旅の始まり
じいさんことドラゴンさんと手合せをしたあと1週間ほど寝込んだ、限界を超えた力を使ったせいだと思うが2・3日は指さえも動かなかった・・・まだ弱いのか結局こんなになるまでやったが傷1つ傷つけれないとは
体調が戻ったら大事な話があるから後で草原に来いとドラゴンさんに言われ頭に?が浮かんだが悩んでも仕方ないのでそこらに有った服を着て向かった
草原に着いたが竜の姿のドラゴンさんがこちらに背を向けて座っている。話しかけようとすると思念が聞こえた。
(もうお前に教えることは無い・・・あとは己の戦い方に合わせた気を見つけていかなければならない。正直お前がこんなに早く成長するとは思わなかった)
ここまで言ってドラゴンさんは振り向いた。その顔には困惑の色が浮かんでいた。
(・・・向こうには冒険者という職が存在しているのであろう?しばらくはそれでもやってほかの戦いを知るのも悪くはないだろう。達者でな)
そうかそれなりには強くなっていたのか全く実感が湧かないがこれだけは言っかなければ。そして頭を下げた。
「今まで修行を付けてくださってありがとうございました。お元気で」
瞼からしずくが落ちた。
2か月と1週間過ごしてきた地に別れを告げ俺はアルキメス王国に戻ることにした。




