表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/99

偽善

ここら辺から残酷な描写が多くなります。

R15にはしてありますが、想像力が豊かな人はどうか分かりません。

自分が何十回も目を通してるのでそういう風に感じるのかもしれませんが。


・・正直文章力が低くて、よくわからないだろうと思ってます。


心残りがある中逃げるように拠点から飛び去り、どこかも分からずぶっ飛び続け気持ちの整理が付いてきた頃、地平線の平地から煙が上がっているのが見えた。

最初は炊事かなんかの煙かと思ったが、近づくにつれ微かに聞こる悲鳴と大きな炎が立ち上がったのを目撃し、ただ事では無いことに気付き急いでそこに向かった。



村であったと思われる場所の中央に降り無残に荒らされた畑や家畜屋、家々は燃え村人であろう人達は農具を持ったまま地面に転がって血を流している。

10人・・・いや20人弱が殺されていた、だがその殆どは男だった。


「いやーーぁ!だれかー!!・・・」


生き残りであろう女の高い悲鳴が聞こえ死んでいる男の手にあった三又の農具を拾い、その方向に速足で歩き倉庫の前に放り出されていた悲鳴を挙げたであろう女達の姿が見えた、それと襲撃者の姿も。


薄汚れた濃い緑色の肌を持つ2メートル程の背丈で腰巻を履いているだけの人型魔物・・・オークだ。

襲撃されたのはいつなのかは知らないが1時間・・・2時間前か?村の男どもは女を守るために戦ったのだろう結果は皆殺しにされ、逃げずに隠れていた女どもはオークの玩具になっていた。


(よくもまあ逃げずに隠れたな、こんな見通しの悪い場所なら運が良ければ助かったかもしれないのに)


服がはだけ肌が晒されただ上下に揺れるだけに存在しているそれらは、最初は抵抗したのだろう爪は剥がれ腕には青痣が出来ている、今では怪物に身を委ねその子を孕むだけのものになってるが。


さっき聞こえた悲鳴が最後だったのか燃え残った家の陰から様子を窺っても変化はない、農具を強く握る腕とは反対に頭では無視しようと考えていた。


 自分には関係ないと・・・。


オークは知性が無いに等しい魔物だ、それが行為をしている今なら少しの雑音位気にもしないだろういくらでも立ち去ることは出来るしそうしたい・・・が


(子供か・・・あれも使われるのか・・・)


まだ10もいってない子供が母親だろう女に抱き付き震えている、母親の方は無反応であれに抱かれた後なんだろう子供の泣き声が聞こえる。

俺は子供があまり好きではない、イラっとくるし面倒だし可愛いとも思わない。


・・だがマリーは好きだった、遠征に行った時も依頼で小さな村に行った時も子供が居ると時間ぎりぎり日数ギリギリまで構っていた。

そしてそれを見るのは自分も好きだった。


だからっていう訳では無いが・・・かなり遅いかもしれないし、何か言われるかもしれないがこのまま逃げるよりはいいだろう。


そういえはアンも子供が好きだったな・・・。





家の陰から出て三又を槍投げの要領でオークの首目掛け飛ばし血飛沫を上げ刎ねる、その巨体は後ろに倒れ手から女が落ちる。


「やっちまった、だがこれでいい」


迷いを斬った不意の奇襲で1体を葬り敵の注意を引く、仲間が倒されて否応無しにこちらを敵とみなし特に武器を持たないまま走って向かって来るが、落ちている握り拳位の石を何個か拾いオークに投げつける。


投げた石はその巨体の関節部分を貫通し最後に投げた奴で頭を潰す、残り3体の内2体が女を付けたまま走って来る・・・人質のつもりだろうか、そしてその手には斧と長剣を握っていた。

落ちている石を投げるがいやらしいところにそれがあるので狙いが付きにくく、近付いてくるのを待ってから飛び上がり2体の顔面の前に手のひらを向け気波を放ち頭部を消滅させる。


その2体が血に伏せ最後の1体が怒りの表情で向かって来る、両手に大ぶりな剣を持ち片目が潰れていた。

ここら縄張りのトップだろうか?

倒した4体とは違い動きも良い、別に避ける必要もないのだが撃ちやすい位置に誘導し後方に飛び腰を落とし構えを取る。


気というエネルギーを一番イメージしやすくある程度修練を積んだ今なら出来るはずだ、男なら1度は試したことがあるかもしれないあの技を


「かーめ・・・波ァァ!」



手のひらから黄赤色で筒状のエネルギー波を撃ち出し、一瞬戸惑って回避が遅れたオークの胴体を貫きそのまま後ろにあった木を何本かへし折り焼失した。


両手の平を見た後ポカーンとしている女どもに近づき一番近くに居た奴を持ち上げ、左手に気を纏わせ加減して腹の下部に当てオークのそれを体外に排出する。

1人ずつ持ち上げ衝撃を与える・・・そのたびにそれが流れ落ちる、傷を治療するようなことはしない。

攻撃するよりも回復させる方が消費が多く精神的にも削られるし、いくら哀れでも無償で施す訳にはいかない。


「かぁちゃんに手を出すな!化け物!」


子供が引っ付いている女の番になりそれを持ち上げようとするとガキが足元で喚くので、右手を伸ばしその子供の頭上数センチのところに気弾を飛ばし、まだ燃えていた家が音を立て崩れ鎮火した。


「善意からの行動だ、邪魔するなら勝手に孕めばいい。お前の兄弟がオークになるだけだ、元々俺には関係ない」

「へ・・・そんなのイヤダ!でも・・乱暴しない?」

「しばらく使い物にならんだろうし大体そんな趣味は無い」


ガキに中断されたがその後も数人の腹に衝撃を当てぐったりするが人外にされれば仕方ないともいえる。

さて、命は助けたことだしこれから此奴らがどうなっても関係ない・・・が。


「お前らはこれからどうする?」

「旅のお方様・・・私達を助けて下さりお礼の言葉もございませ・・」

「礼などどうでもいい、どうすると聞いている」

「はい、このままこの村に居てもまた襲われれば皆には死しか残っておりません。近くにセル村という村がありまして、しばらくはそこに匿ってもらおうかと考えております」


「ふーん、じゃがんばれ」


最初の方に使い捨てられたのかまだ正常な反応が出来る少し年を取った女が至極当然なことを言った後、近くの村に行くというので腕を下ろし背を向けて去ろうとするが呼び止められる。


「へ?お待ちください!ここからその村まで半日ほど歩かなければなりません、ですが今の私達ではそれすらも危うく魔物に襲われないとも限られません・・・ですから・・・その」

「対価も得られないのに護衛しろと?ふん、面倒な」

「そんな・・・」


後半歯切れが悪くなったのだろうその部分を言うと頷かれた。


だが何か嫌だった対価とか言ったがそんな金銭的な問題ではない・・・可哀想だから・自分たちに力が無いから・実際無いのだろうけど通りかかっただけの人間をこき使おうという感じがして嫌だな。


「ですが・・・そこをお願いします、私達にはそれしかできません、身を差し出せと仰るなら従います。オークよりは幾分マシだと思いますから・・・」

「俺はオークと同基準か?そうか、なら若いの1人で護衛してやる」

「いえ・・・その私では」

「どう見てもお前はここの頭だろ好からぬ事を考えてそうだし、それに年増には興味が無い」


「私が御付きになりましょう。この中では若い方ですし見た目にも少しは自信があります、皆にこれ以上迷惑は掛けられません」

「お嬢!いけません!貴方様は領主様の・・」

「茶番は結構、今すぐ発つ。出来るだけ一か所に固まれ」


命乞いにも似たその願いをされ条件を出すと若い・・・と言っても20手前位顔は悪くない女が進み出て来たが年増が血相変えて止めに入ったのを見て、会話が長くなりそうだったのでその女を引き寄せ命令した。


「動くな」


そしてある程度固まった状態にし、目安として円を足で描き自身に力を溜めその円の内側に放出する。


数年前に素人を一騎千当に成り替えた光の鎧を1人1人に纏わせ、抱き寄せた女には自ら分け与えた。


「光が纏っていない者は置いていく」

「・・・私はどうすればよいのですか?」

「お前は道案内として先頭を走れ、一時的に能力を上昇させている。他の奴らは置いてけぼりにされないようにしろ」


円が赤く光り忠告したにも関わらず飛び出てしまった女どもは無視し、周りの燃え残った屋根より高く飛び上がりその力に感動・驚嘆する者が、運悪く光鎧を纏っていない者を気の毒そうに見つめ持ち上げたり肩を貸したりしていたのを横目で見ながら指示を出し浮き上がる。


「俺は上から警戒する、ゴブリン程度なら体当たりするように突っ切れ」

「分かりました、皆さん行きます!」


(そっちの村が無事であればいいのだが・・・)


果敢なく散ったであろう遺体をそのままに10人弱の団体がその村を発った。

埋葬くらいしたかった者も居たかもしれないがそんな時間は無いと考え強引に出立した。

反感?この状況で俺に文句の言える奴は居ない、死者より生者の方が優先されて当然・・その者たちが家族であれ子であれ友であれ。














途中一度だけオーガに遭遇したがこちらの姿を見てすぐ走り去って見えなくなった。




そしてその村にたどり着く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ