カードもらう
3日後レギスさんは全身血だらけで山盛のモンスターを担ぎギルドに帰ってきた。
曰く「久しぶりにストレス発散できた」と言って寝室に消えてった。
その日職員は総出で鑑定解体を行ったが深夜まで続く作業となった。
翌日ギルドに訪れた、血なまぐさい臭いと酒の臭いが混ざって何とも言えない空間に顔をしかめ血がベットリと付いた服のレギスさんにカードを貰った。
ついでに説明を受けた
ギルドカードは各国共通の身分証明書でありそれを担保に金銭の貸し借りもできるので無くさないように、再発行には銀貨1枚が必要になる。
☆3以上になると大方の税が免除される。
カードに表示されるのは名前・性別種族・ギルドランク又はパーティーランク・※戦闘力・※属性・パーティに所属してる場合はその名称、なければ空白が表示され※については非表示にすることも可能
ギルドランクは☆1~5までに設定されており1・駆け出し、2・一人前、3・ベテラン、4・一流有名、5・英雄となっており大まかなランク付けになっている、新規は誰しもが1からスタートし2以上からは依頼達成件数と試練の両方に合格しなければならず大体は3に到達すればいいほうで4以上は特別な試験・称号が必要となるので合格者は少ない。
依頼は討伐・採取・護衛・鑑定・生産に分かれており原則自分のランクの数字の物を選ぶのが定石であり1つ上のものを受ける場合(鑑定・生産は除く)はパーティーに加入しなければならない。
もし受けた依頼を破棄したい場合はその報酬額の1~3割を支払は無ければならない、応じなければ降格・停止・登録取り消しなどの処置が取られる場合がある。(ギルドは手数料として報酬額の1~2割を差し引いた状態で依頼板に掲示されている)
パーティーは3~6人が一般でそれ以上の人数になるとレイドまたは軍という呼ばれ方になる。
☆3以上で構成されたパーティーはそれぞれで名前を付けギルドに登録することが義務付けられる☆2以下でもパーティー名を付けることは出来るがギルドに登録する義務は発生しない。
※緊急依頼 緊急依頼とはギルドがある一定のランクに達した者全員に発行される依頼で”緊急クエス”トとも呼ばれる。
原則破棄は出来ず参加しなければ降格・登録取り消しとなる場合が多い。
数年に1度しか発生せずその存在を知らない冒険者も少なくない。
※この規律は国や種族により多少異なることがある
とまぁ説明を聞いたが思ってたのとさして変わらなかった。PTについてだがしばらくはどこにも入らない方向で行こうと思っている。「分からないとことがあったら契約書でも読んで~」とレギスさんはパンフレットみたいな本を投げて寄こし、それを適当に読み流し鞄に押し込んだ。とまぁ念願のカードを手に入れることが出来た訳で早速依頼板を見てみましょう。
・☆1 ゴブリン駆除 報酬 一体銀貨1枚 完了期限なし
・☆1 薬草採取 報酬 一束銀貨1枚 納入期限なし
・☆3 オーガーキング討伐 報酬 金貨50枚 完了期限1か月
・☆4 魔物の軍団の壊滅 報酬 金貨200枚 完了期限半年以内
とりあえず貼ってあったのはこの4つ下の二枚は貼り出されてから結構時間が経っているのか紙が黄ばんで文字が掠れていた。となると上の2つだが痛いの嫌だし採取の方でいいか。
依頼板から薬草採取依頼の紙を丁寧に剥がし受付に持っていきカードを出し受注する。カードと受注票を受け取り指定された森の区域に向かう。
名前 俵 侑汰
種族 人間 性別男
☆1
戦闘力 400
属性 なし
パーティー名 なし