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息抜き

趣味を優先してたおかげで薬草採取の結構依頼紙数が溜まっていた。

1枚取って受付に持って行くカードを渡して受諾しようとしたが、結構前の緊急クエストの時にランクアップしたようでその更新に今まで来ていなかったので時間を少し取られることのなった。


カードを返してもらい表記を見る



名前  ユウー

種族 人間 性別男

Eランク

戦闘力 10 (520)

属性  なし (気)

パーティー名 なし

スキル 武器生産・筋力UP(鍛冶士皆伝・調合士特級・調理士特級)


なんか増えてるな。調合士・調理士?ポーションの制作で調合士、料理で調理士か?

特級ってのはどういう意味だ?段階的には良い方だろうけどなんでだ?誰かに習ったわけでは無いのに、なぜこんなのが追加されている


・・・まあいい資格があって困ることはあまりないだろう


受けるもんも受けたしさっさと出ようとしたら入り口から見覚えのある女が入ってきた。

あ、食い逃げ女だ・・どっかのお嬢様がなんでこんなところに?御付きと一緒にギルドなんかに何用だ

脇によってフードを被る、顔を見られたかとも思ったが横を通り過ぎてなにやら受付と話をしているが俺には関係ないだろう。


「だから!上級以上の調理士の名簿見せてくれるだけでいいの!!」「いえ個人が他人情報を閲覧するのは規則違反となりますので・・・」「カリン様いい加減諦めてください!」「ああ!!もうまたあれが食べたいィ!!」「「・・・・」」


・・・・女3人の会話が室内に響く料理を作った本人は頼まれてもしない。そんなこと知ったこっちやねぇさっさと出ようとするが・・・バタン!と勢いよく扉が開かれ視線が集まる全身黒甲冑を纏ったやつが数人入ってきた。


「今これよりこのギルド及び周辺は我ら黒騎士団の管轄に含まれることになったのでご報告に伺った、これは国王陛下のご意志であり何人も覆せない責務である、そして我らの管理下にある内はこちらの指示に従いってもらう異論は認めない誠に勝手ではあるがどうか了承いただきたい。今日からしばらくの間はいかなる依頼も全て破棄し任務に当たれ、以上!」


入ってきてすぐ洋紙を突き出し話し始め勝手なことを話し酔った冒険者が掴みかかったがすぐ黒甲冑が抑え無力化してしまった。

そいつはBランクランカーだったようだが一瞬で伸されたのをみて誰も抵抗しなかった、・・・いや1人居た


「ちょっと・・待ってよ!依頼を受けれないなら依頼も出せないじゃない!!こっちは急用なの!こんなの理不尽よ!!バカアホドジマヌケ!!」


・・・子供か!御付きが諫めるが全く効果ない

それを見て甲冑が面白い見世物を見た、と顔にでて


「これはこれはカリン料理長様ではありませんか、貴方ほどのお方がこのような薄汚れた場所に御出でなられているとは思いませんでしたので先ほどの無礼はお許しいただきたい。ですが最近の貴方の行いは目に余るものがあると各所の者達も申しておりますこれ以上国王様のご機嫌を損ねぬうちにご成果をお発揮ください」


ちょっと皮肉が込められていたのか少し涙目になっている



「私だって屋敷が嫌でここに来ている訳ではありません!!もう少しで御客人を満足させられるお料理の手がかりを掴みそうなのです邪魔しないでいただきたい!」


甲冑に負けないように強気に返すが鼻で笑われた


「そうですか、でわせいぜい取り逃がさぬようお気を付け下され。あ、そうそうこれ以上結果が先延ばしになるようでしたらお家の存命も危ぶまれることになるでしょうから。それまでに私に下るなら悪いようには致しませんよ?ヒィヤハハハ!!」


醜い素顔を晒し身を翻し出て行ったほかの甲冑も一礼して出ていく

女は半泣きで「イヤァ・・あんな男に抱かれるくらいならいっそ・・・」と御付きに慰められている



ふーんあっちはあっちで大変なんだな、そんなことより黒騎士団か聞いたこともないな。

国もこの間の一件で防衛を厚くしようとでも思っているのか?そんなんあまり意味ないだろうにさっきの奴の話的には冒険者も軍の一部に取り込まれたようだが、上がアホなので自分らの身の回りだけを固めるように指図しするだろう、都民の誘導やら防衛やらは冒険者だけがしていたはずのもを後回しにして・・・。

それに冒険者も前の緊急クエストの時に負傷し今だ復帰出来てない人も多く、戦力的にはかなり低下しているはずだもう一回攻められたら・・・・。



考え事をしているせいで目の前に顔があることに気が付かなかった。「うわぁ!!」間抜けな声を出しフードを抑えながら腰を打った。

イテテ何だよ?と思い見上げるそこにはさっきの食い逃げ女の御付きが立っていた。

変なものを見たというような目つきで「お嬢様この者も違ったようです・・・??お嬢様いかがされました!」


しまった声を聞かれた振り向くと獰猛な肉食動物の目をした女が腰の剣に手をかけ歩み寄って来る、昔から女性は苦手なのにこの世界に来てからはロクなことが無い、おかげで理不尽さからくる怒りが心の底から湧き上がってくる時もしばしばあり今も。


「お嬢様いけません公衆の面前でそのようお顔は!」

口元がだらしなく開きよだれが垂れ細身の剣をぶらりと下げ御付きを引きずりながら近づくが、さっと爽やか君が間に入り止めに入った。


「お嬢さんそんな顔しちゃ可愛いお顔が台無しだよ?それとここでは武器を使った乱闘は控えてもらわなければならなくてね?いいかいお嬢さんギルドにもきま・・」

「ドイテヨ・・・私ハ貴方デナク、ソノ人ニ用ガアルノ邪魔スルナァ!」


爽やか君が突き飛ばされ見ていた飲んだくれのテーブルに激突し気絶した


再びゆっくり歩き出し「料理ィ・・・アノ料理作ッテ?」首ってこんなに傾げられるがだろうか?と思うほど何度も左右に直角に曲げニャアっと笑う。

・・・コエーーーいや普通にホラーだよ?ちょっと待てよ中毒性のある材料が中に混じっていたとか、調理方法によってそんな風になる葉っぱがあったとか、それだとこちらに非がるからむやみに殴る訳も・・・。


壁にぶつかり迫りくる狂人をただ見つめるだけとなった、細剣を振り上げ「ハ・ヤ・ク・ツ・ク・レ!」

と催促の言葉と剣が後ろの壁の首の横に刺さる、ヤバイ目が逝ってる


膝の力が抜け座り込む見下ろされるのが分かるもう少し前にくればスカートの・・・。

そんなこと思ってるとこじゃない、何とか打開策をと思案していると誰かが女の後ろに立ち肩を掴んだ。


「お嬢さんそこらへんでやめにしてくれないかね?ユウーの旦那には借りがあるんであんまり下手なことしてもらうと俺らが困るんですよ?」


声を発したのは30半ばの男前、旦那呼ばわりされる覚えはないのだがこの人見たことあるな。


「邪魔スルナラ貴方ヲ殺ス」

振り向きながら剣を振り上げ心臓をめがけて振り下ろす、が鋼鉄製の胸当てに当たり折れた。


「いまだ!取り押さえろ!!」男前の周りに居た冒険者が飛び掛かり圧し掛かりで取り押さえられたが

「イヤダ、オモイ、ドケ、クワセロー!!」とジタバタして退かそうとしているが御付きも乗って急所に鈍い音を立てて狂人女はぐったりし野郎どもが退いたころには服がはだけ目の行き場が困ることになった

それを担ぎ上げ御付きが入り口から出て行った。


その後男前に「旦那あの子に何したんだ?」と苦笑い気味に言われたが見覚えが無い



もう会わないようにしないと・・・。


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