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少しはましに・・・ならねえな

不当な扱いを受けた日から1か月ほど経った今日。

いつもように薬草採取の依頼を受け森に行き2束取って昼前に帰り、依頼料を受け取るそして宿屋に帰り寝て夕ご飯を食べるという日課を行おうとしたが、毎日していたためかもう紙が貼り出されていなかった。

一応戦闘力10で通ってるので討伐依頼などは受けれない。

まあ2・3日何もしなくても問題ないが寝てばかりだと体が鈍る、最初は図書館でも行こうと思ったがなぜか入館出来なくて前でウロウロしていたら憲兵のおっさんに詰所まで連れていかれしばらく拘束され事情を聴かれた。


なぜ図書館に入れないのかを聞いたところキョトンとした顔になり「貴重な書物が保管されているところにただの一般人が入れるわけないだろう?」と言われた。

一般人という言葉にカチンときたのでギルドカードを見せたら大笑いされた。


「まあ次からは不審者として通告されないように大人しくしてろ」と言われ結局夕方まで捕まっていたとこに気がつき何か暇をつぶせることは無いか?

と考えなら帰ったときのことは記憶に新しい。

食べ物歩きでしようかとも思ったが露店の料理もそんなにおいしくない。

ただ焼いただけとか皿に乗せて塩振っただけとかザラにある、今泊まっている宿屋は比較的食事は美味しいので今滞在しているだけでここの食べ物には期待が出来ない。

なら作ればいいじゃんという人もいるだろうが、なら旅行かなんかで外国行って現地で料理作れるか?

出来る人はいるだろうが俺にはちょっとキツイ・・・カップラーメンでいいから食べたい。


昼過ぎ混雑が過ぎ人が疎らになった時間に依頼板を見に来たが新しく貼りだされているものは無くFランクの依頼も探してみたが無かった。

最近強い敵と戦っていないな・・・。

一応鈍らないに程度に筋トレやら試し打ちをしてるんだが面白みがなくてな・・・。


なんかさっきから周りが俺のことチラ見してる気がするんだが気のせいか?

それとも自意識過剰にでもなってしまたんだろうか・・・。


ちょっと聞き耳を立ててみる


「うわwwアイツまだランクFだぜwwダッセェwww」「ここに来てから採取依頼しかしていないようだからな」「うわーwwそれならそこらのガキの方が人の為になってるぜwww」「可哀想wwきっとどこか悪いんだよ?頭とかwww」



・・・ちょっと変な意味で有名人のようだ。

別に討伐依頼をしないのはバカのおかけでカードの数値が足りないだけで受けることが出来ないってだけなんだが?

それとも冒険者は誰もが討伐依頼を受けなければならないといった決まりでもあるのか?

それなら俺が悪いのだが規約書にはそんなこと書かれていなかった、あくまで個人実力に合った受けたい依頼を受けこなし、身の丈に合ってない依頼を受けないようにカードが作られた。

必要であれば受付が拒否できるというものだったはず。

討伐してその証拠部位や素材・武器とかを回収する手間がない採取の方が楽だ、料金は少ないがな


一発狙いに来ている奴らもこん中には居るだろうがお前らの判断基準で俺を計るな、どっちかと言えばマイペースなんでな



依頼もないし帰ろうとした時昼間から飲んでる奴に足引っ掛けられた。

状態が前に倒れるが片足で踏ん張る。

昔なら転がってるな、足が延ばされた方に視線をやる右のテーブルの座席に座ってる若いグループだった。

若いと言っても俺より5つほど上だろうか、男3人女2人のパーティだ。

俺が見ているのに気づいた男がガン付けてきたが、テーブルを挟んで向こうに居るのでこいつではない。

その左右の女を見たがその距離なら届かないだろうそれだと・・・丁度踏みとどまった位置の右後ろに居たさらに年がいった30位のリーダー格の男がニャついてる、こいつか・・・。


「てめぇさっきから何見てんだあぁ?俺らの女を変な目で見んじゃねぇよゴミ野郎!」

さっきガン付けられた男に怒鳴られ胸倉掴まれたが振りほどく、リーダー格の顔がニャニャから笑いを堪えた顔になった。

そしたらその隣に居た女が


「そんなこと言ったら可哀想だよwww一応生きてるんだからwww」「そうっだ君の顔まだ童貞でしょwwwお姉さんがやってあげようかwwwでも高いよww君の依頼料の何年分かな?www」


なんだろう俺って女運悪いんだろうか?ことごとく馬鹿にされるんだが?


「おいクソガキ無視すんじゃねぇよwwwそれとも言葉が分からないんでちゅかwww」


そこに居た職員・冒険者共が一斉に大声で笑いやがった。


目を瞑り一気に頭に血が上る顔が熱くなるのが自分でもわかる、近くにあったさっき胸倉掴んできた男を思いっきり睨み、右手で握り拳を左手でそいつの右肩を掴み体をねじるそして左の脇腹に全力を叩き込んだ。


ドッコン!!という音が響き、男は正面の壁に血をまき散らし所々骨や肉が飛び出した状態で力なく埋まっているうめき声も聞こえない。

誰もしゃべらなくなった、お仲間でさえ目を丸くし漂う血の臭いに戸惑うばかりだが助けようとも立ち上がろうとはしないそんなことしたら自分も同じ目に遭うかもしれない、ここに居る全員がそう感じ取り硬直したが壁に埋まった男が血を吐き呻いた。

奇跡的にまだ生きているが瀕死の重傷だこのまま手当てしないと間違えなく死に至る。


「だれ・た・・たずげてぇ・・だずけで・・うっ・・・死にだくない死にだぐない・・だずけ」


必死に声を上げて助けを求めているようだが誰も動かない、いや俺が歩いた壁に向かって

なんと無様な、整った顔の半分がに埋まり体はグチャグチャ顔は恐怖によって支配されている


「わりゅがった・・・ありゃまる・・がら・・ごろがないで・・」


うるさい、別に殺す気で殴ったんじゃない・・・男なんか殺しても何にも楽しくない。

いや殺意は間違いなく湧いた、ほぼ無意識で行動を起こしていた自分が自分でないような感覚で右手の甲に血がベットリ付いている殴った時に貫通したんだろうか?


不思議と後悔はしていない人を殺しかけたのにだそれから適当にそこらにあった紙で血を拭いギルドを後にした。





その後男は助けられたが全身の骨が砕けたが命を取り留めた。


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