get used to
☆コロン☆
始める前の、ショウの教えた前処理に苦しみ、終わったあとは、出て来た時に散々苦しむのが判っていながら、四人は時間ができるとコロンシュミレーターに入っていた。
ショウのコロンのレクチャーはゴリ・ラリアン式思考操縦法だけから、レバーやペダル、ボタンスイッチのアナログと音声スイッチと思考操縦法のハイブリッド方式にまで進んだ。
「これから、作業体に変形な。変われって思っても良いけど、マニュアル操作も覚えろ」
「オレ音声スイッチがいい。凄い燃える」
一拍おいてミキヒコが続けた。
「Colon!deformazione!」
「それいい。俺も。コロン!デフォルマジオネ!」
「僕も。コロン!デフォルマジオネ」
「私もそろえるか?コロン!デフォルマジオネ!」
仮想宇宙で四人の飛翔体が人形変わった。
「おぉ、この格好だと手とか足とか身体見えるんだ!」
「目視センサーならな。切り替えると宇宙に自分だけで浮かんでるみたいにもなるけど」
はしゃくミキヒコにショウが説明する。
「ショウ、切り替え、ゴリ・ラリアン思考操縦法なの?」
「それでも出来る。視線スイッチで頭ぐるり回してもあっちこっち見ても出来る。目視センサーに戻すのは音声スイッチが楽だ《前だけ》だから」
リヒロの質問にショウが答えた。
「《前に》おぉ!」
「《前を》ウワァ!」
「《前が》あぁ!」
「「「かわんない?」」」
「《前》と《だけ》。に、お、が、じゃ会話中にかわるぞ。まあ、Solo primaでもかわるか。全方位を音声スイッチならtuttoだな」
「ソロ・プリマ!でトゥット!すげ」
「ソロ・プリマ!トゥット!おぉ」
「ソロ・プリマ!トゥット!ソロ・プリマ!トゥット!面白いね」
「遊ぶなよな」
はしゃぐ三人にショウが声を荒げた。