ドラゴン2
さてやってきました森の奥、勇者が怒りで魔物をバンバン蹴散らせてくれてるので行きは快適、帰りは知りませんが?
勇者と会話したか?しないよそんなん向こうはこっちの顔も覚えているかどうか分からないし貴族に囲まれていい生活しいるし・・・地獄で生活しているのに何を話せって?顔見知りとかでもないのに?
というかこいつらの名前なんだっけ?思い出せない。
と・・・着いたようです地獄の一丁目に、目の前にはでかい頭・・・俺の背丈位はゆうにあるな全長はどれくらいか・・・25メートルプールで長方形の立方体作ったらこれくらいになるんじゃないかな。全体的に黒い。
ドラゴンさん寝てるようだけど・・・?
勇者と騎士は取り囲んで一斉攻撃掛けるようですが、誰も動きませんね。
騎士たちガタガタ震えてますよ、勇者も怖気付きましたね
誰か先行けよ・・・って雰囲気になってますね
先に動いたのはドラゴンさんの方寝返りをうって尻尾で騎士3人ほど薙ぎ払った、勇者が息を合わせて斬りかかるが鱗に弾かれるまた叩く弾かれる。
5分位叩いていたけど片膝ついて剣に寄りかかって肩で息をしている立ち上がって再び飛び掛かろうとするがドラゴンさんが起きた、そして頭を持ち上げこちらをギロッと睨み付け咆哮した
「我の眠りを妨げる愚か者は誰だ!!!」
たった一言だったが強者の風格ってのかな、直立した状態で気絶、腰抜かしてる者、ひれ伏してるやつまで、俺は離れてたらそのまま立ってられるが?
勇者達を一通り見渡し無様なものだとでも思ってるんだろ炎でも吐くつもりで体を持ち上げ立ち上がる途中でドラゴンと目が合った。数秒くらい経ったが視線が外れない・・・ドラゴンが体制を戻し炎は吐かなかったが瞬きもせず俺を見定めているようだった。ふと勇者達が見えないことに気が付いた・・・逃げたのか、などと思ったら頭の中に?声が聞こえ、それに答えた
(おい貴様何者だ?)
(何者と聞かれてもただの人間ですが?)
(ただの人間に我の竜咆哮が効かぬか訳なかろうが!どこの魔族だ?エルフと関わりのある者か?)
エルフってこの世界に存在するのかちょっと会ってみたいな。
(残念ながら異世界人なのでそこんとこ分からないんだ)
(・・・異世界人となそれでか竜咆哮が貴様に効かぬ訳か)
いやいや思いっきりあの二人には効いてましたよ?腰抜かしてみっともなかったのなんの。
(貴様”気”が扱えるのであろう、そうでなければエルフの血が流れてるか)
おお俺の唯一のスキル”気”このドラゴン扱い方知ってるのかな?
(まぁそんなことはよい、ついて来い人間貴様に教えてやる”気のコントロール”をな)
最後に歯をむき出しにして獰猛な肉食獣の笑みを浮かべ付いて行った