半年後
時は進んで半年後俺は☆3に昇格していた。
あの日学んだ、人間だから嘗められるってのはうんざりだ!強くなれば誰も文句は言わないそう思い毎日のように討伐依頼を受注完了させ1か月で☆2に昇格それから4か月かけ☆3に合格できた。
☆2の頃はそこらの馬鹿どもが懲りずに喧嘩売って来るので昇格試験を受けるのが遅れてしまったのがだがそれはまあいい。
それとパーティーを組むこともなかった、というか別に必要なかった依頼はせいぜいオークやオーガー程度の群集で数日かければ殲滅できたのだから。
まあ☆3あれば馬鹿共も手を出してくることはないだろうから静かにはなる。
この半年・・・別に変ったことは無かった。
俺以外の人間達がこの国の王と会談をした、と噂になったがんなこと知るかどうせ残りの奴と貴族様だろ?人間よりもドワーフの方が武具製造に特化してるであろうから自分らの為にいい装備を差し出せとか言いに来たんじゃないのか?
あ?鍛冶仕事はどうしてるって?ちゃんとこなしてるさ。
最近満足のいく武器が作れてきたんだ盾や鎧にはまだ手を付けていないが追々取りかかる予定だ。
ちなみにギルドの武器製造依頼は受けてないというか個人指名も武器の販売もやってない、親方曰くこのレベルの剣を打つことが出来るのは今のところ俺だけらしい、親方でもこのレベルの剣を増産することは不可能でもし俺がこの剣の製造者だと知られれば国が動くらしい?このレベルって言われてもって思うだろうから数値にしてみた。
製造できるのは最高が神刀+3で、昔打ったのは神刀-4といった代物だった
こんなんで国が動くのか?と思って神刀+3で討伐依頼を受けたら、切れる切れる!オーガーが包丁できゅうりを切る感覚で細切れにできた。
あぶねぇ確かに出回ったら戦争くらいおっぱじめてもおかしくないなと実感して自分用の武器にした。
それからは普通の市販の武器を生産し強化しているがまだまだ納得いくようなものは出来ていない。
☆4の昇格試験の予定も立ててないの依頼完了数の条件は満たしてるが、☆4以上かギルマスの推薦状が3通以上必要になって来る。
1枚はレギスさんに書いてもらうとしてもあと2人が思いつかない、まあ今すぐ成りたい訳でも無いし☆3でもそれなりの権限が使えるので苦労はしていない。
そろそろアルキメスに行こうかどうか迷っている、ここもあることに目を瞑ればいい場所なんだが風土と文化が違うせいかなんか調子が出ない時もあった。
いつまでもここに居ても結局のところ俺は変われないそれなりに安全なとこでそれなりの地位で過ごすこと、一生過ごすならば結構いい場所なんだが出来れば日本に帰りたい、家族に会いたい、友達は少なかったが会いたい、白いご飯を食べたい。
日に日にその願いが積もってく、そのためにはアルキメスに戻り文献やら歴史書やらを探し帰る方法を見つけなければならない。
もしそのために魔王を倒すという選択肢があるのなら少し癪だが力をつけて臨むしかない
旅立つ準備はしばらく前からしていたし親方にも話した「そうか、アルキメスに発つのかおぬしにはそれがいいのかもしれないな。それならば皆伝を渡しとかなければな」と言い本棚から一冊の・・・巻物?を取り出しそれを俺の前で広げよく分からない言葉を呟いた。
巻物は塵になり風飛ばされた「これでおぬしも立派な鍛冶士じゃ!!ガッハハハ!!」豪快に笑う親方の目に涙が浮かんでいたのは気のせいではないだろう。
名前 俵 侑汰
称号 旅人・竜の加護を受けし者・鍛冶士皆伝
種族 人間
戦闘力 450
魔法属性 気
スキル 武器製造皆伝・筋力アップ中・気のコントロール