12 努力は二人で
そろそろお二人さんには照れてもらいたいところ……
ちらちら見られているからといって用事があるわけではないかもしれない。鷹司さんにとって、俺と会ってるのを見られるとまずいだろうし、俺は普通の生活とおさらばなのだ。彼女もこれ以上接触してくることはあるまい。
そう思っていると鷹司さんは席を立ち上がりこっちへ向かって……
「冷泉くん」
「はっはい。」
「この前泊まっていったときに連絡先聞くの忘れてたから、今聞いていい?」
「「「「!?!?」」」」
彼女がそう言い終わっている頃には教室中の人の視線は俺に集まり、無数の殺気が向けられた。女子からは衝撃がうかがえるが……男子はほぼ嫉妬だな。ものすごい殺意を向けられているのがわかる。
しかし、爆弾発言をした当の本人は状況が理解できていないようだ。
「えっと、とりあえず……屋上行こっか。」
「あの、なんかごめんね。」
彼女は一切の悪気がなかったようだ。天然コワイ。いまさらどうすることもできないので、事実と向き合って行くしかないのだろう。
「それでなんだけ」
『ピロン』
なんとも言えないタイミングで携帯が鳴ったが、奏人の携帯には祖父母と夏川の連絡先しか入っていないはずなのだが。
恐る恐る確認してみると、知らないアドレスからメールが来ていた。
件名 娘のことについて
栞は空気を読むのが苦手だから時々爆弾発言をするけど仲良くしてやってくれるとありがたい。
アドレスは勝手に特定させてもらったよ☆ 祐作
どうやらこれは逃れられない運命らしい
毎日投稿がんばります。
感想、☆評価、ブックマークなどよろしくお願いします




