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閑話1 城の見習い兵士1 アルキメス編 1

閑話です 本編とはあまり関係ないかもしれません。


私の名前はライガイと言う、農家の三男坊で姓は無い。


昨年アルキメス王国第13番隊に入団所属し日々の修練に精進する見習い兵士だ。

いつの日か母国のためにこの命投げ打つ覚悟であったのだが、ここで多くの友と時を過ごすうちある疑問というか謎が浮かんだ。


謎と言えるようなものでもないがそれは勇者召喚についてだ、王宮に住み込みで働いている使女メイドに聞いたのだが、最近王宮専属魔導士様方が忙しなく城内・地下を行き来しているそうだ、それも夜な夜な。


魔導士というものは人より多く魔力を保持し、基本属性が3つ以上または特殊属性を1つ以上習得している魔法使いの上位職である。

私も埃をかぶった爺様の古書の本で知った知識なので間違っている可能性はあるが、そんなお偉いさんが何をしているのかと使女と相談したところ、根も葉もない噂であるが近々勇者様をこの世界にお招きする召喚式が行われるのではないか?という推測が導き出せるのだが所詮は噂、話のネタに1つ持って置くことに止めた。


だが、一昨日王宮及び城地内にお触れが出され”本日無断で地内に進入した者には厳罰が申し渡されるゆえ各自自室待機”だったか?もう少し難苦しくキツく言い渡された覚えがある。

その日自室で本を読みながらうとうとしていると、曇っていたはずの空が白く光ったような気がして窓を開けるがただ曇ってるだけで何も起こらない、雷と見間違えたか?とも思ったのだが雨は降っていなし雷なら太鼓の様な音が響くはずであり、まず1度で終わる訳がない。


頬杖を付き頭の隅に置いてあった推測を思い出し「勇者様召喚か・・・」呟く、小さい頃に読んだ絵本に描かれていた絵とページの1節を口ずさむ。


光の下で剣を掲げている者が1人、その左右に1人ずつ膝を着き恭しく真ん中の人に頭を垂れているシンプルな絵だったはずだ。



”遠い彼の地から召喚されし勇者は金色の力を纏い、2人の従者と共にこの地に舞い降りる。

そして悪を打ち滅ぼす相違ないが・・努努忘れてはならぬ、彼らも我々と同じ人の身であることを”



私も昔は勇者様に憧れを抱いていたのだが爺様の爺様の爺様・・・下手すればもっと昔から伝えられてきた、伝承というよりおとぎ話のようなものだったので思い出すのに少し苦労した。


椅子の背に体重を預け天井を上げ見る、たしかお触れは今日だけだったよな?


明日になればあの光の正体が分かるかもしれない!


もう成人した身であるが今日は色々な想像を働かせてしまい寝付けないかもしれぬ!



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