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吐き溜め

19.11.21

作者: 紡戯

よく、 かわいい って言われる。


紛れもなく男であり、別に顔がいい訳でもない。

じゃあなぜ言われるのか?明白だ。「ぶってる」から。


小学生の頃は、可愛いと言われるのが嫌いだった。

小学生の時の自分は、今の自分から見てもまじで可愛かったと思う。コロコロしてて、目もくりくりで、泣き虫で、静かで、本を読んでるのが好き。まあ可愛いさ。


だが今はどうだ。飯食って寝てゲームして。親の金で学校に行き、授業を聞き流し、週に1回バイトするだけ。どこが可愛いんだ。強いていえば身長は低いが。誰がチビや。


そんな可愛くない自分がぶってるのは、失敗が怖いからだ。可愛いと思われていれば、結構な失敗すら、しょうがない で済まされる。オタサーの姫なんて言葉があるが、なかなかにシンパシーを感じる。オエ。


萌え袖、困り顔、泣きそうな顔、あとはちょっとの笑顔で大体は可愛いと言ってくれる。お世辞としても。


結局、俺は周りに好かれないと生きていけないのだ。失敗が許される環境。何もしなくても誰かがやってくれる環境。「やろうと思ってたんやけどぉー、」が通用する環境。甘えている。自覚しつつ治らない自分に反吐が出る。


といいつつも、やめられない。蜜の味を知った愚か者は愚かさ故にそこから抜け出せないのだ。


今日も、俺は温室で苔むしている。


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