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再びギルドヘ2

レギスさんに事務室のような部屋に連れてこられ座るように言われたので適当な椅子に腰かけた。

向かい合って座る形になったが面接だと思えはなんてことない

それにしてもエルフか・・・やっぱ美形だなこれが男じゃなくて女だったらよかったのに・・・。


「それでは形式的ではありますが面談を行わせていただきます」

上の空だった表情を慌てて真面目顔にもどし背筋を伸ばし質問を待った


それを見て苦笑したレギスさんだったがプロですね手元の資料をチラ見もせずこっちをガン見で質問をしてきた。中にはそれ重要か?って思うようなことも言われたがキチンと偽らず話した若干引かれたような気もしたが。


・志望動機    身分証明書獲得のため!

・特技      力仕事・武器(剣のみ)製造

・カードの用途  身分証明&税金の免除目的

・王国で登録は? してない

・戦闘経験は?  数回?

・家族は?    遠い国



などほかにもいくつか聞かれたが眠くなってきたので半寝で答えていたから覚えがない。

20分程の面談が終わり今の内容を記入したであろう書類を机でトントンと揃え


「それでは能力審査の方に移りますね、付いて来て下さい」


言われた通り後ろについて歩き一番奥の部屋に入った。埃ぽかった。

2人して咳き込んだ「掃除は欠かすなと言っておいただろうが!」などとつぶやいているレギスさんはさておきどうやら倉庫のようなとこらしい紙が山積みで埃をかぶり何に使うか分からない機器が棚に並べられていた。

その中からどこかで見た覚えがある水晶球を持ち出して机を整理して乗せ表面を布で拭き。


「ではこれに手を乗せてください、戦闘力と魔法適性を計るだけですので安心してください」


あ、これ召喚されてすぐの時もやった気がする


名前 俵 侑汰

称号 旅人・竜の加護を受けし者・鍛冶士見習い

種族 人間


戦闘力 400

魔法属性 ?

スキル 武器製造・筋力アップ


称号が増えてるな竜か・・ドラゴンさん。400か大して上がってないな属性が?

になっているがあの時も()が付いていたし珍しんだろうな。スキルは鍛冶士見習いの恩恵かな?


まあ戦闘力が上がったのはうれしいが異世界人がなくなっているな?元の世界には帰れないのか・・・?馬鹿が考えても分からないか。


さっきからレギスさんが目を見開き全く動かないんだが、肩に手を置き前後に揺らして起こそうとしたら倒れた衝撃で気を取り戻したようだ頭を抱えながら立ち上がり


「すいません気が動転してしまって属性が表示されませんね?こんなこと今までなかったのですが。戦闘力は高いですがスキルが実戦向きではありませんね、製造の依頼もたくさんありますから気にしなくていいと思います」


と言って一冊の本を渡された


「それでは最後にこの規約書をよく読みサインをしてください」


うーんこれって今サインしなきゃダメですか?と聞いたとき一瞬キョトンとした顔になったレギスさんだったが「お帰りなるまでであれば時間の猶予はありますが?」と答え


なら先に親方の用事を済ませた後でもいいですよねと聞いたら「よろしいですよ」と言ってくれた


廊下を歩き酒臭い部屋に出て右に曲がり階段を上がる一番奥の部屋に親方が座って茶をすすっていた。違和感というより絵になるなお茶を飲むでかいドワーフって。こちらが入ってきたと同時に声をかけられた


「おう?早かったなもう完了したのか?」


早いのか1時間近く掛かっていた気がしたが。レギスさんが「あとはサインだけですよ」と言ったので「そうか」と笑みを浮かべただけだった


俺が親方の隣にレギスさんがその正面に座わり要件は何かと聞きき親方が答える。


「ここに来たのはこの坊主についてだ、見てもらえばわかると思うが」と言葉を切って背中に担いでいた大剣と2番目に作った方の神刀モドキを机に置いた。


大剣を鞘から抜き両手で持ち確かめるように振っていたが「中々いい剣ですね私には少し重すぎますがこれを貴方が?」と俺に聞いてきたので頷くそれを見て少し考えてるようなしぐさを見せ「これならガルドが気に掛けるのも分かります。でこちらの片手剣は・・・・え!?ば、馬鹿な!!ガルド殿これをどこで手に入れましたか!返答によってはいくら貴方でも刑罰は免れませんよ!!」


なんだろうこの反応デジャヴが・・・。

レギスさんが親方胸元掴み青筋浮かび上がらせている。


やっぱりこの剣は作ったらなんかの法律に触れるんだろうな・・・。


親方がこっちを向き助けろというような視線を送って来るが「どこを見ているんですかガルド殿正直にお話しくださいもしかしたら何かお手伝いできることがあるかもしれません立場上見過ごすことは出来ませんが戦人の後輩として一度だけなら目を瞑りましょう」


すげー話になって入りずれぇー。


「あの・・・その剣も俺が作りました」やっとそう切り出して反応を待ったが油に切れたブリキ人形の首みたいな動きで俺の方を向いたレギスさん


「吐くんならもっとましな嘘を吐きましよう。確かにかなり腕がいいことは認めますがそれとこれとは別問題この世界でこれを作れるものが居るとすればガルド殿しか考えられないのです」


やっぱり聞いてもらえなっかったのでもう一本の神刀モドキを腰から抜き置き机に置いた。


それを見てもうそれ以上瞼開かないでしょうと思うほどカッと見開き、胸倉からてを離し喰い見て一気に気が抜け乾いた笑いを上げ椅子にもたれ掛かった。


「本当にこれを貴方が?」と再度問われたが頷き返したのを確認し天井を見ながらブツブツ呪文のように呟きスッと立ち上がった。


「とんでもない面倒ごとを持って来てくれましたねガルド殿、察するところ彼の保護ですかそうなるとせめて星3くらいにはランクを上げなければ干渉しまくるでしょうね。彼の戦闘力であれば並みの冒険者では相手にもならないでしょうが・・・ああああ!!私も考えるは苦手なんですよぉ!?とにかく!彼をギルドに登録させ変な干渉があれば私がカチコミに行く!これでいいですよね!?」


途中で絶叫が聞こえてしまったが大体の話は決まったようなのでさっきの書類にサインをして提出し力なき手で受諾された。


「じゃ後は頼んだぞ」と親方が3本の剣を片づけようとして神刀1と2を背中に担ごうとしたときレギスさんから羨ましさと嫉妬の視線が二人をさした。


ジィーー


視線に耐えきれなくなった親方が質の悪い方の神刀を鞘ごと渡した。

受け取ったレギスさんはパッと表情が明るくなり「ヒャッハーアハアハハハハ」気が狂ったような高い笑い声をあげたまま窓から外に飛び降りそのまま森に姿隠した。


外に居た冒険者が取り押さえようとしたようだがアリの子散らすかのごとくぶっ飛ばされていた。

その光景を見た俺は唖然としてるが苦笑している親方が言った


「奴は元戦闘狂なんだ・・・」


あ・・・カードまだ貰ってなかった。


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