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会社勤めに比べれば高校生活くらい乗り切ってやらぁ
夜、目を覚ました。
昨日友人宅でしこたま酒を飲んでそのまま寝たんだっけ。
頭も重いしそのまま寝るとしよう。
寝返りを打った際に軽く吐息が漏れる。
「んぅ」
女の声がしたその瞬間、頭が突如目を覚ます。
「えっ誰? あ、俺? ん? いや、はっ?」
目を覚ました割にいまいち働かない頭。怠慢である。
「あぁ、夢か、びっくりした。深層心理で女子になりたい願望でもあったかな。」
自分から高い声が出ている違和感を確かめるように独り言を漏らす。
「よく見たら知らない部屋だし。つーか夢って能動的に行動するとすぐ覚めちゃうよね。」
そんなどうでも良い事を考えつつ暗い部屋の中、身体を起こして辺りを見渡す。
〜6時間後〜
カーテンから朝日が差し込み明るくなった部屋で俺は呟く。
「これは現実だね。」
「いや、どーすんのよ、これ。」