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砂糖と恋は甘すぎる  作者: あぶさん
第1章  謎の出会いと日常(?)
20/74

20 怪物

 遅いですが私からのお年玉(?)ということでとっても長いです。

 一人暮らしの奏人がどうやってお金を稼いでいるのか気になってた方、謎が解けますが他の謎が増えます。

 一人の男性が日本一とも言われる財閥の本社に入っていく。周りには数十名のボディーガードがおり、首相レベルの警備がなされている。

 

 その中心にいる人物は一目見ただけで、人の目を惹きつける。堂々とした姿勢、歩き方。



 

 まさかこの人物が冷泉 奏人であるなどと気づく人は一人たりともいない。





 2034年、経済界は一人の小学生により震撼させられた。


 世界的にも有名であった脳の研究の第一人者の息子が彼の資産を全て使い果たしたと言うのだ。


 彼の息子は厳重に管理された現金、ビットコイン、預金を全て引き出し、あるベンチャー企業に投資したのだ。


 勿論彼を含めた大勢は彼の息子に怒りを向けたが、彼の息子は全く泣きもせず、何も言わなかった。


 一年後、彼の息子の投資した会社の株は20倍になった。




 その後彼は息子に財産を一部譲渡し、好きに使わせた。


 すると、彼の息子の投資した会社の株は全て1年以内に10倍以上になってしまった。



 これが、通称『経済の神』の誕生であった。









 『経済の神』誕生の事件後、4年が過ぎた頃、研究者の息子の投資がぱたりと止んだ。その直後、研究者は「息子が突如としていなくなった。」と発表した。


 経済界を含めた多くの業界に衝撃が走った。 


 彼の投資による影響で、多くの企業が大きな発展を遂げ、文明が30年早まったとも言われている程だ。実際、彼の住んでいた日本ではここ数年、目立った不況はない。


 急激ではなく緩やかに。経済が破綻しないように管理されて発展を遂げていた。彼が日本の経済の中心と言っても過言ではなかったのだ。


 そんな存在が消えたというのだ。世界ら大混乱に陥った。そして、今現在も『経済の神』と言われた人物は行方がわからない。




 「よく来てくださいました。冷泉 奏人様。いや、元『経済の神』といった方がいいかな?」


 「やめてくれ山岡。その名はあまり好きではないんだ。それよりも早く本題に入ってくれないか?」


 今、奏人と対話している人物もまた、『経営の魔術師』と恐れられ、人外の様な扱いをされている。


 勿論多くの王族や大統領、首相、社長などと会ってきた。だから場慣れはしているはずだった。


 そんな彼ですら、奏人の貫禄には正直驚いていた。そして、本能が告げていた。「探り合いなどしてはいけない相手である。」と。


 「今回の融資の話ですが、とりあえず20億円。というお話でしたが、それでお願いしてもいいですか?」


 「構わない。なんなら増やしても構わないぞ。ただ一つお願いがあってな。」


 「お願い……とおっしゃいますと?」


 正直山岡はとても混乱していた。相手は高校生といえど、あの『経済の神』と呼ばれていた人物だ。自分に持っているものはなんでも持っていてもおかしくはない。


 そんな人物から改まってお願いされるのだ。首の一つや二つ、覚悟しなければ。と考えていた。が、


 「年頃の女の子が喜ぶ物ってなんなのだろうか。教えてもらえないか?」


 「はい?『経済の神』が……女の子にプレゼントですか?」


 山岡の驚きは先程の比ではなく、明らかに顔にも出てしまった程だ。


お願い……というのはとても些細だった。彼からは全く女の影など無く、興味もなさそうだった。そんな彼が女の子へのプレゼントを教えてくれ。というお願いをしてきたのだ。


 「おかしいか?」


「ええ。あまりそういうのには興味がなさそうでしたから。是非オススメのものを送っておきます。」


 「ならいい。ありがとう。         喜んでくれるかな……栞さん」


 「栞さん…とおっしゃいますと?」


 「な、なんでもないっ聞き間違いだ聞き間違い。今日は失礼する。」


 奏人は足早に部屋を出た。


 部屋に一人残った山岡は汗びっしょりだった。


「しゃ……社長。タオルです。」


 隣に控えさせていた秘書はもっと酷かった。




 「彼は怪物だな……私の手には到底負えない。」





 その頃奏人はプレゼントも決まり、ウキウキで家路に着いていた。

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