23 疲れは禁物
「おーい、奏人さん?大丈夫ですかー?」
「……」
話しかけているのはいつもと変わらず疾風ーー夏川 疾風なわけだが……
「奏人いつもより疲れてないか?無理するなよ?」
いつもだるそうに振る舞っているし、実際疲れているんだが、いつもに増して疲れてしまった。なんたって最近は休みがないのだから。
少し人よりは慣れているとはいえ王族クラスとなると相当気を使わないといけない。とはいえ隠していたつもりだったがこの男には見抜かれてしまっていたようだ。
普通であれば「大丈夫だよ」とか「もう無理だわ」とか答えるべきなんだろうがそんな元気もない。
「奏人くん大丈夫?」
「!?」
「奏人くん」なんて呼ばれていたのはほんとに小さかった頃までで今、そんな呼び方なんてされたっけと思いながら頭が働かず……無視して寝るか。
と思ったものの無理やり起こされてしまった。
「誰だよ、ほんとに。やめてくれ。疲れているんだ。」
といいつつ顔をあげるとにっこり笑顔の栞さん。
「いや、なんでもない。なんの用事?」
奏人の目に栞さんが確認できてから実に0.03秒の間で状況確認と最適な返答を考え、発音。
「今の。反射的にやったけど人の域を超えていたよな……」と思いつつもなんの用事か考える。
「今疲れてる?」
「うん。」
「大丈夫そう?」
「うん。」
「今日暇?」
「うん。」
「今日奏人くんの家泊まっていい?」
「うん。」
「うん?」
あれ?なんかやばいことになってない?
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