新潮45をようやく買ってみた。
気がついたら一万字……二万字オーバーしてたので、最初にざっくり話の内容を。
・「LGBT支援の度が過ぎる」という寄稿に対して全文を読んで感想をいいますよ。
・その寄稿は、本来「朝日新聞の報道を叩くためにあった」→「叩けてなかった」。
・「デモまで起きたのはなんでだろう?」→「杉田議員の多様性を絶対的に排斥・根絶しようとする姿勢がやばい」
・「LGBT支援」って何が必要? 本当に莫大な金銭が必要なのか。
・「LGBT側も、説明やら説得やらを上手く行っていくべき」→「だって異文化を持つわけわかんない存在なのだから」ね。
・実際メディアはこわいなぁ。
・全文を読んで枝葉末節まで、分析、反論をしていきます。
・陰謀論?
この文章が杉田議員の目にふれることはないだろうし、彼女の心を揺さぶることはないだろうけれど。
よくわからないって思ってる人の説明になれば。
そしてできれば、多様性を認める余裕があることを、願います。
先週メディアを賑わせたLGBTの生産性記事を読むために、作者は本屋に行くことにしました。
だって電子書籍はないし、通販だと転売品、中古品が倍の値段してましたもの。
書店でも在庫は最後の一冊でした。
発売して二週間くらいになりますからね。
炎上して売れたのかも。新潮さんやりましたね!
まあそれはそうと、やっと全文が読めるので直接的に感想を書けるぞーということで。
前の「マイノリティネタエッセイ」は地味に記事の内容にはほぼふれず、それに対する反応のことばかり書いたからね。だって全文読んでから反応どうぞっていうからさ。
さて。読み終わるまでお待ちください。
(はい、あらすじにも書いたとおり、ここから完全な引用は『』で、引用しててもこっちで短縮してるのは【】で表記します)
怒りを通り越して呆れたとミッツさんがデモ後の日曜のテレビで言っていたけれど、まあうん。
私は怒りはなかった。ただぽかーん。という感じで。なにいってんだろうって思った。
同性愛者じゃないから、なんだろうけども。
私はGID学会員というやつですネ。原則「トランス支持派」です。なので熱くなりすぎず、それでいて薄くもなく話せるのではないか、と思っています。同性愛の深淵はわからないので、そこら辺はつっこみがあったらよろしくお願いします。ハッテンバとかシラナイヨ!
ああ、あと子供産めないから生産性はないよ?
それで、ちょっち顔真っ赤にしたりしたところがないではないけど、とりあえずは全文読んでからって思って、読んだらだいぶ冷静になりましたとさ。
くだんの寄稿でありますが。
自分の主張の為にデータを持ってきて書くのはこの手のものの常なのだけど、それにしてもデータに基づかない主観的な言い分の多いこと。そのくせ一般の人が体感してるであろうことは押さえてあるので、間違ったようには見えないという仕上がりです。
たぶん、これだけを読んで「ふーん」って思う人はそれなりにいると思うし、「何騒いでんの? ばかなの? なんで暑い中デモとかやってんの?」ってぽかーんってなってる人はかなり多いと思う。
同性愛者の人やトランスジェンダーの人はよくよく、なぜダメなのかまで説明しないとわかんないよきっと。
きちんと論理だてて、ここに腹が立っていると是非とも叫んでもらいたい。
だって異文化なんだから、そちら側からわかるように説得せにゃならんでしょ。パレードするよりそっちが先じゃないの? パレードしてアピールしたから今があるのだろうけど。
ここにいるってアピールするだけじゃ、なんかいるで終わっちゃうんですってば。
「同性愛って言葉は知ってる」「でもなんだかわからない」そして「だから、怪しいことを考えているのではないか」とスライドする。中途半端に怪しいものって、怪しいって思われるから。
もうちょっとこう「何に困っているのか」を、一般の人に「過剰要求にならない」程度で伝えていく必要性があるかと思います。「正しい知識(笑)」とかではなくて、話し合いのテーブルにつくべきじゃないのかな。Tには「自分の言ってることが絶対正しいって風潮」があったりはするのだけど!(あれ、イラッとすんのよね)
だから、もっと、もっと同性愛の人の「言葉」「お話」を聞きたい。
私は、とあるゲイカップルの姿を描いたご飯漫画に、ただいま首ったけです。
でも、そういうのは検索さんに聞かねばならないので、私は私で勝手に話そうかと思います。
いちおうこれから「なんでデモは起こったのか」とか「性同一性障害って枠の人の中にはデモに否定的だった人もいるっぽい」という話も合わせて書きます。
当事者の方、もしそれは違うという意見があったらご指摘ください。
もうさ、恋愛とかしないで、培養槽で子供つくらね? それで地域で子供育てようよ。地域の連帯感もアップですよ。(なにげに私の発想が一番マイノリティな気がしてならないが)
人工子宮はパラダイムシフトを起こしうる変革的技術だと思うのだけどねぇ。
生産性がないとか言われないでいいしさ。
さらには「産休もなくていい」。産前の心配もあまりしなくてもいい、人工子宮の開発。まったなしでは!?
はい。
この雑誌はそもそも新潮社が朝日新聞を叩くためにあり、そのために書かれた特集記事なんです。
そこが終着点にあって、これの本筋は「朝日新聞は過剰なLGBT保護をしようと画策している」という難癖を付けることにあります。
それならば朝日の記事をしっかり読み込んで、この記事、この支援は明らかに過剰であり行き過ぎたマイノリティ利権の温床である、というような切り口の方が良かったのではないかと思う。
残念ながらこの寄稿は、メディアによる「扇動」による「弊害」を書くにはちょっと現実性がなさ過ぎた。バックグラウンドが全くわからない人が見れば「ふーん」と納得するだろうし、「ああ、そうかもね」と自分の人生を振り返って、問題は無い、というのかもしれないのだけど。
全文にわたって書かれているのは、「LGBTの存在は、メディアが擁護して持ち上げたから増えてしまった」ことと、「男女二元論こそが正義、それ以外はいらない(存在してはならない)」「どんどん新しい概念が増えてわけがわからない」というようなことです。
いや、男女二元論って普通でしょ、あんた同性愛者ばっかりが生きる世界がいいの? と誤解をうけそうなので、先に説明しますが。
男女二元論を信奉してても、それはそれでいいんです。実際9割以上は異性愛者なんだし、それがスタンダードであることは正しいのだから。
けれどもそんな世界の片隅で、同性愛者がいてもいいよって言ってくれるなら、それこそが「多様性を認める社会」というやつです。
けれど杉田氏は「多様性を認めるとこの社会は駄目になる」「男女二元論堅持。例外は認めない」「むしろ昔の家制度のほうがいい」「女性の社会進出反対」なんて意見を掲げる方です。保育園も怪しい組織なんだっけ?
つまり男は女とくっついて子供産ませるのが「絶対」。女は男とくっついて子供産むのが「絶対」。
性の多様性は意味が分からない、冗談だろうと切って捨ててます。
同性愛者に対して『実際そんなに差別されているものでしょうか』といいつつ、かたっぱしから「存在否定」をしているというのは、こりゃ怒るよね……と。
【一緒に仕事するのは問題ないしー】みたいなことを言って、理解があるようにみせかけてますが、それって「その労働力について」話してるだけのことです。
仕事に「恋愛観」が関係しないのは、ちょっと考えればわかる。Tの人の仕事関連は、けっこー大変なのだけど、同性愛で仕事に困ることはないだろう。「だって、言わないでいいんだから」。
ゲイが理由で退職をさせるところも、そうはないだろうと思う。
就職の面接で、面と向かって「あなた、付き合ってる人いますか、三年以内に妊娠しますか?」と言ったらセクハラになるよね? それと似てて、そもそも会社は「その人の、恋愛関係について、干渉すること自体が、もとからない」んですよ。
きちんと、労働をして成果を出してくれるなら、「それでいい」。
というのは、「労働力の部分は評価します」「けれど、他は知りません」ということです。
で、これは当たり前なことで、それ自体は間違いではないのだけど。
「だから、私は同性愛者を認めています!(ドヤァ)」というわけではないのです。
少なくとも杉田氏のところに、労働力としての同性愛者がいるのかは知らないけれど、腹を割って話ができたりというのはないんじゃないだろうか。
人格としてではなく「消費される労働力」としてなら、相手が誰だろうが認めるでしょうよ。
けれども「そんな知り合い」がいても、彼女は同性婚には反対をします。
プライベートなんざしらん「仕事の上での関係」の人だからです。
「職場の結婚式」っていうのは、割と招待状を送ったりというのはあるでしょうが。
さあ、ゲイのカップルの結婚式と、一般とを比べて、「どうなのかな」。
これに違いが無いなら、差別はないっていっていいよ。
でも、唐突に結婚するからみんなも来てほしい! といわれて、相手が同性愛者です☆っていわれて、気兼ねなくいくだろうか?
お世話になった先輩であろうと、行くかい?
こういうのが、たぶん「同性愛者への差別」っていうものなんじゃない? 突き詰めすぎたり「その要求がマジョリティの生活と相反する」ようであれば、通らないだろうけど。
子供作らないから普通じゃない、なら区別しなきゃ! ってのが結婚式を断る理由になり得るだろうか?
結婚式に出るのはその相手が好きか嫌いか、どの程度の関係かで決めて良いと思うけど、一律ゲイという属性を持っているから、一気にでない方向に行くというのはどうかと思う。
そして誘う方も「びびる」んだよねきっと。同性愛者だけど会社の人達にも祝ってもらったよって人、果たして日本に存在するのだろうか。
確かに「物理的な実害を伴う差別」は日本ではほぼ無い。というか「憎しみを向けるほどのヘイト」というのはほぼないです。あるのはただ「無関心」と「誤解」です。
ビジネスライクに仕事をしているから、問題はありません、支援の必要はありません、というのはどうなのかなと思うのです。
今回、大規模なデモが起きた理由は、もちろん「生産性発言炎上で踊った人もいるんだろう」けど、本質的には、「性の多様性を絶対に許さない!」=「同性愛はダメだ!」という姿勢の杉田氏を「危険視」したから、だと思います。
どうでしょうか、同性愛者のみなさま!
特別に利権を得たいとかそういうのではなく、「黙っていたら、潰される」という危機意識が暑い中デモとかやるのにつながったのだと思います。
それくらい、今回の杉田氏の寄稿は、「LGBTというか、同性愛者」にとって、死活問題とすら言えるレベルで、まずかった。
とはいえ現代日本にいて差別を受ける危機感を持てる人などそうそうおらず、いまいち実感ってしにくいとは思うのだけどね。いじめを受けた事がある人とか、DV受けた人ならわかるかなぁ。
いまいちわからない、というなら、「同性愛者」と「異性愛者」を反転させて、自分だったらどうだろうか、っていうのを考えて見て欲しい。かなり無理があるし、ナンセンスだといわれようともね。
たとえば「異性愛者がこの世の中の1割」で、「同性愛者が9割」いるとする。
同性愛者はカップルになると、胎児がなる神木に祈りを捧げます。すると二人が親として適切と思われたのなら、そこに胎果が育ち子供が生まれる。
異性愛のカップルはいくら願ってもできない。
自分たちは異性愛が当たり前だと思っていて、男女で好きになり合うべきだと思うけれど、周りの視線は冷たい。
祈りが届かないのは、同性愛が正しいからで異性愛は異端、そんなカップルは「結婚などもするべきではない」と言われる。
自分たちも9割と同じように、子供ができなくてもせめて「結婚」させてくれ、と言っても、「伝統だから」とか「どうせ趣味嗜好で異性を好きになってるんでしょ」と言われる。
あまつさえ「一時の気の迷いだから、同性を好きになれよ。それで家庭を築けよ!」と親指を上げられニカリと言われるわけです。
いいや、俺は異性が好きだ! だから戦うぞ! 活動するぞ!
っていうと「いや、お前さんら、利権を求めてるんだろ? なにまともじゃない奴らが、利権利権って、乞食かよ」とか言われるんです。
結構むりくりな設定なのだけど、どうだろう? なにか感じていただけたら嬉しいのだけど。
どうだろう? ちょっとは「数の暴力で潰される」という恐怖は感じられたかな。
さて、ここからは本文から気になったところに触れていきますが。
本寄稿の最大のポイントである「メディアがLGBTを助長しているか」という点についてです。
そもそも出発点が「男女二元論絶対」で「多様性なんぞ邪魔」という価値観で書かれていますので、【同性愛者は、そういう嗜好の人で、それが拡大するのは困る】というような論調が展開されます。しかもそれを朝日新聞などのメディアが助長しているというのです。
では、質問なのですが。
「メディアがLGBTの話を書くことは、LGBTを増やすきっかけとなるのか」
ということです。どうでしょうか?
答えとしては「見かけ上増える」が正解です。
例えば、社会的に好ましくないといわれることがあるとする。(最初は痴漢を例に出そうとしたけど、変えました)
例えば、「不倫」について。政治家が不倫をすると炎上して辞職をしたりします。
今のところ、社会通念上不倫は「駄目なこと」ですが、さてこれを新聞社が「少子化改善のために、不倫はどんどんすべき! 多くの家庭に子供を作ろう!」と言われたら、「今まで我慢してこそこそやってたけど、ええい! 家に妻がいても気になる子に声をかけちゃうぞ☆」なんてことになりえるのではないでしょうか。
メディアがやることは、「その人の本質をかえること」ではなく「その人が抑圧されてること」を引き剥がすことなのです。不倫がいいかどうかは別としてね。会社の先輩で社内で多股してた人いたけど、「仕事上」では超いい人だった。いろいろ革新的でいろいろ教わりました。感謝です。
それと同じ事がLGBTでも起きます。ちなみに「LGBTは犯罪ではないし、ただそのことを世間に知られたら狩られる」と思い込んでいて、それこそ一昔前なら「絶対誰にも言えない、一生胸に秘めて隠すべきこと、でした。
それが「メディアでの取り上げ」が進み、それを読んだ人達が「自分たちはきちんと外に出て良いんだ、忌み人などではなかった」と顕在化する。
ここで注意したいのは「ヘテロの人を新聞の力で同性愛者にしたわけではない」ということ。
いうまでもなく「性指向」は、ある程度生まれたときに決まります。
そしてそれは、変わらないものです。
誰にでも同性愛者になる可能性があり得る! なんて言説は誰もあり得ないって思うでしょう。
そんな技術があるのなら、「意中の彼にそういうの読ませて同性愛者にしてしまおう。そして大団円」なんて話も出ちゃいますよ。なんですか、洗脳ですか。
現状、ゲイの人はノンケの人を好きになっても失恋するもんです。
性指向を安易に変えられる手段があるなら、それは。
「同性愛者の人は喉からびろんと手とかいろいろでちゃうくらいに、欲しい」でしょ。実際あったらさ。
そんな記事なり本があったら「禁書扱い」でしょ。なにそのマジックアイテム。朝日新聞には神秘を司る魔術師でもいるんですか?(苦笑)
(なろう小説として、そういう実験小説は、ちょっと興味はありますけどね。「彼がノンケだったので、ゲイの俺のために性指向を変えたい」みたいなタイトルでどうだろうか? 失敗しまくってもめげずにガンバル主人公と、その隣で実はひっそり主人公を好きな男子を配置する、とかな)
それとも、「見かけ上の数が増えるのも口惜しい」のでしょうかね。
だったらそれは同性愛者に対して、「自分を殺して一生生きろ」と言ってることに他なりません。
ああ、仕事は問題なしだから、仕事にイキローってことか。
恋愛関係は「諦めろ」と。野合はいいけど、結婚は認めませんってな。
みなさんは「恋愛禁止」って言われたら、頑張れますか?
そう、さっきやった「異性愛と同性愛の反転」で考えてみてください。
「お前ら、同性愛のふりをしろ。もしくは異性愛者であることは絶対に言うな! 世の中に存在するな」
そう言われて、カチンとこないのは、アセクな人間くらいなもんです。
じゃあTのうちの性同一性障害の人はどう考えてるの? ってな感じですが。
Tの中にはいろいろいます。女装家の三橋さんはデモに参加したみたいだけれど、「トランスジェンダー」として動く人、と、「性別を完全に反転させて普通に紛れて生きる人」両方がTの中にはいます。
いわゆる「埋没系TS」と言われる人達にとっては、「性別二元論を信奉すること」はメリットでもあるんですよね、これが。
男じゃないなら女。女じゃないなら男。
体の性別は確固として物理的に存在するけれど、戸籍の性別が社会的ないろいろをカバーしてくれたりするし、見た目がなんとかなれば「男と女しかいないこの世界」で、「望む性(笑)」で生きられるわけですよ。
二元論はその思い込みを強化してくれます。第三の性っていうのに押し込まれるのがイヤな人もいるからね。
「ただ、性別が反対なだけ」という考えの人からすれば、「体反対にすればいいだけじゃないの?」という感想がでてくるわけです。
そして、杉田氏の二元論支持と合致するから、氏も「Tに関しては、税金を使ってでも治して上げるべき」というようなことを言うわけです。
手術の保険適応とかもOK! みたいなこと言ってましたね。
杉田氏の中では「朝日新聞たたき<男女二元論の堅持」だったのだろうと思います。
それだけ古い日本の体制万歳な人なのです。
それこそ、女性の社会進出もNOだし、家制度万歳な人なんです。
さて、じゃあ「議員辞職するべきなの?」って話。
同性愛の人が「議員辞職をすべきだ!」と訴えることは正解だと思う。
てめーは支持しねぇー! っていうかリコールだ! こらぁ! と声を上げるのは規制されてないですから。
ただ、私がそれに加わるか、と言えばNO。
同性愛者の親友でもいて、それに誘われて時間に余裕があれば参加した可能性がある、くらいです。
でも、自民党が彼女をどう扱うのかというのは注視したいところだし、どういった反応をしてくるのかは見ていきたいです。
そもそも、杉田氏は「中国地方の比例代表」で自民から当選した議員。
「杉田氏を名指しで国民が選んだわけではなく、自民党が選んだ国会議員」なわけで、LGBTの差別なくしまっせー、と言ってる自民党がこの件をどう収めるのか、というのも興味深いところだったりする。
その後つい先日「二階発言」があったけど、あの人はどうしてああも不用意発言が多いのか。
二階氏は部落差別から人権問題を若い頃は話していたというのが、私にはびっくりな事案でした。
もちろん「一般人からみて記事が問題ない」なら「政治家先生も一般人なんだから」、「問題ない」とする可能性はあるわけだけれど……そこだよね。議論が割れるのは「問題かどうかのジャッジ」が、為政者に伝わらないってことで。同性愛者の議員とかがいるならアレなのかな。
それこそTのための特例法があっさりできたときみたいに、陳情とか勉強会とかやったらいいんじゃないのかなとは思うのだけども。
同性婚を認めたらどれだけの税金がどうなるのかとか具体的な数字も計算してさ。
【生産性がないからそこに税金を使うのはどうか】というのは、「LGBTの支援に莫大な金がかかるはずだ」とどこかで思っているからじゃないのかと思うのです。
そしてみんなもその気持ちは一緒なんじゃない? まずは「ヘテロの支援にお金を使って欲しい」。余裕がなくなってきてる日本では、そう考えるのは一般的だろうし、「一部の変態どもに多額の金を使うな」って言い分は多いと思うのです。それなら保育所を増やせ! とかな。
でも、そこに金額についての話が一切ない。
たとえば、「国民一人一人が年間10円支援してくれるだけで、LGBTの支援は完了します」とか言われたら、みんなどう? ざっくりで10億か。
ちなみにT支援が一番金がかかるの。SRSは一件200万前後。
年間800人程度はオペを受けるから、16億? あ。10円じゃすまないヤ。
(現状、保険適用になったけど、混合診療の問題で使えない人の方が多いし、そもそも年間800の治療をできるだけの施設が国内にないので、今も自費でタイとか海外にいくケースがほぼです)
実際四月の保険適用から、保険使ってSRSした人、一桁しかいないでしょ?
GID学会の人達が抜けてたのか、それとも国側が意図したのかはしりませんが。
他には、精神療法(月2000円くらい)と、ホルモン療法(ざっくり一万前後)でしょうか。
現状は、精神療法は保険がきき、ホルモン療法は「戸籍変更前だけ」保険がききません。
戸籍の性別を変えたら、「戸籍の性別を主体として判断され、その性別でのホルモン不全」と判断されて、そっちのホルモンを補充することを保険が容認します。さあ、「割と保障されてない?」って思った人と、「保障たんないよ」って思った人、どれくらいいるだろうか。
手術前のホルモン療法が月1万くらいかな。MTFとかFTMで値段違うから、概算になっちゃうけど。それで患者数は四万くらい? 一月四億? え、これの7割か。一年だと34億だって。術後はぐっとホルモン量減らせるから、もちっと安くなるかな。
ってことは国民一人一人に50円の支援をお願いする感じかな! 今回は基準の数字がかなりざっくりなんで、もっと細かく試算しようとすればできます。どこにお金かかってるかってのがトランスはわかりやすいから。
え、「トランスの人」のためのトイレとかつくるための予算は? って? いや、多目的トイレでいいし、「秀吉湯」とかつくらんくていいんで。混浴か、貸し切り風呂にはいりましょう。トランス向け風呂を専用でつくれ! というのは採算上「過剰要求」です。トランスの実業家が、自腹で作るんならOKというか、いいぞもっとやれ、なんですが。
じゃあ同性愛者の結婚は、さてどれくらいの税金がつぎ込まれるのでしょうか?
ええ。「福祉が必要な病人ではない」同性愛者は自分たちで仕事をして、稼いでいます。
体壊した人は、恋愛感情関係なく病人なので分け隔て無く支援されますよね。
残念ながら、私には「同性愛の人が求めるもの」がわからないので、計算をすることができません。
いちおう端から見てて「結婚できるかどうか」ってのは一つの目標だとは思うのだけど。
他には何が必要なんだろう。
ここらへんを主張しつつ、予算を計算していって通すってのが現実的なのかなと思います。
漠然と「差別をなくせー」だけだと、「どうやって」いいのかわかんないし。
ちなみに、結婚だけできればいい、というのなら、さほどお金はかからないと思うのです。
まあ憲法24条「婚姻は両性の合意によってのみなる」を変えるため、改憲するためには金がかかるじゃん! と言われるのは……うん。今の改憲論のこのときに便乗すれば、国民投票の手間賃は浮きます。
それに、8%いるらしい同性愛者を改憲派にできるのだよ?
それって、政治家としてはでっかいと思うのだけどね。「24条くれてやるから、9条も認めろ」みたいな感じでしょうか(苦笑)
さて、他に同性愛で困る事ってなに? 「教育」ですか? 同性愛者についての箱物とか作っちゃいます?
箱物ってなるとたしかにお金かかりますね。同性愛ミュージアム(笑)みたいな感じですかね。
でも、教育って箱物のあるなしってあんまり関係ないし、教科書の一ページにでものっけてくれればいいんですよ。実際、もう2017年から教科書にLGBTが載ってるものがあるっていうし。
それで、若い「ゆとり世代」は、「多様性はいいものだ」という教育を受けてるのでかなりリベラルだったりします。
それこそ、同性愛の人と「友達」になれちゃうだろうなってくらいに。
教科書で扱う内容は、正直「導入まで」でいいんです。あとは興味があったらネットで情報をとるとか、調べていけばいいのだし。
それならさほどお金もかからないよね。
コストを絞りつつ効果を出す。そんな提案はできないものだろうか。
そう。別に「LGBTが生活困窮者だから、生活の面倒を見てくれ」と言ってるわけじゃないんですよ。それとも朝日新聞がそんなこと言ってるの?
弱者利権って思われてるなら、そこんところ同性愛者のみなさま、「説明してさしあげる」べきです。
それとも本当に暗躍してる人がいるんだろうか。同性愛者系のサークルとかと交流がないので、是非教えてくださいませ!
同性愛者専用の施設を作るのに金がかかるとか、そういうのとかですか? それともLGBTお見舞い金をばらまくとか(苦笑)。そういうのはいらないでしょうし、それをもらいに市役所にいくのがむしろ嫌じゃないの? あの人……ってひそひそされてお金もらうみたいな。
ちなみに今回のことを調べていて、「杉田氏は中国地方の比例代表17位(単独)」だけど「他は小選挙区との重複」だから「実質1位のようなもの。自民党内でも重要人物」みたいなのを書いていたメディアがあったのだけど、16年の選挙は自民圧勝で、小選挙区で受かった人達が抜けたから「繰り上げ当選しただけ」で、落ちる可能性も十分にあった順位なんじゃないかなと思ってます。
メディアって怖いっすね、とは確かに思いますよね、これ見ると。
新聞三つ取って、ネットの記事もみてジャッジするとか、一般人ではなっかなかできないしなぁ。
「問題だと思える案件があったのなら、いろいろなところから情報を取ってみるべき」「考えよう」というのが今回の教訓かと思いました。
あ、なんか全然違うところに着地した感……いやでも、マスコミ全部うさんくせぇって事でしょ? 一人の絶対者の言い分を真に受けないようにしような、ということでいいような気がします。
炎上に関しても言葉の一人歩きはひどかったし。
こんな糞記事のせる新潮と、朝日と、どっちがいい、といわれて。うーん、私は朝日さんとはお付き合いがないので、正直わからんのですよね。
それこそ、今回の記事で朝日が「行きすぎたLGBT利権」を煽ってるのなら、なるほどとも思う準備はあったのだけど。
あげられた例の中には「欠片もねぇ!」んだから、しょうが無いじゃないですか。
全文を通して、朝日新聞の記事の話は「ちょこっと」なんだけど、それが行きすぎてるか、というのは簡単に反論ができますし。
むしろ、朝日新聞が「他にLGBTのどんな記事を出しているのか」というのが気になっちゃう感じでした。
それと。いくらむかついたからって「殺人予告」はダメです。
そのほか、脅迫とか、ストーキングとか、恐喝とか、犯罪になることは絶対ダメですからね。
それでLGBTのイメージは「殺傷をもいとわない犯罪集団」になりさがりますから。
今の流れをぶった切りますからね。むかついても行動に出る前に仲間に相談! 仲間いないよっていうなら、メモ書きしていったん翌日へ。冷静になってから「その行為がどういう結末を迎えるのか」を考えて見ていただきたいです。
言葉の暴力を食らったら、言葉で応戦しないといけないのが現代社会なのです。
殺しちまえば良いというのは、悪手です。
そしてこのタイミングでの文春砲はまじ勘弁。
話題の軸がぶれて、うやむやになっちゃうじゃん。杉田氏を被害者にしてしまったら、擁護の動きの方が強くなっちゃうよ。もう、文春さんは杉田氏を擁護したくてたまらないとしか思えない。
「どうでもいい不倫の話とかで、言葉の砲撃になるのか?」と。
どうせ「この気に生じて売り上げ伸ばすぜ」ってことでしょう。ほんと、邪魔。勘弁してください。
はい。エッセイの本文は上記にて終了なのですが。
ここからは「ふろく」です。ふろくのが長いですが。
枝葉末節まで、記事を解剖しようじゃねぇのさ、という話です。全文解説なんてのはしませんよ。著作権あるからね。
全文読みたければ本を買うべさ。ネットに転がってるかは、わからんけど……批判したかったり「扇動されてる」のなら、いったん冷静に全文を読んで、それでも「むかつくうぅぅ」のなら、行動に移してください。
上述の通り、暴力はなしで。
・各社のLGBT案件の件数と内容
冒頭に出てくる話題がこれなのですが。「どういう内容を扱ってるのかわからない」状態で、「取り上げてる件数が多いからリベラル」という言い分には、頭をかかえます。
むしろ朝日の出してるLGBT記事読みたくなっちゃうじゃない、どうしてくれるの。
年間購読すら考えちゃうレベルですよ?
(調べて反論が一番だけど、労力がはんぱないので。朝日新聞読んでる人は意見とかあったらぜひー)
記事の中には「LGBTさまのために、一般人はかしずくべきだ!」みたいな頭の悪い発言はないんですよね? 犬公方まっさおな、LGBT公方行為とか。
危うい記事があるなら、是非知りたいところです。
過去の記事を読めるサービスですか……杉田議員は果たして「読んだ」のか、疑問に思います。
・LGBTだから差別を受けているか
諸外国に比べて日本で物理的に攻撃されてないだろ、ってのは肯定。
命の危険はないですが。
さあ差別は「物理的攻撃だけ」なのでしょうかね?
実害がなければいじめは立証されないのかって話に似てますが。
この寄稿こそが、「差別そのもの」だと思うのだけど。
そこらへんはすでに上述済みです。
・LGBTの当事者たちから聞いた話
社会的な差別より、親が理解してくれない方がつらいって話。
よく聞く話ではあるのだけど。
親がなんで「理解しないのか」っていうのを理解してないよね。
親の感情としては、二つ「こんな変態が生まれて私は恥ずかしい」という人と、「うちの子は生きていけないのではないか」というのに割れます。
子供の事を、宝石かなにかの所有物と勘違いしてる輩は前者、本当に心配してるなら後者でしょう。
そして後者の場合は、「LGBTであることで、生きていけない=社会に差別されるの必至!」という風に思ってるからであって、それさえ解消されれば結構なんとかなったりするものだと思います。
事実「今のトランスの子供は親の反応が昔より悪くない」わけで。
Tの、性同一性障害者の環境は、年齢が下の方が好ましい傾向だと思っています。
昔のトランスさんと、今のトランスさんで、親の反応は段違い。
昔は縁を切れだのお前の事はもう、死んだものだと思うだの。
さぁ、一緒に死のうだの言われていたものだけれど。
最近は、親御さんと一緒に「生きやすいように」って病院に行くわけです。
それは「その状態で生活することに対する希望があるかないか」によります。
これは「制度がどうにかなること」によって、「どうにかなる」問題です。
その実例としてはトランスさんの「性別変更の話」なんてのもありますよ。
戸籍の変更ができるようになって、うちのこは「へん」ではあっても、生きていける希望が親にも見えるわけです。
二元論に寄るようで嫌なのだけど「そこに収まれることで保護者が安心すれば、理解も得やすい」んです。
同性愛者であれば「結婚」を認められれば、「か・な・り」その点、進展すると思いません? 今はそれが「ない」んですよ。
どうみても、八方塞がりで、幸せになれる要素が「親として」みえない。(実際本人達が幸せであろうとね)
でも、「結婚」ってイベントは親を安心させる一つのビッグイベントです。
また。
杉田氏は「家庭の問題」に落とし込みたいみたいだけれど、「親にだけ理解してもらって、どうやって社会でいきていくんですか? ニートですか? それって納税しなくていいってことですか!?」なんて、言ってみたい感じです。
だって、普通に考えて「子供が社会的におかしいと思われてる→親がかばう→ニート」でしょ。自宅警備員真っ逆さまでしょ。(ああ、現状で自宅警備員のみなさまにおかれましては、悪い感情はないので、この言い草をご容赦ください! でも、その「自宅からでれない」くらいに追い詰められてるみなさまと、同じような感じになりえる、とご理解いただけると助かります)
さらに言えば、「親のエゴで子供を隠す」ケースもあるんで、自主的に警備員ではなく、「封印」というようなケースもありますよね。
昔だと「忌み子を蔵に閉じ込める」みたいな感じでしょうか!
「社会に許されてない存在」っていうのは、親にとっては「子供を守るためにそうしなきゃいけない」わけで。
外で生きられないなら守って上げなきゃ。ま、親になれない私がいうには、滑稽ですが。
あながち間違ってないですよね? ね?
熱が入ったけど、ここまでかけば、「この項」の彼女の言い分が空虚なのはおわかりいただけただろうか?
生産性がないから税金を云々がこのあとの記事に続くのだけど。
あ。そっちも書くべ。
・LGBTは子供を作らないから生産性がない→税金使うな
子供を作るという意味での生産性という意味では、ほぼ肯定。(生殖医療があるんで、ほぼにしました。Lと、FTM×女性カップルは子供つくれるんで)
好きでそうなってるわけではない、という思いはあるけど、「子供の生産能力」という医学的なものに関しては、事実である。
でも、それに「どういう税金を使っているのか」がまったく不明。
本人もわかってないのかもしれないのだけど。
大前提として「LGBTのような奇怪なやつらを救うには、それこそ国家転覆をするレベルで、大量の予算がいるのではないか」という脳内妄想でもあるのではないか、と疑うレベルです。
【彼らに税金をつかうのはー】というけど、「それがどの程度」なのかも試算してないで、何をいうの。
前提として同性愛をディスったうえなら、大衆はこれで「税金使われるのやだ」と思うとでも思ったのかな。
何度も言うけど、「マイノリティー利権」が実際にあるのなら、それはダメですが。
同性愛者「だから」お金が多く行く、ってことはないと思うんです。あるんですか?
結婚に関しても、税制上の優遇は養子縁組で似たような形にはできるのだし、共働きなら減税されたりとかはあんまりないですよね?
子供ができればそれに追加で税金が入るだけで。
さて、そこらへんを杉田議員自身が学ぶ必要はないのです。ですが、同性愛者のグループの人達は「自分たちが叶えたい」のなら「問題はないことをプレゼン」しないといけません。
って、結婚したい人多いんだよね? パートナーシップ制度万歳なんだし。
え、夫婦別姓問題? いや、そこはグループですりあわせてくださいよ。私は部外者なんだから。
杉田議員自身へのアプローチはあまりやらなくてもいいように思っています。
彼女の鉄壁の意思は変えられないだろうし、彼女だけに国会の権力があるわけじゃないのだし。
やるなら、「性的指向・性自認に関する特命委員会」のメンバーとかに対して支援を求めればいいのだと思います。
あとは、一般の人に対して、かな。あたかも「LGBTに莫大な予算をかけてる」っていう疑惑を払拭できるくらい、リーズナブルなことを伝えないと。
疲弊した一般大衆は、「特別扱い」を嫌うのです。あいつらだけ国にえこひいきされやがって、と思われたら、ヘイトも溜まってしまいますよ。
・LGBとTを一緒にするな
ご説ごもっともなのだけど。
もともと一緒に活動しようってなったのは、「少しでも数を増やすため」であって、もとから同性愛とトランスを同一視などしてないっていう歴史があります。
ようは「少人数だと、為政者は見向きもしないので、共闘しよう」と「性的マイノリティ」という枠になったわけです。
そこら辺はトピックでしかないのだけど。
この人、性同一性障害の人には、甘いのな。
ほら「性同一性障害」の人を「障害」っていって、つらそうだし、支援しないとー! と記事でいっています。上から目線で慈しみを向けていらっしゃる!
それは「男女二元論」の上で「問題が無いから」にすぎないからかなと。
特に手術受けるくらいな人って「男性、女性であるので、治療を」という中核群が多いわけで。
詳しくは上述してるのだけど。
補足で一点。
けっこー性同一性障害で、同性愛って人、おるよ?
もともと、カオスなところなんで、こういうこともアリマスヨ。
MTFだと割と、トランスしても女性好きって人、おるヨ。MTFレズビアンってのが。
こっちはFTMゲイより、居るような気がするな。
支援してくれるかな?
それとも、わずかでも同性愛が混ざっている者は、排除せねば! なのかな。
・女子校の疑似恋愛とセクシャリティ
私は女子校に行ったことがないので(部活とかでもな!)、「だいぶマリ見ての知識になる」(信憑性は!?)のだけど。
女子校の疑似恋愛と、普通の恋愛を同じものとするのか? というのがクエスチョンでした。
たとえば、アイドルに熱狂するようなものだと思うのだけどね、あれは。
まあ恋愛を語らせたら私は「ちょーだめ」なんで、客観的に語るしかないけれど、『一過性の恋におちたけど』『みんな普通になった』というのは、五十歳越えてる貴女の年代が「そういう世代」だっただけの話だと思うのです。
「女性は結婚して子供を産むのが幸せ」っていう世代です。
私の周りにも「そういう年代のパートさんがわんさか」いますが、独身の人は滅多に居ない。
「結婚して子供を産まないといけないという圧力のあった時代」なのではないですか?
それを引き合いにだして、今と比較されてもな……
女子高生だったの、三十年以上前でしょ? そのときに「実は同性愛者です!(きりっ)」とか言える女子高生いたんですか?
それは「同性愛者はいたけど、発言もなにも許されず、嫁にされた」んじゃないの?
もしくは、独身で仕事頑張ってるとか。
ええ。「家庭を築かない女性」は、「仕事で一流を目指さねばっていう風潮」ってのが、地味に今でも残っている気が個人的にしてまして。
ウーマンリブだかなんだかしらんけど、「子供産まないでガンバル女性は、キャリアウーマン、仕事必死にやれ」みたいな圧力が、実は私を悩ましています。
いや、出世はしたくないっていうか、子供産めるなら、産んでるけど、みたいな。
好きで仕事続けてる訳でもないんですけど、みたいな感じです。
気のせいならいいんですけどね。っていうか、みんな仕事選びは慎重にな!
これに関しては三十年前の話をするのではなく、「今のリアルの女子高生」を五年(学院時代+2年)程度拾ってみて、アンケート調査をしたり、っていうのが必要な項目であるかと思います。
調査に金をかけたくないなら、それまでですが。
時代錯誤の度が過ぎるってね。
メディアによる「性指向の変化」は、すでに述べているので割愛します。
性指向を変えるマジックアイテムとかあったら、世の中大混乱ってね。
・高校生の一割が性的少数者だという話
『世の中やメディアがLGBTと騒ぐから、男か女かわかりません、という高校生が出てくる』
じゃあ騒がないのならでないのか、っていえば「抑圧されて、普通になろうとするので、でなかっただけ」です。
生まれないのではなく、「公表できなかっただけ」なんですよ。
だって、気持ち悪いとか、お前はおかしいとか、きちんと生きていけないぞとか言われれば「これは社会的に言っちゃあかんやつ」ってなるじゃない? 変人だって思うじゃない? 貴方ゲイですかってそんな人に言っても、「い、いえ、自分違うっす!」としかいわん。
ばれたら即人生終了のお知らせって状態で、自分の性指向を告白するのは無理があります。
上述してる部分ともかぶりますが。
「他の人と違うのを我慢していきろ」というのだろうか。
もちろん、精神科にいって「せんせー、私、男と女とどっちだろ?」って質問が最近でるようになって、ぽかーんとしているといっている精神科医もいるのだけど。
そこは自分でいろいろ考えてもらいたいところです。
特に、嫌悪がないなら、体の性別のほう優先して社会生活した方が楽だとは思うけどね。
自分が「おかしい」と思った部分をつきつめて、負担が少なく折り合いがつけられる道を探すのが、学生期ではよいと思うのです。
誰にも言えずに封殺しとけ、っていうのは、ちょっと乱暴です。
悩める学生に、相談員をつけるくらいの税金は使ってもかまわないのではないの? それもダメなの?
そもそも最近の学校は、カウンセラーさんいたりするんだから、その人にLGBTの研修とか受けてもらえば良いだけだと思うのだけど。
・高校の制服の話
おしゃれな今時の若者からしたら、セクマイ関係なく「スカートとスラックス両方着こなす」女子はいると思うのだけど?
ゼイキンガーっていうけど、高校の制服は公費なのです?
私が高校生だったかなり前は、自費でした。
調べても、やっぱり自費って感じなのだけど。
アルマーニの小学校の制服の影で、かなりなりをひそめてしまった、「柏の葉中学校」の制服の件。
あそこは「男子にもスカート選べるようにした」って話なんだけれど。
さて、それで「増えた税金てなに?」と疑問します。
経済事情にあわせて、両方そろえることもできます、みたいな言い方してましたもん。
むしろ、柏の葉中学って「男子でスカート好きではいてくる子がどれだけいるのか、ウォッチしたい」とかちょっと欲望ダダ漏れな感じな作者ですけれども。
そもそもの話。ジェンダー系抜きにして「女子は冬もスカート」ってのが、どうして体験して大人になったあんたらが普通にスルーしてるのかがわけわかんないと思うんですよ。いや、ああ、スカジャしてる世代って、もちっと下でしたね! そうか、くるぶし丈のスカートの時代か……
そこらへんもジェンダーなんたらな、兼ね合いがあるのだろうけど、「貞淑なる乙女感」って、「男女共同参画」とか、「女性活躍」とか言われて、ばんばんなくなったと思います。
これ自体には、特にコメントはないようですが。
夏はミニスカ、冬はスラックスでよいのではないのかなぁ。男子はお好みでどうぞ。
・じゃあトイレはどうよ!
ごめん、雑になってきた。私も、彼女も。
氏がいうのは、『自分が認識した性にあったトイレを使用することがいいことになるのでしょうか』と。
性同一性障害は、障害だから支援しなきゃ、とかいってたんで、そっちはセーフだよね!
で、同性愛者は。男性同性愛者は男子トイレを。女性同性愛者は女子トイレを使う。
ヤバイナ!
なにが?(きょとん)
・・・・・・・・
ぽかーんとした理由がわかってくれると嬉しい。
っていうか、「ここまで理論破綻してて、特に問題はない」って言ってる人は、斜め読みっこなのかな。
そこからのアメリカのトランスジェンダーの話になって、「大混乱」したからトイレの使用を「Tの人の使用を控える話」になって。
いつの間にか、「トランスの人の権利縮小」へと話が行きます。
LGBとTは違う、Tは障害者なんだから、みたいなこと、最初の方で言っていませんでした?
いつのまにか、Tはトイレ使うなって話になってしまった。
つまり、路上でしろと? ほほう。軽犯罪法違反で捕まってしまうな……
『自分の好きな性別のトイレに誰もが入れるに用になったら、世の中は大混乱です』
あんたの頭が大混乱、としか言えないです。
性自認と性指向がごっちゃになって頭の中でこんがらがっている。
それともわかった上で言ってるのならば、トランス(第三の性的な意味合いの人達)のトイレで問題がでるのではないか、という危惧をしているのだろうか。
男性は男性のトイレを使う。男性同性愛者は、男性のトイレを使う。女性は女性のトイレを使う。女性同性愛者は、女性のトイレを使う。
トランスの男性→女性は、女性トイレを使う(見た目、手術を鑑みて。その前は多目的を使います)、トランスの女性→男性は、男性トイレを使うっていうのが、一般的だと思います。(FTMはトランス度合いによって個々別。ホルモンで外見が男性的になったら、男性トイレでOKだと個人的には思っています)
第三の性の場合は、TPOを踏まえてという感じでしょうか。「騒がれないかどうか」が基準かと。
SRS(性別適合手術)が、公的に認められて(保険適用という意味ではなく、タブーではない、程度)もう20年くらいになります。
その20年で、トラブルはあったのか。
女装して女性用トイレに盗撮カメラを置いた、とかはトラブルというよりは、純粋に盗撮っていう犯罪なので違うと思います。そもそも女性が女性用施設に盗撮用カメラ置く時代だからね……女装=犯罪じゃないから。
同性愛の人に取っては「どうして本来使うトイレに入って、おこられてんの!」じゃないの?
一緒に、ぽかーんとしていただけると。
・LGBTその他の話
『QとかI(インターセクシャル=性の未分化の人や両性具有の人)、とか、P(バンセクシャル~全性愛者、性別の認識なしに人を愛する人)とか、もうわけがわかりません。男と女、二つではいけないのでしょう』という話と。
『なぜ男と女、二つの性だけではいけないのでしょう』
という嘆きがでてきました。
男女二元論原理主義の彼女としては、「なにいってんのこいつら」とか思ってるんでしょうね。
自然発生的に「無理」だから、でてるだけで、特別政治的意義も、誰かをおとしめる理由もなく。
社会が「一元的、束縛的でなくなったから」「自由に発信できるようになった」から、それらが出てきただけです。
なんか既存のグループと一緒にいても「自分違う」って突き詰めて、分化してくって感じです。
理解できないのなら、触れあわずに静観しとけば良いと言いたいのだけど、議員さんがそれではね。
理解できない国会議員さんは多分すごくいっぱいいると思うので、わかれという気もあんまり無いのだけれど。
切り込むのなら、「LGBTを全滅させうる世論を背中につける」か、「自分の意見と、LGBTの意見の落としどころを見つける」かするしかないんじゃないかなと思います。
たとえばLGBTは、自分に意に沿わぬ事があったら、殺傷すらしてくる危ない輩だ、と喧伝して回る、とかな。(その節は本当に申し訳ございません、暴力的な手段では本当にありませんので、そのようなご理解をされないようにお願いいたします)
・同性婚認めたら、他の嗜好も
最後!
【兄弟婚も、ペットや機械なんかとも結婚を認めろと言い出すかも】
それはそのとき、考えてとしか言えません。
兄弟婚は、遺伝子の兼ね合いがあるから、それをクリアするかどうか。
それこそ、子作りが「両親」から離れたら、問題はないんじゃない?
しかして、叩くなら「ロリ」とかいきなり矢面かと思ったら、入ってなかったね!
眼中になかった! これは悲しんで良いの? 喜んでいいの?
より身近なのは、ロリだと思うのだけど。小児性愛は話題にも入らないですか。
ペットや機械に関しては、「権利」は無理だけど、「結婚の証」くらいはくれてやる、とかでいいんじゃないかな。
まあ、「どっちみち、そういう動きが強くなったときの政府が考えればいいこと」であって、あんたが未来の不安を一人で考える意味はないよね、って思います。
それを今の問題を解決しない理由にはしないでいただきたい。
思考の違和感 ー噂を元とした、確実性のない話題ー
ここからはおまけというか、完全主観になるので。
杉田氏の、「同性愛バッシング」はどこからでてるのか、っていう疑問です。
トランスには手を差し伸べるのに、同性愛にはネガティブなのはなんだろうなぁと。
最後まで見れば「マイノリティ全部だめっぽい」ってのはあるんだけど。
こうも毛嫌いするって、なんかあるんだろうか、と。
ほんと、ここからは世迷い言、絵空事なんであれですが。
杉田氏のWIKIを見ると、「同性愛者」って、旧ソ連のコミンテルンっていう部隊? 組織? が暗躍して増えてるんだってさ。
いや、まじか、と思ったのだけど、本気で信じてるっぽくて。
なら、あっさり同国民を切り捨てるのに躊躇ないのもそうなのかと納得したし、「許すまじ、ぶっ潰す!」っていう姿勢も、なんか納得いってしまった。同性愛者が助長するのは「海外組織の陰謀」=私がなんとかしないと! ですね。
ただ、為政者として「もうなくなったはずの、組織の亡霊」を信じてるってのは、大丈夫なんだろうか、と。
ちなみに保育園もコミンテルンが暗躍してて、保育園では洗脳教育が施されてるとか。ビックリダネ。
いえ、事実無根ならそれはそれでいいのですけどね。
陰謀論を元に粛正されては、LGBTの人達、あんまりじゃないっすか?
本人の主張を強化するための幻想だとしても、「議員がそれ」って、いいの? 大丈夫なの?
自分が気にくわない事は全部、コミンテルンの暗躍になっちゃうって、ねぇ?
「この人は国会議員にふさわしいのか」っていわれたら、ね。
次の選挙まで、その名前を忘れないで欲しいのです。
たぶんきっと、次までに「この騒動」も「その名前」も忘れてしまう人の方が多いのだろうから。