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あなたの評価はどこから? 私は褒め言葉と減点方式から

作者: 春日千夜

 ずっと読み専だった私ですが、半年前に書き手側になりました。「小説家になろう(以下、なろう)」にサイト登録したのをきっかけに、評価や感想、はたまたレビューまで書くようになりました。

 当エッセイは、そんな私の評価や感想の基準についてまとめたものです。



■評価について

 なろうの評価には、二種類あります。「文法・文章評価」と「ストーリー評価」です。最大で各項目5ptまで付ける事が出来ます。

 評価ポイントの付け方には、個人差があると思います。基本点を1にするか、3にするか、5にするか。加点方式で付けるか減点方式か。応援のために1ポイントだけ付けるという方がいるのも、目にした事があります。様々なタイプの方がいらっしゃるので、評価ポイントが低いからといって嘆く必要はないと、私は考えています。

 ですがそれでも、やはり5pt評価は嬉しいものです。というわけで、私は基本点を5に設定し、減点方式で評価しています。


 文法・文章評価は、読みやすさから判断しています。「行頭一字下げ」や「三点リーダの偶数使用」などの小説での文章作法もありますが、それだけで判断しているわけではありません。スラスラ読めるか、情景が浮かぶか、没入感が得られるか……など、私個人の感覚を最も重視しています。

 文章作法が出来ていない作品は、読み辛い物が多いと感じています。表現方法だけでなく、読点の位置や数、改行や空行の使い方など、読みやすさを上げる要素はたくさんあります。読みやすい作品の方が、私は好きです。


 ストーリー評価は、物語の展開やキャラクター性について、作り込まれているか、惹きつけられたかでポイントをつけています。ですのでここには、過分に私個人の好みが反映されています。

 しかし中には、好みではないが、これはすごい作品だなと感じる物もあります。そういった場合には、文句なしに5ptを付けています。


 人様の作品を評価する事で、自作品の欠点に気付き、改稿する事もしばしばです。私は決して自分の作品が上手いとは感じていません。試行錯誤の連続です。正直、私がこんな評価を付けていいのかなと思う事もあります。

 ですので、私からの評価ポイントが低かったからといって、落ち込まないで頂けたらと思います。あくまで一読者の感覚で付けたものですから。



■ブックマーク(以下、ブクマ)について

 なろうでは、ブクマを付けても評価ポイントになります。今現在、私はサイト登録後に読んだ作品にブクマを付けており、必ずしも好きな作品ばかりではありません。しかし、評価ポイントに繋がるという観点からすれば、好きな作品、応援したい作品にのみブクマを残しておくのがいいのかなとも思います。

 自分が付けているブクマは、オープンにするかどうかを選べます。読み専の頃の私は、お気に入り作家さんの好みの作品を辿り、読む事もしばしばありました。私のブクマを気にされる方がいるかは分かりませんが、どこかの段階でブクマを整理しようかなとも思っています。

 ですが、読了した作品であっても、応援したい場合はブクマを残しておく事をお勧めしたいです。作者側に立って感じたのは、ブクマの増減で一喜一憂するという事実でした。「読み終わったからいいや」ではなく。「あなたの作品、面白かったですよ」の意味を込めて、ブクマを残して頂けると、作者としては嬉しいです。



■感想について

 感想欄は、作者側で「ユーザ(なろう登録者)からのみ」受け付けるか、「制限なし」で不特定多数の方から受け付けるかを選べます。多くの作者は、ユーザからのみに設定していると思います。

 これは当然の自衛策です。作者が欲しい感想は、()()()()()()()()だからです。不特定多数からにしてしまうと、読んでいない方から、こき下ろされる可能性もあります。

 ですがそれでも、作者の多くは感想を求めています。もちろん、私もその一人です。感想は、なろうの総合評価ポイントに反映されませんが、作者に直接伝わる評価だからです。たった一言「面白かったです」とあるだけで、執筆意欲が湧く事は間違いありません。

 その一方で、感想欄には「気になる点」という物が存在しています。恥ずかしながら私は、最初この「気になる点」を「改善点」とは思わずに感想を書いておりました。ですので、トンチンカンな内容を書き残している感想もあります。私のようなミスをする方は滅多にいないと思いますが、どうぞご注意ください。


 さて、この「気になる点」ですが、非常に曲者だと感じています。書き方ひとつで、作者に大きなダメージを与えてしまう可能性があるからです。しかし好きな作品、伸びて欲しい作品や作者ほど、改善して欲しい点を伝えたい気持ちが起こると思います。

 そこで私が採用しているのが「褒める事から始める」です。感想をわざわざ伝えるという事は、それだけその作品に対して何かしら感じるものがあったという事です。つまり、必ずどこかしらに褒めるポイントがあるはずなのです。感想欄には「良い点」という欄があります。ここに必ず、何かしら一言を書く。これだけで、だいぶ励みになるのではと考えています。



■レビューについて

 レビューは評価の中で最大の賛辞となるものでしょう。レビューを書かれると、なろうのサイトトップに作品名が上がり、数多くの方の目に触れる事となります。読者様を新規獲得する起爆剤となるのです。

 私は2019年3月現在、一件の作品にだけレビューを書いています。これは面白さを感じて勢いで書いたレビューでした。「他の人にも読んでほしい」という純粋な気持ちを込めたレビューです。

 私がレビューを書きたいと考えている作品は、他にもあります。連載作品の場合、投稿されている最新話まで読み込み、その作風に合わせてレビューを書いていきたい。短編の場合、ネタバレを防ぎつつどう書いたらいいのかと悩み、未だレビューに踏み出せずにいます。

 レビュー本文の文字数制限は400字です。400字で、人様に作品の良さを伝えるというのは、非常に難しいものだと感じています。惹き込まれるレビューを書けるレビュアーになりたい。私が好きな作品を、多くの方に知って欲しい。そんな気持ちで、勇気を持ってレビューを書いていきたいと思います。



■最後に伝えておきたい事

 読み専時代の私は、サイト登録をせずになろう作品を読みふけっておりました。ブラウザのブクマを使い、評価も感想もせずに、ひたすら楽しませて頂いていました。なろう上での評価、ブクマ等は、サイト登録しないと出来ないものです。ですが、かつての私のように登録せずに読む読者様も多くいるのです。


 作者の皆様。評価やブクマが少なくても、どうか筆を置かないで下さい。あなたの作品を、ブラウザから楽しみに読む人がいます。あなたの作品を、アプリを通じて読んでいる人がいます。少数であっても大切な読者であり、あなたとあなたの作品のファンです。どうか物語の結末まで、読ませて下さい。


 読者の皆様。応援したい作者や作品が見つかったら、ぜひなろうにサイト登録してみて下さい。あなたの評価や応援は、作者の大きな励みになります。

 Twitterなど他所のサイトで、匿名で宣伝するのも良いでしょう。あなたの一言を目にした誰かが、その作品にポイントを付けるかもしれません。応援する方法はたくさんあるのです。



 好き勝手綴りましたが、評価や感想、レビューが、多くの作者様と読者様の架け橋になります。今後も積極的に、かつ率直な感想と評価を続けていきたいと思います。

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― 新着の感想 ―
[良い点] このエッセイにて語られる、評価・レビュー・感想における読者としての心がけ、寄せられる読者の反応に対する作者としての受け止め方は、雲のようにもやもやと心の中にあった何かが言語化されたような、…
[一言] 作者さんの心遣いが伝わってきました。このエッセイを読んだだけでも優しさに溢れているように感じます。こうやって真剣に作品の感想を書いてもらえる作者の方々は幸せだと思います。
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