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16 奏人side
奏人が家に帰ったときには日はとうに沈んでいた。
手には沢山の買い物袋を抱えて家に帰るという高校生とは思えない日常も体に染み付いていた。
男子高校生の一人暮らし。と聞くとなんだか不健康な生活が思い浮かぶだろうが奏人の場合はそうではない。
奏人の両親は中学校に入学する前に家を出て行ってしまった。そのおかげもあり、人並み以上にできるのだ。お金がない状態で生きていくために家事は必要なものだったのだ。
しかし、奏人が一人暮らしをしていることは殆どの人間が知らない。
学校での調理実習ではあまり目立たないよう、努めているのだ。
そういうことがあり、とても健康的な一人暮らしを行っているのである。
今日の奏人は少し違った。いつもは11時には寝るのにも関わらず、日を跨いでスマホを眺めていた。
「ついに交換……か。」
そう。ずっと鷹司 栞の連絡先を眺めている。
「変に送るのはまずいよな……でも送ったら嬉しいかな?どうしよどうしよ。」
悩みに悩んだ奏人はこのままほぼ寝れず、寝不足だったのは言うまでもない。
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