11 日常と穴
更新遅くなりましたっ
次の日の学校はいつもよりも憂鬱だった。
奏人としては初めて家族のように接してくれた人だったからかとても心地がよく思えた。が、相手は財閥のお嬢様である。当然政略結婚もあり得るわけで、下手に男付き合いをして噂を流されてしまっても困るだろう。
それに、この気持が恋だとしても今の奏人自身には彼女を幸せにするだけの力は持ち合わせていない。今、下手に話しかけてしまうのは得策ではないだろう「彼女に釣り合うだけの人間にならなくては」
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「どーしたんだー?いつにも増してだるそうな顔して。振られたか?絶対そうだろ。」
「付き合ってもないし振られてもねーよ。お前と一緒にするなよ。」
朝っぱらから絡んでくるイケメンの名は夏川 疾風。一年生にしてテニス部のエース。おまけにイケメンなのだが……天性のたらしである。
「悪い奴ではないんだがなあ。」同じ部活ということもあって話しかけられてからというもの、いつも話しかけてくるのだ。友人のいない奏人の取ってはたった一人かもしれない友人なのである。
「そう落ち込むなって。振られてもこの世に女の子は数え切れないほどいるんだ。」
「だーかーらー……振られてないってば。」
こんなふうにいつも明るいのはいいのだが奏人はどちらかというと物静かな人間なので少し疲れることもあるがとてもいい友人なのだ。
「なあ奏人。鷹司さんがさっきからこっちをちらちら見てるが……まさかお前……」
「なんのことかさっぱりだな。」
「ちっ 流されたか。今日はきかないでおくが、鷹司さんとの関係、いつか聞かせてくれよ?そのいつもとは違うシャンプー
の話もだな。」
「聞かせるものかよ」
俺も思ってたけど鷹司さんの家のシャンプー、いい匂いだな。さすが鷹司家。
さて、ちらちら見られているといっていたが、どうしたものか……
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