友&愛~『俺とお前』~第8話
前回よりは恋の行方がかなり進展したんじゃないかなあと思う主人公のがみの古~い恋バナの続編です!そいで以て招かれざる点滴(←「予測変換でやっぱそうなるよね!」)ならぬ天敵現る!って話でして名前以外職業、人物描写はかなり実話に即してます!ほぼ実話です!このストリーのコンセプトは、ハイ!ただくれぐれも個人情報漏洩に細心の注意を払いつつ、あんなこともこんなことも包み隠さず全て書いちゃうぞ!的お茶目さは平にご容赦下さいませ!それじゃー1週間ぶりの更新、宜しくお願い致します。
『予期せぬ訪問者?招かねざる客登場!』の巻
荷物の片づけと一通り品出しを済ませ、俺は休憩室で一息ついて買ったばかりの缶ジュースを一気に飲み干した。「く~っ!やっぱ汗を掻いた後の炭酸水は何とも言えないねぇ!正に『旨い!』の一言に尽きるよ!ビールじゃないけど、風呂上がりの一杯に勝るとも劣らない旨さだと俺個人は思っている。まぁ普通だと大人の男っていうのは休憩室で煙草を吹かし吐き出した煙の行方を一瞬目で追いながらあれやこれやと思案に耽る輩が多い一方で酒も煙草もやらない俺はそうすることで自分なりの満足感に浸っている。ま、早い話が他にやることが見つからないから…単なる暇潰しに過ぎないのだ。別段何の不思議も無い。全くを以て芸が無い俺は一人休憩室で考え事をしていた。そう!この間の出来事、それは“あの小田愛子ちゃんが何故不機嫌な一日を過ごしていたか”って事で未だに真相が掴めないまま悶々と日々を送る俺。
「原因は一体何だったのか?なぜあの日だけは顔が強張って怒り顔なっていたのか?」などなど幾ら考えたって答えが出る訳もないんだけど、なぜか不思議と気になってしまうだな、これが!ん?待てよ!これってもしかして…つまり、その、何だ!森さんの言った通り俺ってやっぱり彼女のこと、好きになっちゃったのかな?イヤイヤ待て、待て!相手は彼氏の居る女の子だぞ!略奪愛なんて…そんなハシタナイ真似できるか!略奪できるほどカッコイイわけないし、寧ろ❝略奪されてほとほと困ってま~す!❞の方が100%正解であって点で話にならない!もう、こうなったら直接本人に理由を聞いてスッキリした方が楽なんだけどさ、ハテ何と切り出して良いものやら?「俺のことが嫌いかぁ~!」っていっそのこと怒鳴っちゃおうか?いや待てよ!即答で「大大大嫌~い!顔も見たくないからもう次から“首無しの胴体のみ”で出勤してッ!」って言われたらどうしよう?前方不注意で転んじゃうなぁ!でも顔が無い分痛みは無いか、ハハハハハ!それよりグロくてそれどころじゃないな?ちょっとした妖怪?あるいはUMA扱いされて世界中パニックになっちゃうよなぁ!それはそれで半分面白いんだけどさ!何考えているんだろ、この俺は?真剣に悩んでいるようで実は全然どうでも良い話なんだけどさ!
ん?ハ?誰か居る!
その時急に控室の入口付近に何か人の気配がして俺は一瞬ビビッちまった!❝噂をすれば何とやら?❞とばかりに小田ちゃんが入って来た!ヤ、ヤバ~い!今の話すっかり聞かれちまったかな?“打首、張りつけ、獄門”だけは勘弁してね!って言うわけないか!いつの時代の話だ?
「あのぉ…さっきから何ブツブツ喋っていたんですか?独り言なんて何か気持ち悪―い!あ、そうそう!今ですね、のがみさんを訪ねてお知り合いの方がお店に来てるみたいですよ!ちょっと応対していただけませんか?」って小田ちゃんが言うから俺も面食らって…
「え!俺を訪ねて誰か来てるって?ハテ?一体誰なんだろう?俺誰にも薬局に就職したこと話してない筈なのに…」俺は食べかけのポテトチップスをそのままテーブルに置いたまま急いで彼女の後をついて多少戸惑いを感じながらも恐る恐る売り場へ出てみると…
「ヨォ!久しぶりだな!何、今ここで働いてんの?知らなかったよ!イヤ~ウチのヤツがさ、こないだ此処に買い物に来て見かけたって言うもんだからさ、わざわざ来てやったってわけよ!白衣なんか着ちゃってカッコイイじゃん!何、もう長いの、ここに来て?ふ~ん…そう!」
『ヤレヤレお客って言うから俺はてっきり見知らぬ美人ちゃんの登場かと(←「独り言なんで真剣にツッコまないで下さい!」)思いきゃ幼馴染で同級生の木崎優介じゃねぇか?よりにもよって一番会いたくないヤツが来店しに来るなんてホント、ツイてねぇの!『一体何の用だよ?何しに来たんだよ?』ってお店だから買い物に来て当然なんだけど、買うなら他所の店舗にして欲しかったわ!❝チェーン店だから別段ここに来なくてもいい!❞って意味で…どうもこの俺には商売人って向かないな!土台無理な話なんだって…!ナニナニ?カミさん連れてまた自慢話かよ?才色兼備のお嫁さん前面に出してさ!とにかく買い物なんか止めてけえれ、けえれ!』と心の中で愚痴る一方、表向きは満面の笑顔で応対するんだけどさ!ほ—―んとヤナ感じ!
するとあの野郎!俺の心を見透かしたようにたった一言!
「別に大した用事は無いんだけどさ、ちょっと暇潰しに寄ってみただけよ!へぇ~こんなとこねぇ?もっとびっくりするようなデカイ所で働いているんじゃねぇかと思って…期待外れもいいとこだよなぁ!」
「ハぁ?何て嫌味な奴!小中高大と優等生で来て今や天下の県庁職員だから鼻高々ってとこなんだろうけど案の定この俺のこと、バカにしに来たわけね!人を卑下して一体何が楽しんだろう?一応❝卑下❞って言葉で誤魔化したけど…早い話が言葉に因るイジメなんだよな、これって!
“実るほど頭が下がる稲穂かな!”って名言残した偉人さん(…かどうか知らないけど…)この方もきっとそういう嫌な思いをしたからこの言葉を残すことで木崎みたいなクソ野郎を戒めようとしたんだと思うな!あくまでも俺個人の憶測だけどさ!俺だったらこんな素晴らしい名言なんて到底書けないよ!せいぜい、この程度でちょいちょいのちょい!…とひゃはっは!
“実るほど足腰痛い稲刈りかな!”(字余り)
何せ実家が百姓、即ち農家なんでね!
『それはそうとあの野郎まだ店内に居やがんの?用が無いならさっさと帰って○ソでもして寝てろ!って…下剤なら山ほど有るでよぉ!○の穴に何万個でも詰め放題サービスしちゃおうから…○ソ木崎!○ンチョウだって“お中元、お歳暮用、ご贈答品”としてそっち持ちで宅配してやってもいいぜ!』って言葉が何度も俺の頭を横切っている!あ~ぁ今度どっか病院にでも行って脳味噌(?)の精密検査でも、して貰うかなぁ?『赤味噌病?それとも白味噌病?何なら合わせ味噌病が美味しいですか?』って意味分かんねぇ!
すると奴さん、まだ何か言い足りないらしく、この俺にどうでも良いアドバイスを提供して来た!
「あ、そうそう!ウチのがさ、お前に紹介したい女の子が居るって言うんでどうだ?一度その子と会ってみねぇか?どうせまだ彼女も居ないんだろ?」ってバカにしたように…!
ホント、コイツって口が悪いっていうか、相変わらずズケズケと所構わず物言う野郎だこと!ヤナ奴には違いないんだけど、これが仕事で現地説明とかになると正に二重人格者的180度転換してびっくりするほど良い人を演じてしまうから手に負えない!所謂“ゲス野郎”って言って良いじゃないの!
率直に感想を言わせて貰うなら…とは言えアイツ、昔は全くそうじゃなかったのに…!県庁勤めになってからお前、随分変わっちまったなぁ!って言うか今大人になってから分かったことだけどさ!人間というのは今更性格云々が変わったって事じゃなくて今までが猫被ってただけの話!本来の正体っていうのかな?それが本性だったこと!よく“若い時分にかなりのヤンチャしてた人が今じゃ生まれ変わったみたいに善人として善行を成し遂げている”ってニュースやらドキュメントなんか観たことあるけど、それだって原理は一緒だろ?元は良い人なんだって、絶対!それが何の歯車が狂ってか悪の道やら不道徳的非行に走らざるを得なくなって罪を犯してしまっただけの話だ!人間そんな簡単に性格は変えられないからね!
それと“ヤンチャ”って言葉は、許される範囲内の言動であって詐欺だの、○殺しだのどう見たってソレ犯罪じゃん!と思しき悪行をそういう言い方で誤魔化しているに過ぎない風潮が今の時代、本当に多くて嫌になっちゃう!個人的には“現代のこの言葉”って正直好きじゃない!大嫌いだよ!おっと話が横に逸れちゃったけど…俺はもう半分我慢出来なくて文句言う代わりに別な言い方で一旦はこう断る羽目に…!
「悪い!木崎、俺さ!実を言うと川奈恵ちゃんが好きなんだよ!だから今は彼女以外誰も眼中にないの!折角だけど…!」
川奈恵…彼女もまた俺たちと同じ高校に通っていた同級生の1人で未だ独身だという噂を耳にしていたからそう言えたんだけど…彼女って学生時代からホントおとなしい子でそれでいて誰にでも優しいから皆に好かれていた。そう!早い話が俺達独身貴族の憧れの的と言って良いくらい素敵な女の子なのだ!性格同様ルックス然り、美人と言うよりは寧ろカワイイって言った方がお似合いの彼女が未だ独身だなんて…ホント信じられなかったし今を以てその理由さえ分からない。ただ唯一彼女にとって不利なところがあるとすれば、それはつまり頭が良過ぎたことかもな!あの優等生面の木崎でさえ一度として成績で追いつけなかったくらい優秀な成績の持ち主、そう!彼女は生まれつきの才女だったと思う!
俺の呆気ない(?)…素っ気ない(?)返事を聞いて奴はどう思ったか知る由もないが、アイツはたった一言「あ、そう!」と頷き、それ以上何も語らず足早に嫁さん連れて出て行った。俺はヤツの意外にもあっさりとした態度に驚くと同時に店を出て行く二人の後ろ姿を見つめて独り静かにこう呟いていた。
「木崎よぉ!どうでも良いけどさ、何か1つでも物買って行けよ、コノヤロウ!薬屋ったってそれ以外に日用品やら雑貨なんかも扱っているんだぜ!愛嬌も思いやりも無ぇのあか、お前は…?って無いよな、確かに!」
ハイ!全世界の閲覧者の皆様より励まし(?)のツッコミ、
誠に有難う御座いマース!
それじゃ皆さん、一斉にどーそ!
「お前が言うな—――――――ッ!」
ご賛同頂き誠にありがとうございました!(つづく)
これ編集してて思わず筆(?)って言うか、キーボードを打つ手が止まって思わずニュースに見入ってしまいました!新入幕の尊富士関、初優勝誠におめでとうございます!何か110年ぶりの快挙だそうで普段観ない相撲ですが心よりエールを送りたいと思います!頑張れ、若者!やっぱ若い人は違うわ!俺達年寄りと違ってカッケェ—――――――!です!(恥ずかしながら若者言葉を使わせて頂きました!)今週はここまで!また他の作品の更新も頑張りたいと思います!ご閲覧誠にありがとうございました!感謝、感謝!