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『友&愛~俺とお前~』  作者: のがみつかさ
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友&愛~『俺とお前』~第5話

 “他人を外見で判断しちゃいけません!”って分かるようで時と場合によるもの。どっちかと言えば人相って侮れないことの方が多くて「やっぱりね!」って頷いてしまうこともしょっちゅう。でも勘違いされそうな人相の方が正義感を振るった事案を目にすると文句なくカッコイイって思ってしまいます。先日千葉県で列車内でのトラブル時に暴漢から女性を救ったお手柄のお二人さん、超カッコ良すぎです!健全な青少年の見本、憧れを体現して下さったことに心から感謝、敬意を表します!本日はいろいろと世の中に対して思うことが結構あって愚痴ばっかりの内容で申し訳ありません。“当時もいろいろと葛藤してたんだよなぁ!”の一言に尽きますね!(悩みませんでしたけど…)では良かったらどうぞ、ご一読下さいませ。

         第6話『個人的な愚痴にお付き合い下さい!』


 どこの世界でもそうなんだろうけど、所詮アルバイトはアルバイト然なわけで正社員以上に稼ぐことも無ければ、彼ら以上に社会評価されることも皆無。それで6か月勤務の後、俺は本屋で購入した求人案内の情報誌を基に最近近所にオープンしたばかりの『フラーワ―ファーマシー』なる呼び名の薬局へ就職が決まり、勤務開始することに。これも偏に“一応ちゃんとした形で就職してないと念願の結婚さえ望めない!”そう悟った俺は全く情けない話だが、世間体を繕うために偽装結婚を連想させるような裏工作的いやらしい就職と言う名の逃げ道を選んだに過ぎなかった。


 ま、その後この薬局での俺の大活劇なる波乱に満ちた童話は一時保留と言うか、後日お話しするとして、この6か月、すなわち半年間近く一体何をしていたかと申しますとアルバイトの傍ら、自宅でせっせと、とある資格試験の勉強していた。資格と一口に言ってもその選択肢は多種多様で中でも合格率の低いもの選んで受験する考えが当時浮かばなかった俺は、いつもの調子で『社会保険労務士』なる如何にも公的仕事の匂いのする職種選んで受験勉強することに。ま、当時でも今現在でも人気の超難関資格のそれは分厚い参考書片手に法律なる条文を基に問題を数多くこなさなければ話にならないし、年金関係のスペシャリスト故、数字にも強く電卓叩いて計算することもしばしば。ただでさえ数字アレルギーの俺が興味関心持って取り組める要素は一切見当たらず、案の定勉強は思いの外捗らず、本番試験でも見事惨敗。しかも稀に見る低レベルの不合格判定(EまたはF)ランク判定に方向変換を余儀なくされる羽目に。『行政書士』なら何とかなるかな?的考察で本は買ったものの、こっちはそれ以上に法律然としててミニ弁護士版は言い過ぎにしてもやたらと事件事故の判例が多すぎて何か暗い気持ちが先行してしまって敢無く挫折。2、3000円近く叩いて買った分厚い参考書物の類は今も俺の実家の本棚に頓挫したまま、哀れ今現在も日の目を浴びることなく眠り続けてらっしゃる有様だ。人間じゃないとは言え、本当にすみません!今で言うJR各線の列車内で時折見かける中吊り広告の謳い文句曰く、AC Japan広告の“その一目惚れ凄く迷惑です!”ですよね!バカな俺。“こんなことならいっそのこと、大好きなアーティストのLPレコード買っとけば良かったなぁ!”と後思い。


 そう考えると公務員なんて羨ましい限りだ。退職金の額と言い、そしてどんなに不況が長引こうとも倒産する心配も無く正に安定感抜群を地で行く公的機関の類なんか憧れはあっても所詮は雲の上の存在。俺みたいな学力の低い人間がどうのこうの騒いだところでどうなるものでもなく、ただ指くわえて見るに留まるのみなのだ。とは言えその他社会的地位云々を採ってもこの職業に勝るものは無しって考えてしまう、この俺の浅はかさと言ったらどうしょうもない。世間知らずの大馬鹿野郎&未熟者もいいとこだろう。他の職業で一生懸命働いてらっしゃる方々が聞いたら間違いなくブッ飛ばされるに違いない。世の中にどの職業が一番なんて判断する基準も無ければ、職業差別も甚だしい。猛省然りである。


 …で、そんな俺が一度地元の教育委員会なるところで放課後児童クラブの面接を受けた際には地元の教育長なる爺さんから前職の離職理由を訊かれ、正直に「ハイ!私は将来、歌手になって日本全国の悩める皆さんの気持ちを少しでも和らげてあげられたらと思って潔く自ら辞職しました。」って正直に答えたら奴さん、曰く。怪訝そうな表情と一刀両断、破棄捨てるよう冷たく、それでいて他の受験生の目の前ではっきり一言、罵詈雑言放った言葉がコレ。(ここは全て実話に基づき再現されてます。)


「ハ?将来…歌手に…?何寝言、言ってんの…良い歳して?バカも休み休み言いなさい!下らない。」


 …だった。敬語では無く、正にタメ口で怒り混じりの言い方は初対面の俺にはかなり堪えた。怒りで体が震えてたのは今でも忘れられない。田舎の元校長上がりか、平教員上がりか知らないがそんな言い草ってあるかよ?アンタがどう思うとそっちの勝手として他の受験生の前でこれ見よがしにまざまざと恥をかかせて何が面白い?内輪で内々に控室辺りで散々バカにすればいいものを人前でそれができるなんて“俺様は教育長だぞ、何か文句有るか?”って自惚れ以上に権力乱用の是非も判断出来ない先生職に酔った可哀そうな天下り爺さんなんだろうな。こんな年寄りには絶対なりたくない、俺はそう思った。先生も公務員の端くれとは言え、未だ以て教員と言う職業に良いイメージ持ったことは今の一度も無い。


 イヤイヤ先生も多種多様できっと素晴らしい先生方は世の中にたくさんいらっしゃる筈ですよ!って世間からお咎めを貰うのを知った上で言わせてもらうとするなら全社会のシステム、即ち組織単位で業を成すものの殆どは個人個人は真面でも思い切って本音が言えず、否応無し、済し崩し的に“右に倣え”を余儀なくされ、気づいてみれば昔の初々しかった自分とはずいぶんかけ離れた安定感に胡坐を掻いて常にお上のご機嫌取りに終始して泣き寝入りしてしまうがオチなんだろうな。気の毒だと思う前に家族を養うためなら至仕方ないことで自分自ら悪者になりましょう的考察に俺自身はついていけなかった。ただそれだけのこと。


 とは言え、散々嫌味言われて当然の如く一次面接でも落とされ、またしても職安通いに奔走する俺。世の中そんなに甘くないのは良く知ってるけど、これから先、本音とは言え、その昔親や教師達から口を酸っぱくして言われた“人前で絶対ウソをついちゃいけません!”を実践するのだけは止めとおこうっと!正直者が馬鹿を見る世の中なんてくそ食らえだから…。人間ウソをつくと目が泳いだり、挙動不審になるって話だから俺の場合もこりゃかなり演技の練習でもしとかないとバレバレで一瞬で見破られ兼ねないから鏡を見て猛特訓。そしたらその様子を親にしっかり見られ、即精神科医で診断して貰えって真顔で有難くないアドバイスを頂戴することに。“子の心、親知らず”って格言もぜひ登録して頂きたいものである。文科省さんよぉ、いつまでも固い頭で理路整然とマニュアル通りの事勿れ主義通すんじゃねぇよ!人間の心を一体どこに置き忘れちまったのかねぇ?知識より常識優先しなって!ここは機械化空間やロボット社会じゃねぇんだから…。


 そんなこんなで世の中に物申す的頑固爺さん化しそうな俺の次なるターゲットは何と?異業種間就職なのだ。そう、未だかって踏み入れたことのない領域、それが先程ちらっと出て来たとある薬局薬店名の『フラワーパーマシー』だ。まだこの頃俺自身も世の中全体としてドラッグストアって響きが新鮮でお薬以外に日用品も売っていてしかも豊富な在庫や価格破壊に思わずびっくりしていた平成初期の話だ。当時は携帯電話も無いと言うと語弊があるが、持っていた奴らのそれは異様にデカかった気がする。宛らトランシーバーよりもデカく正直言ってカッコイイものではなかったが、これまたこの時代にも自分が如何にも先端を走ってると自慢したいのか、他県でコンビニ店員していた時、レジ前でおいそれとこっちを無視して大声で何やら友達と連絡取り合ってたビジネスマン風のお兄ちゃんが居たのを思い出した。


「あ、俺、俺!今さ、近くのコンビニに来てんだけど、何か欲しいものある?ドラッグよっか、くそ高ぇんだけど仕方ねぇから買って来てやるからよ!…で何がイイ?」


だって?そのどデカイ携帯電話で殴ってやろうかと俺は本気で思った。(思っただけ実話です。)


 人間人前で自慢したい気持ちはあるにしてもそのやり方が絶対間違ってると思う。身内話を全然関係の無い人に聞かせて、しかも店の悪口もめぇいっぱいストレートに表現できるお前自身が問題だよって言いたい。便利さに感けて他人の迷惑すら感知できないこの手の輩だからこそこう言った文明の利器を欲しがり、優越感に浸ろうとするんだろうな!これに関しては先程の人間観察と違ってその手の新製品を手にした時からアイツは人が変わったみたいに人間味が無くなったようだとはどうも言い難く、元々その類の変竹林がその悪い性格を発揮すべく必須アイテムを手に入れてその類まれ無き才能とも言うべき変人ぶりを遺憾なく発揮しただけの話ではなかろうか?別段レジ前で大声で話さなくとも「ちょっとスミマセン!」って言ってレジから離れたところで例の機械片手にヒソヒソ話したとして誰も見たことがないモノ手にして会話しているスーツ姿の男性に周りから羨望の眼差しが注がれること間違い無しなのに…。


「ア、アイツ、スゲぇ!一体何持ってんだぁ?やっぱデキル男は違うねぇ!」てな具合で俺だったら絶対そう思うんだけど、奴と来たらデカイ受話器みたいなもの持ってあらんことにかこの俺を見下げたように(実際見下げてるんだけど…)こう言ってた。


「お会計は締めて合計4649円になります。」って俺は優しく相手の目を見て言ったのにも関わらず、あっさり無視。しかもあの野郎と来たら、これまた横柄な態度でたった一言。


「…で、全部で幾らになるんだよ?」って聞き返す有様。しかも携帯を耳に当てたまま、ニコリともせず荷物を抱え、相変わらず大声で話しながら店を出て行った。


「て、てめぇがそんなもん持ってるから聞こえねぇんだろうが、ボケぇ!」


って言おうとしたら次のお客さんがメッチャカワイイ美人ちゃんだったので即ギヤチェーーージ!“スイッチオ―ン!ワン、ツー、スリー!”(興味のある方はキカイダーの変身ポーズをぜひ動画で…。)


「あ、あのぉ!大きいのしかないんですけど、イイですかぁ!」


ってもうたまんねぇなぁ!そんなやさしさに満ち溢れたお目目と笑顔で申し訳なさそうに言っちゃダメ!正視できないじゃ無いっスか、目力で俺、今にも失神しそうです!うるうる攻撃ってやつ!反則だよ~ん!


「え?携帯電話ですか?」って…ボケかましてしまった俺!(話の流れからつい…。)


「え?や、やだぁ!変なこと言わないで下さいよ!万札の話です!」


「あ、アハ、アハハ…で、ですよねぇ!あら?何言ってんだろう、この俺は…スミマセン!」

その女の子はホント自然体で性格も美人ちゃんなもんだから俺、迷わず一目惚れしちまった!


~こんな些細な出会いから世紀のビッグな恋愛物語が始まろうとは…??~


 俺のもう一つの特技、それは愚痴るだけじゃなく妄想の天才であったこと!だが次の瞬間心もとない一言が店内に木霊した!


「オ―イ、早くしないと間に合わないぞ、映画館での上映時間に!」って駐車場からイケメン彼氏の登場に俺、驚愕。所によっては大瞬殺!(天気予報?)冷凍保存されてしまった私の切ない恋心。“ロシアの永久凍土にも負けてないぞ、撃沈バンザーイ!”(…って喜んでる場合か?面白いけどね!)


「はーい、今行きま―す!私の彼ってホントせっかちで困っちゃう!まだ時間十分余裕あるのに…!変な人でしょ?ウフフ!」


「時間に余裕があるって、よう言うわ!」なんてお寒いギャグ、今だから言えるけど、人生ってこんなもんだと只管自分に言い聞かせ、店内のBGMがこの俺の傷心(こころ)を慰める…


♪人生いろいろ、男もいろいろ 女だっていろいろ 咲き乱れるの?♪(島倉千代子様) 


     …って「傷口に塩塗ってるや、ないかーーーーーい!」(つづく)


 今日は恐らく朝から大雪の影響で交通機関にも多大なる影響が出てると思いますが、くれぐれも皆さん!転倒やお怪我の無いよう、気をつけてお帰り下さいね!私も早く帰って一杯やりたいです!あれ?

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