soft hearted person
☆ナウティルス☆
「起きんか」
「…………」
「起きんか。メジャー」
「…………」
「起きんか。航宙軍メジャー・パーバート・パァーヴ少佐」
「お見通しですか」
メディカルカプセルの内側でメジャーが目を開けた。
メジャーがベッドの上で上半身を起こした。
「差し金は、大きなパァーヴの奴か」
「何のことですか」
「お前のひいじいさんのメジャー・アドマイヤ・パァーヴ局長の事だ」
「いや、個人的に不審船を見つけたら、ロバートさんのだっただけです」
「警告も無くか」
「警告はしましたよ。届いたかはわかりませんが」
「わしが労働者を使うのが気に食わんか」
「それはそうです。誇り高きゴリ・ラリアンがヘカテ程度にも行けないと思われていたなんてと思いまして」
「では、質問を幾つか良いか」
「答えられる範囲でしたら」
「ヘカテはどこの監獄だった」
「極東の小国でしたね。あれはなんと言ったか……今話している言葉の国でしたね」
「そう、わしらはある程度ならどんな言葉も覚えられる。何故だね」
「時間的に余裕があるからでしょう」
「わしらはゴリ・ラリアンだからな。では極東の監獄に人が収容されたのはいつだったかね」
「パンデミックの前ですね」
「だからあの者達なんだ」
「この言葉を日常的にコミュニケーションに使い、極東の遺伝子を繋ぐ者。万が一歌姫に出会えた場合我々ゴリ・ラリアンほど収容者の子孫の彼女らとかけ離れていない者」
「そう彼女らは一つのコミュニケーション言語しか扱わない。歌からわかる。でだ、今使っている言葉で答えろメジャー。Tu loquerisne mollitis lingua」
「五十ちょっとです」
「Вы говорите на каких-либо языках?」
「またそれですか」
「Capisci l'italiano?」
「大丈夫わかりますよ」
「Би чамайг эсвэл монгол юм ойлгох」
「はいはい、わかりますよ。でなんなんですか」
「こういう会話だと、彼女らに理解できるのはメジャー、お前の言葉だけになる」
「あ、歌姫が何の会話か分からず不安になりますね」
「それに、ヘカテにパンデミック前のロイドがいたとすると我々ゴリ・ラリアンにどう対応するかという件もな」
その言葉にメジャーは考え込んだ。




