの場に一人──奏人だけだ。
さらに、ここでの商談をできるだけ長引かせることによって時間稼ぎをしようとしていたのにも関わらず商談は今、終わってしまった。
つまり、おしまいである。
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